Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

Age of Steam(蒸気の時代)全2人用マップをまとめて紹介

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ご無沙汰しております、hiroです。最近、鉄道ボードゲームの金字塔「蒸気の時代」を狂ったように遊びまくり、一通り2人用マップを遊んだので、ブログでまとめ記事を書きました!(和訳などを揃えていたら、記事公開までに時間がかかってしまった、、)

 

このエントリーは、蒸気の時代、かつ「2人で遊べるマップ」に特化し紹介している内容になっています。また、英文・和訳ルールや、印刷して遊べるPnP(プリントアンドプレイ)ファイルなど、見つけられる範囲のリンクをピックアップしたので、参考にしてみてください。マップに関して特に記載のないものは、市販のマップを遊んでいます。

 

なお、全体的に、蒸気の時代のルールをご存知だという前提で書かせてもらっている点をご承知おきおください。

 

以下目次です。

 

そもそも「蒸気の時代」とは?

 

Martin Wallace / John Bohrer作の、鉄道ボードゲームの金字塔です。約20年前に発売されたあと、国(ドイツ・アメリカ・スイスなど)や特定の都市(ベルリン・ピッツバーグジョージアなど)をモチーフにした200を超える拡張マップがリリースされ、近年デラックス版がリリースされました。長く愛されている名作ゲームです。

蒸気の時代では、鉄道を敷設して都市に商品を運ぶのが基本の考え方となり、そのために「競り+鉄道敷設料金+借金」の額を事前に計算してお金を借り入れる、というのを数ラウンド繰り返します。どの荷物が一番長く運べるかをウンウン唸りながら考え、相手より先に線路を敷きたい時には競りで多めのお金をかけ、はたまたどうしても都市化したい街があれば都市化アクションを打ち、借金がなるべく早くなくなるよう収入を上げていく…と、なかなかに辛めです。適当にアクションを打つ、という場面が一度もないのです。運要素も商品補充時のダイスぐらいです。そこが辛くも面白い点なのですが、ここがプレイヤーにより好き嫌いが大きく分かれます。一度遊んで「もう当分蒸気の時代は良いかな」と言われることもしばしばあります(笑)そのため「蒸気の時代を一緒に遊んでくれるプレイヤーを見つける」という点がまず難易度が高いのです。

 

蒸気の時代2人用マップの良いところ

「なんで蒸気の時代それも2人用マップばかりを狂ったように遊んでるのか?」と色んな方に聞かれます(笑)そもそも「同一規格のものをどんどん揃えたり遊んだりする」のが私の嗜好にビタハマりしているんですよね。とはいえ、もっと合理的な理由もたくさんあるので、2人マップの良さを以下にまとめます。

 

1. プレイヤーを1人見つけるだけで遊べる

前述の「蒸気の時代とは?」で述べた通り「蒸気の時代を一緒に遊んでくれるプレイヤーを見つける」という点がまず難易度が高いのですが、その点2人用マップはその相手を1人見つけるだけで遊べるので、手軽です。

 

2. プレイ時間が短い

2人用マップは8ラウンド制がほとんどです。ターン順が固定されている、インタラクションが多人数戦より少ない、などの理由から、通常2〜4時間かかる3人以上のプレイに比べ、2人用マップは60〜90分前後とプレイ時間が短く、よりサクッと遊べます

 

3. PnPが多数公開されており遊びやすい

蒸気の時代本体は約20年も前に発売されたということもあり、今では入手困難なマップが多数存在します。しかし、2人用マップでは、PnPが多く公開されています。PnPの中には、ファンの方がルールから作成しPnPのみで公開している、いわゆる「インディーズマップ」のパターンと、公式に許可をもらい、市販のマップを1からデザイン起こしした「リドローマップ」の2種が存在します。2人用はこのリドローマップが多く、輸入することなく遊べることが多いです。

 

4. 2人用ならではのルールが面白い

アクションがシンプルになっていることが多いです。通常7つあるアクションが、2人用では都市化と機関車の2アクションのみ、となっていることもしばしば。その他、競りがなかったり、スタートプレイヤーがラウンドにより固定など、2人用ならではのツイスト(ルールの変更)がソリッドな方向で好きなのです。蒸気の時代のコアルールは残しているため、プレイ感が物足りないということは全くありません。

 

それでは、遊んだ2人マップを特徴と共に紹介します!

 

Age of Steam: New England

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特徴:未完成の線路を引けない、商品輸送が3回、競りなし、20ドルがゲーム終了時得点となる

「2人用のマップ、最初はどれを遊べば良い?」と聞かれたら、これを1番にお勧めします。「未完成の線路を引けない」というルールを読んだ時は(そんなシビアな事言わないで…!)と思いましたが、未完成の線路を引けないということは、そのラウンドで引ける上限数のタイル分の心配をすれば良いのです。また、競りもない。ここからこのマップが(通常の蒸気の時代に比べ)「初心者に優しい親切設計」だと言えると思います。そして商品が3回運べることで、収入の上がり方が通常より早く、借金の心配が早いうちになくなります。このようなマップを「アッパーマップ」と呼んでいます。初プレイの人にはこれを出そうと誓った、最強のバランサーマップです。

 

日本語ルールが2Lさんにより公開されています。

 

Age of Steam: Corsica

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特徴:株式の同時宣言、線路2枚上限

上記のニューイングランドが優しいマドモアゼルだとしたら、こちらは厳しい頑固おやじ。収入が全く上がらない、いわゆる「ダウナーマップ」です。収入がなぜ上がらないかと言うと、線路が1ラウンドで2枚しか引けず、長いリンクを作れないからです。2人用の中でもマップがかなり狭めで、2枚ずつしか引けないといいつつ、マップが線路でいっぱいになってしまいます。そのため、5〜6ラウンド目頃からほぼ線路が引けず、何をしたら生き残れるかを考える別ゲームになります。そんな所が愉快なマップです。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

boardgamegeek.com

 

Age of Steam: Reunion Island

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特徴:火山爆発(ダイス3つ)により線路破壊、アクションブロック2個

このマップ、何より特徴的なのが「火山が爆発し、一度立てた線路や都市が破壊される」ところです。所持金0で開始、というルールの特徴もありますが、マップにも特徴があります。それは、左下の黄色と青色の都市が交互に配置されているということ。これが何を意味するかというと「青と黄は長距離運べない」わけなんです。なので、実質赤色キューブだけを高リンク数で運び、青と黄は街を挟んでなんとか低リンク数でやりくりするしかないのです。アクションも2個ブロックされているので、計画が思うようにいかない。山岳地帯と火山をさけて通ると自然と長距離リンクになりお金がかかる。このような色々なツイストが見事にぶつかり、かなりの高難易度マップとなっています。

 

ルールの公開はされていないようです。製品情報はこちらから

 

Age of Steam: Jamaica

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特徴:マップ上にキューブがなくなるまで続く変動ラウンド制

これもまた個性的なマップです。なぜなら、マップ上にキューブがなくなるまで続く変動ラウンド制だからです!マップが2人用の中でも狭く、線路はすぐ枯れる(引けなくなる)ので、どんどんその場に応じて考えていかねばなりません。自ら商品を補充して荷物を運ばないとお金がジワジワ削られていくのですが、そもそもその商品を運ばないと永遠にゲームが終わりません。全部運びきった!と思いきや、ラウンド終了時の商品補充で該当のダイス目が出て補充されたりします。終了ラウンド数にこんな風にツイストを入れるのか…!という気づきを得たマップです(笑)

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

日本語ルールがMOGOBAさんにより公開されています。

 

 

Age of Steam: Austria

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特徴:未完成の線路を引けない、株式発行なし、都市に初期商品あり、独自タイルあり、都市化不可

株式発行はなく、荷物を運んで得られる収入がメインとなります。都市には商品が初期搭載されています。またこのマップには街から5本線路が出ている独自タイルなんてのもあります。完成した線路のみ、町は都市化不可、ウィーンにだけ商品自動補充など、その他も独自ルールがたくさんあり、クセにクセを重ねた激シブツイストのマップです。それでも荷物を3度運べるので、他のマップに比べて辛くありません。これもアッパーマップの一種でしょう。なお、ニューイングランドにルールが似ているなと思ったら、このマップのルールをベースにしてニューイングランドが作られたみたいです。アッパーマップの中でもより癖の強いマップを遊びたい場合は、こちらを選ぶと良いですね。

 

 日本語ルールが小野さんにより公開されています。 

https://www.gamers-jp.com/playgame/db_filea.php?game_id=2682

 

Age of Steam: Sicily

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特徴:仮想プレイヤーがアクションをブロック、目的地に黒荷物がないと-1

なんとこの拡張は、3人目の仮想プレイヤー・ノストラが居ます。ノストラは競りにも参加し、プレイヤー間の競り額を釣り上げ、アクションをランダム+故意にブロックします。これがランダムだけだったらまだ良いのですが、左側にある強いアクション(都市化、機関車…)から順に故意にブロックしてくるのです!この故意ブロックにより、競りでノストラより先にアクションを打つメリットが大きくなっています。仮想プレイヤーというより、どこか意志を持ったプレイヤーのような、そんなプレイ感を味わえます。また、ノストラだけに飽き足らず、目的地に黒い荷物がないと収入が1下がるという仕様です。黒を運ばないように残ししつつ、他の色でどうにか黒のある場所にうまく運ぶことを考えます。マップが通常版のように広いのも特徴ですね。ノストラと黒キューブの独特の締め付けが、かなりこのマップを面白くしています。

 

atsさんにより日本語ルールが公開されています。

 

 

Age of Steam: Antebellum Louisiana

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特徴:どこにでも街が建てられる

マップに街が全くないけどどうするの!?それがですね、どこにでも街が建てられる大混乱仕様なんです!このマップでは、線路敷設時にまず「街作り」に先行投資せねば都市化ができなくなっており、その傾斜が歪みを生んでいる優秀なツイストです。従来「都市化」アクションは序盤からとても強いものですが、それは街があってこそだったと気付かされます。ただ、街・都市は隣接して建てられないため、おのずと選択肢は狭まります。どこでも建てれるとはいえ「選択肢がありすぎてわからない!」という事がないのがこのマップのいいところです。

 

 以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Alabama Railways

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特徴:収入はリンク数-1、フェリーあり、茶色の都市には商品を届けられない

マップは比較的広めです。そして、収入がリンク数-1になるのがかなり大きな特徴になっています。これはどういう事かというと、せっかく6リンクを作って運んでも、5収入しか上がらないという事です。このルールの何が凄いかというと、相手のリンクを使ってもこの-1は起きるので「相手のリンクを1本だけ使い、相手に収入アップを与えず自分だけ恩恵を受けて運ぶルートを見つける」という、他のマップにない独特の考え方で商品を運ぶことができます。これがとても面白いんです。相手に1本はまかせて、自分の収入をうまくあげるルートを構築する。この考え方が他と違うので、全く違うゲームを遊んでいるような気分になります。もしかしたらこのマップが2人用で一番ツイストが効いていて好きかもしれません。ある程度蒸気の時代を遊んだファンにこそ、おすすめです。

 

 以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: St.Lucia

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特徴:街・都市以外からもキューブを拾う、商品補充なし

マップを見て違和感にお気づきでしょうか?通常都市にある商品たちが、このマップではなんと道端に落ちています。道に落ちている商品を拾い運ぶのです!通過した分の街・都市分のリンク数が収入となるのは通常ルールと同等なのですが、いつも街・都市のみが起点となり商品を運んでいたのに、このマップでは道端にあるキューブの色も考慮して線路設計しないといけないため、線路敷設がめちゃめちゃ難しくなります。商品補充も一切ないので、初期配置の商品が全てです。同じ条件なので、ランダムだから運でしょ、と言い訳はできないわけです。限られたものだけで生き抜くすべをみつけなければなりません。難易度だけで言えば、このマップが一番難しい気がします。

 

2Lさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Scotland

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特徴:フェリーあり

海水ヘクスがたくさん描かれていますがここには置けません。半島部分がとがっていたりフェリーがあったりと、難しい地形になっているのが特徴です。また、6$と高額なフェリー経路は、両端の街をどちらも都市化していないと繋げません。マップは狭くないですが経路が狭いので、熾烈な取り合いが発生します。2人用の中ではベーシックな方のルールであるため、比較的通常版のプレイに近いかと思われます。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。 

 

Age of Steam: Umbria

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特徴:フェリーあり

マップは狭く、どちらが早く高リンクパスを見つけるかのパズル戦&ターン順が超重要になります。こちらもスコットランド同様、2人用の中ではベーシックな方のルールですが、土地にもスコットランドほど個性がないため、通常版のプレイに一番近いかと思われます。2人用マップの中でも「蒸気の時代感を全く損なわず、辛さも一緒に味わいたい」という場合にオススメです。

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction

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特徴:握り競り、アクションが都市化のみ

荷物は赤青黒のみ、アクションは都市化のみのダウナーマップです。使用しない黄紫各20個はなんと競りに使われます。1人20個を初期キューブとして持っているのですが、これを握り競りに使うのです。せーので握ったキューブを公開し、多い方が先攻。競りに負けてもキューブは消費され、同率1位ならなんと両方のキューブを捨てて再度握り競りです。なお、ゲーム中輸送した商品がこの握り競り用キューブとして補充されるため、競りに無駄遣いしなければ増える可能性もある、というのも面白いところです。後述のサウスカロライナマップと同じセットに入っており、ルールが結構似ています。

 

和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction - Google ドライブ

 

 

 

Age of Steam: South Carolina

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特徴:握り競り、荷物運ぶたびに1ドル、初期都市が2個、エンジニアアクションのみ

色のない街に、ゲーム前に自分達で都市を設置します。他のマップにも見られる「黄と紫キューブを取り除いた」3色のみのため、同じ色の都市が何度も出てくるマップです。ルート設計に失敗すると簡単に荷物が止まり、高リンク数が作れません。なお、先述の1867ジョージア復興マップ同様、握り競りで競るのも個性的です。

そして、このゲームでは「エンジニアアクションのみ」のため、特に線路を多く引きたくない場合は競りをしゃがめば良いか…と思いきや!競りに負けた場合、カットされた分の「線路を最初に引く権利」「荷物を先に運ぶ権利」も実質相手に取られることになり、大損なのです。設計上アクションは一つしかないように見えますが、競りに負けるとすごく大きなものを失うのです。このバランス設計がすごい!実際に遊んでみると、競りの大切さをとても実感するマップです。
 

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: South Carolina - Google ドライブ

 

Age of Steam: Mexico

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特徴:非対称勝利条件
非対称能力の2人戦マップです。国家とカルテルに分かれそれぞれ黒赤の商品を運びます。カルテル側は2枚しか線路が引けない代わりに、お邪魔ブロックを都市に追加できるツイストです。お邪魔ブロックといってもランダム引きの商品のため(一度引いてしまえば袋に戻せない)、時には相手に商品を与えて助けてしまうので、お邪魔アクションをしない、という選択肢も取れてしまうのです。トリッキーで、どちら側をプレイするかによって考える事が全く変わります。蒸気の時代の中でも、非対称勝利条件は中々見当たらないので、独特なプレイ感を味わいたい場合にオススメです。

 

atsさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Mongolia

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特徴:発行株数を握り同時公開、紫だけ商品が少ない、10ラウンド

株数は握り同時公開、紫キューブが少ない傾斜、10ラウンドと長めです。縦に長いマップなのも特徴的です。写真はゲーム終了時のマップなのですが、長期戦なのでキューブがなくなってしまっているのがわかるかと思います。紫がいつもより少しだけ少ないというところも、商品補充時に絶妙に効いています。長期戦、となるとむやみやたらにキューブを消費せずセーブしておこう…となるところですが、対戦相手がいるのでそうも言ってられません。そのバランスを考えながらいつ&どの商品を運ぶかを考える、かなり上級者向けのマップだと思います。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Mongolia - Google ドライブ

 

 

その他の2人用マップ

2人用マップは15個も遊んだので、世に出てるほぼ全部のマップ遊んだかな!?と思ってこの記事を書き出したのですが、調べるうちによ〜く探すとまだまだありました(笑)「俺はこの2人用バリアントを思いついた、これは以下の2人用マップでも使えるぞ…」という書き出しのBGGスレッドからマップ名を偶然見つけ出したりと、2人用マップハンターになりつつあります(笑)いつか遊びたいという思いも込めて、以下にマップ情報をまとめておきます。

 

→2021/11 追記:未プレイのマップ5つを全部遊んだので以下の情報を更新しました!

→2023/12 追記:新しい2人用マップ「Vesuvius」「Venice」を遊んだのでその情報を追記しました。

Age of Steam: Belgium

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特徴:平地に街を建てられる、都市を新都市に上書き可能

ベルギーマップ。2013年に発売されたマップで、友人に遊ばせてもらいました。蒸気の時代のレアマップは、現在手に入れるのが難しい場合が多いですね。このマップは、平地に街を建てられる、都市を新都市に上書きできるツイスト。せっかく6リンクのルートを見つけても、都市の上書きで輸送ブロックされる!商品輸送は関係なく、街を建てるだけ建てて点数を稼いだのでマップがめちゃめちゃに!ルールの穴を突いて街を乱立させている感じが他になく、かなり野蛮な問題児マップです。

 

製品情報はこちらから

 

Age of Steam: Ohio

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特徴:4ドル高額敷設、アクションブロック

アメリカのオハイオマップ。色んなオハイオがリリースされていますが、これはBGG単独ページを持たないレアなインディーズのオハイオマップです。基本4ドルの高額敷設、アクションブロックにより、ラウンドは2回に1回お通夜になる、辛めのマップです。

 

以下に、PnPでマップが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Ohio - Google ドライブ

 

Age of Steam: Sardinia

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特徴:高額フェリー、先行プレイヤー5ドル

イタリアのサルディーニャ島マップ。こちらは蒸気(Steam)のマップですが、蒸気の時代として2人用ルールが公開されていましたので備忘録として追加しておきます。ターン順の2番手はなぜか1ドルもらえる、フェリーが多いマップのようです。島のマップにはフェリーが多いですね。フェリーがたくさんありますが、高額&高リンク。結局狭い陸地でやりくりすることになりました。また、先行プレイヤーは毎回5ドル支払うので、お金が足りなくなります。同人じゃないのに、原ルールが少し曖昧でしたので事前にBGG確認が必要です。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Rust belt

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特徴:通常マップの半分を使用、キューブ数が調整されている

こちらは厳密には「2人用マップ」ではないのですが、ラストベルト(通常版に入っている基本マップ)にも非公式の2人プレイ用バリアントがあったので紹介。マップは半分使用、キューブの数を減らし、同じアクションは連続ターンでは選択不可、等の変更ルールにより、通常マップを遊ぶことができます。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Rust Belt 2 player variant - Google ドライブ

 

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope

f:id:iroppu:20211124135322p:plain特徴:トンネル、線路価格が全体的に高い

ケンタウルス座アルファ星マップ!4.34光年の距離にある太陽に近い明るい星とのことです。6ドルのトンネルがあったり、藻類の這ったタイルがあったりと奇抜です。そもそもなぜ天体で線路を…!?全体的に高額なため、お金がカツカツで厳しいです。それでも、コンパクトなマップで良い感じの取り合いが発生して楽しいマップでした。

 

以下にPnPが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope - Google ドライブ

 

Age of Steam: Osaka

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特徴:黒キューブがないと収入-1、同色キューブ通過で$1獲得

大阪が好きすぎて、マップ&ルールを作ってしまいました!インディーズマップで、2人蒸気が大好きなため、2人で遊べるようバリアントを追加しました。芸人養成所を運営する社長になり、大阪各地に営業して芸人を送り込み笑いを届けます。移動中に同じ養成所の先輩芸人へ挨拶をするとポケットマネーが貰えます。他府県へは笑いが伝わりにくいので、線路価格を高くし、ユニバや万博予定地も入れ込んだ、こだわりのマップです。

 

こちら日本語&英語マップ、ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Osaka - Google ドライブ

 

Age of Steam: Escape Room

特徴:脱出ゲーム×蒸気。パズルを4個達成し脱出を目指す半協力ゲーム

2−4人プレイ用のマルチプレイ対象マップですが、2人でも遊べるよう調整してあります(パズルの達成条件や敷設枚数が異なります)。脱出ゲームといえど、脱出した場合には通常通りのプレイヤー間での勝利点による勝敗があるため、半協力といいつつもいつも通り競争するマップとなっています。無料敷設トークンや無料機関車トークンの使い所が悩ましい、上級者向けのマップです。

 

デザイナーのポリシーでルール公開予定はありません。ここから20233 Map Setとして購入可能です。

neoncometgames.com

 

Age of Steam: Vesuvius

特徴:火山が爆発、青キューブを輸送すると収入ではなく現金が手に入る、線路が爆破される

最近、インディーズとしてBGGにてリリースされたヴェスヴィオ火山拡張。青キューブが水を表し、輸送時は収入が一切入らないが輸送リンク分の現金が手に入り、終了時に1個6点となります。火山から水キューブがなくなると、その時の風向きに対応した線路が破壊され、何故かその分の謝罪金として収入が入るというユニークなマップ。2〜3人用に設計されていて2人でも線路がきつかった、3人で一度プレイしてみたいマップです。

 

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Vesuvius - Google ドライブ

 

Age of Steam: Venice

特徴:偶数ラウンドはメインの島の都市が全て青都市に、NPCがアクションブロック

アルバン2023年新作2人専用マップ、許可をもらってVassalで遊んだ時のものです。3人目のゴーストプレイヤー君が存在し、初手で高額競りを行いアクションをブロックしてきます。敷設は$3・2枚のみ・海は仮想で繋がって1リンクです。偶数Rはメインの島の都市が全て青色になります。都市化タイルも4枚しか残されていないため色が出来ず、中々荷物を運べません。商品補充の方法もかなりランダムで、テストプレイされていないのかなというのが所感です。このタイトさが面白いと言っている方もおられたのですが、展開が同じになりそうなので私は★1/5。

 

とにざぶろうさんによる簡易和訳はこちら。

 

感想ありましたらこちらまで気軽にくださいね!

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

さいごに

全20マップを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?遊びたくなる2人用マップがあったら幸いです。最初に述べた通り、蒸気の時代を遊んでくれそうなプレイヤーを見つけて、ぜひ一緒に遊んでみてください。「蒸気の時代2人用マップ」沼に一度ハマると、そのことばかり考えてしまうようになること間違いありません。なお、この他にも2人で遊べるマップがありましたら、ぜひ教えてくださいね。

 

最後になりましたが、日本語ルールを公開されている皆様に感謝です。(公開された日本語訳のリンクを掲載しましたが、問題がございましたらTwitterのDM等でご連絡ください)また、一緒に遊んでくれたメンバーにも感謝を。

 

それでは皆さん、たのしい蒸気の時代ライフを!

 

 

追記:蒸気の時代の拡張マップを遊びまくって100種まとめたファンブックを作りました。

 

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、日々遊んだゲームや、参加しているボードゲーム会の漫画などをあげています。

よければFollowしてください。

 

 

2021年上半期ボードゲームベスト10紹介

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上半期に初めて遊んだボードゲームの中から、面白くて印象に残っている10ゲームをセレクトしました!

 

一去年のような最先端の新作をガンガン買って遊ぶスタイルではなくなりましたが、限られたゲーム会の中で、名作を遊べた半年だったように思います。(「蒸気の時代」というゲームにとことんハマっていますが、拡張を入れるとベスト10が全部蒸気の時代で埋まってしまいそうなので、これに関してはいつか別記事を起こそうと思っています!)

 

それではレッツゴー!

 

目次

 

Age of Steam

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今期はこれを語れず終われない、ワレスの名作鉄道ゲーム「蒸気の時代」!2002年、約20年前に発売された古いゲームにもかかわらず、デラックス版が近年リリースされたり、いまだにファン拡張マップがリリースされたりしてファンに愛されている、不屈の名作です。プレイ時間が2時間以上かかる、いわゆる重ゲーの類ですが、基本ルールは簡単なので頭が混乱することはありません。通常マップは3人以上で遊ぶことを想定されたもののため、2人やソロで遊ぶ場合は別途マップが必要です。写真は旧版で4人で遊んだものですが、面白すぎてデラックス版と6マップを直後に買ってしまいました。

 

各マップの形状やマップごとに微妙に異なるルールにより、ガラッとプレイ感が変わります。それなのに、同じマップでも、プレイ人数の変化で大きくまたプレイ感が変わります。最近遊んだ中では「ニューイングランド(2人戦)」「台湾キューブファクトリー(3人戦)」が特に面白かったです。どこが面白いかというと…いやこれキリがないな。別記事にします!!

 

とにかく、「蒸気の時代」は面白い!ここでいう「蒸気の時代」とは、一つのゲームを指すのではなく、ゲームシステム、拡張全体を含めた群、それを取り巻く活動全体、もはや「概念」なのだと思っています。私個人の活動でいうと、棋譜(1ターンごとの記録メモ)を作ったり、感想漫画を描いたり、手帳に感想を書きつけたり。そういった活動全体が楽しい。それは、蒸気の時代本体のシステムが魅力的で、かつ拡張がいまだにリリースされていて、ファンも多い。だからこそだと思います。この活動、飽きるまで続けます!

 

Lost Ruins of Arnak

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邦題:アルナックの失われし遺跡!デッキビルドとワカプレのスマートな融合作品です。すでにドイツ年間ゲーム大賞を受賞しているのもうなずける作品。神殿の最上階に褒美があるとすぐ飛びついてしまう習性なので、いつも上まで登ってしまう…。通常ワーカープレイスメントではじゃらじゃらワーカーを使うことが多いですが、このゲームではずっと2人。なのでそこそこ辛いですが、ほんの少しさえコンボすれば、うまく色々がシナジーを起こし、きついと見せかけた資源も悠々と取れます。それに他人とのインタラクションが加わるので、自分だけのパズル、運要素、相手との駆け引き、すべてがほどよい塩梅で混ざっているのです。これが楽しい!Board Game Arenaでも遊べるので、ぜひ遊んでみてください。

 

 

On Mars

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ラセルダ作、火星探索ワカプレ!独自のワーカー留まらせシステムにより、4ステップぐらい先を考えておかないといけない脳破壊ゲーム!ラセルダ作品は(重め、かつプレイする人が限られていることもあって)ゲーム会で遊べる機会が限られているため中々遊べないでいたが、このたび無事遊べて、ギャラリストに続き2作品目のプレイとなりました!あちらもそうだったけど、こんなクセの強い複雑なルールでも、そのクセを一度味わい愛してしまうと抜け出せない感覚があります。次のゲームでは、どんなクセが待っているの?これがいわゆるラセルダ・スパイラルなのです。

Paladins of the West Kingdom

f:id:iroppu:20210629024249p:plain通称パラディン個人ボードでパズルライクなワカプレをしつつ、資源を集めてエンジンビルド。建てるべき3種の建物に必要なパワーがお互いそれぞれ循環しているので、コンボを組み立てないとうまく回らない。そこがまさに、パズルっぽいのです。難しい分、回った時の快感たるや!カードもバランス調整がよくできていて、またすぐ遊びたくなる作品。

 

Blackout: Hong Kong

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有名デザイナー・プフィスターの作品。彼の作品「モンバサ」に似たデッキ回収システムと聞いて遊べる機会を伺っていたのですが、ここにきて奇跡的に香港出身の人と遊べるという貴重な機会でした。(現地語を聞けて気分は最高)カードには能力値があり起動する必要があるのですが、自分の求めた順には中々思うようにいかない。しかし、この捻れた難しささえも彼のデザインなのか…と思えば味がする。不思議なプレイ感を楽しめる、素晴らしい作品!

Pandemic: Iberia

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現代よりずっと昔の、ポルトガルとスペイン。飛行機もなく、治療薬を発見しても依然スタッフ総動員で駆け回らないと疫病に勝てない時代。プレイヤー能力がそんなに強くなくて基本版より厳しいけど、水を撒いて防疫&鉄道敷設スパイスが効いてて楽しい!(パンデミックの亜種か…)と期待値が低かったプレイ前の自分を叱りたい。私の周りのアメリカ人全員が地名に全くピンと来てなかったが、それでも十分楽しめる、協力ゲームの名作!

 

Nova Luna

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パズルが大好きな筆者。それがソロであっても楽しめるタイプなのだが、このゲームを遊びだして(うっ…良い塩梅のインタラクションありのパズル合戦…これ好きだ…)とすぐ感じました。パッチワーク方式でタイルを獲得して、条件を満たした瞬間にタイル上に丸トークンを置いていきます。丸トークン17個を1番早く置いた人が勝ち。ただそれだけというシンプルさ!パズル要素があって、30分で終わるゲーム枠にスルッと滑り込んできました。そうゆうゲーム、ゲーム会で重宝するから探していたんですよ…ぴったりやんこのゲーム…一体誰だよデザイナーは…えっ?!ウヴェ!?!

Chinese checkers

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遊びだした途端、(えっ?これこんなに面白いならもっと早く遊びかった!)となったチャイニーズチェッカーズ。名前も渋いですね。4人プレイで、対角線上に自コマを全て持っていったら即勝ち。いずれかに一歩進むか、相手を1コマだけ飛び越すムーブをするのですが、1個のコマを動かせる限り動かせ続けるので、コンボが多発します。いいパスを見つけると、一人で独走状態になり、それが楽しい!アブストラクト・レイディの血が騒いだ、色褪せない名作。

 

Great Western Trail

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噂のGWTを今年やっと遊べました!ルートを考えて、ポンポン飛んでいって、濃度薄めのデッキビルドを行います。一緒に遊んだベテランたちがカウボーイオジサンばっかり買うので、逆張りして建物オジサンばかりを買ってたら、良い感じに張り合えました(でも別の建物オジサンに結局負けました)。いろんな戦略があり、どれを特化してもそれだけじゃいかないところがよくできている!もっかいやりたい、次はああできるはず、次こそは勝ちたいと思える、良いゲーム!

 

Orléans: Trade & Intrigue

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初の拡張入り!基本版に加えて旅の目的カードが増え、より移動計画の重要性が増したバージョンです。タイルも増えていて、その能力でだいぶやれる事増えてしっちゃかめっちゃかになります。でもそれを考えるのが楽しい。バッグビルドの時点で楽しいのに、楽しいことがてんこもりです。この日は、女性重ゲーマーズと遊んでボロ負けしましたが、それでも楽しかったです。強いゲーマーたちと遊ぶと、アクション順ひとつとってもおそろかにできないシビアな戦いになります。いつ遊んでもまたすぐに遊びたいと思える名作!

 

 

さて、ベスト10ゲームを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。下半期は日本本帰国でバタバタしそうなので、時間のある今のうちにたくさん遊んでおきたいと思います。そもそも日本に帰って、ちゃんと友達できるかな…残り少ないアメリカ生活、楽しみたいと思います!

 

 サークルで作ったボードゲーム、最近一覧にまとめました。

 

 去年の下半期ベスト10もちゃんと書いてた!

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おまけ

私個人では、世界中のゲームカフェをまわった本を作ったり、ボードゲーム会の実録漫画を描いたり、現地できいた英語フレーズをまとめ本を出したりしています!そちらもきになる方はぜひチェックしてみてください〜!

 

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サークルでつくったボードゲームまとめ

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(2024.04.18更新)

 

ブログではご無沙汰してます!hiroです!

 

今日は、サークルで作っているボードゲームのまとめです。

 

普段は「ゲームマーケット(通称:ゲムマ)」という、年に1・2回のイベントにあわせて主にボードゲームを制作・販売しているのですが、ゲームマーケット以外でもお問い合わせを頂き買って頂けることが多くなってきたので、新作情報もあわせてこちらのページにまとめておきます!

 

 

ピクテル 

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クリアカードを重ねてお題を伝える、クリエイティブ系のコミュニケーションゲームです。サークルきっての人気作です!25カ国以上で海外版「Imagine」が発売されていて、フランスボードゲーム大賞にもノミネートされました!

 

ゲーム詳細はこちら

 

ゲムマに出した当時は自分たちで作っていましたが、現在は下にもある「ピクテル Dream」にあわせアークライトさんから国内版を出版してもらっているため、Amazonイエローサブマリンさん他多数の全国の店舗さまで買えます。お近くにごひいきのボードゲームショップがありましたら、ぜひそちらで買って頂けると嬉しいです。

Amazon | アークライト ピクテル (3-6人用 15-30分 6才以上向け) ボードゲーム | ボードゲーム | おもちゃ

 

 

ピクテル Dream

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2021年に発売した作品です!ピクテルのインディーズ版拡張「ピクテルLight funny/HORROR」として出していたカードを統合し、単体で遊びやすいように調整し、アークライトさんから製品化された作品です。「夢」がテーマになっていたり、バリエーションがさらに増えたカードが60枚入っていたりするワクワクセットです!ピクテルをすでに持っている人も、これらのカードを混ぜてさらに楽しめると思っています。

商品概要→ピクテル Dream

 

ブンプ星人

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マップ上に配置された宇宙人を、自分の感性を使って当てるコミュニケーションゲームです。この宇宙人はくさい?いいにおい?など、遊ぶ人の感性が出て愉快です!

「絶対この宇宙人はこうゆうイメージ!」と思っていても、他の人は全然違って捉えていたりして、価値観の違いが明らかになるところが面白いです。

ゲーム詳細はこちら→ブンプ星人

ボドゲーマさんで販売中!

 

きゃらおこし

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ベースのすっぽんぽんキャラに、村の特徴を3つ書き込んでいき、村のゆるきゃらを作るキャラクターデザインゲームです。ベースのキャラクターがあらかじめ描かれていることによって、絵が苦手な人でも遊べ、結構それっぽいゆるキャラになるところもおすすめポイントです。

ゲーム詳細はこちら→きゃらおこし

村の要素を3つ入れないといけないのですが、途中で書き足していくのでだんだんカオスになっていくところが大好きです。最後にキャラクターがどんなキャラクターかを発表するところも「そんな背景あるの!?」みたいな笑いもおきて面白いです。

ボドゲーマさんで販売中!

bodoge.hoobby.net

 

サバンナスマイル

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サバンナスマイルは、写真家になって動物を待ち伏せ、カメラやスマホを使って本当に写真を撮るゲームです。(上の写真は実際にゲーム中に撮った写真!)

 

簡単に得点が取れるかと思いきや、キリンが画角にギリギリ入らないでガックリ…といったような、カメラを使うからこその感覚が楽しいゲームです。

ゲーム詳細はこちら→サバンナスマイル

ボドゲーマさんで販売中!

bodoge.hoobby.net

 

シリト:リミット10

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44文字が書かれたボードの上にチップを置いていき、全部埋めることを目指す協力しりとりゲームです。「10分あったら絶対全部埋められるでしょ」と思っていたら、絶妙に「れ」や「せ」などが残ってしまうんです…ぜひ完全クリアを目指してみてください!

 

ゲーム詳細はこちら→シリト:リミット10

こちらのページでは動画もあり、遊び方が非常にわかりやすいです。

 

こちらも、アークライトさんから製品化されたため、Amazon他で取り扱い中です!

Amazon-シリト:リミット10

まちがいさがし開発課

イラストシートに間違いを自分で5つ書き込み、他のプレイヤーに見つけてもらいます!むずかしすぎず、簡単すぎない程よい間違いを作るのがなかなか難しく、自分でまちがいを書き込む体験が楽しいゲームです!

 

ゲーム詳細はこちら→間違いさがし開発課

間違いさがしを自分で作り出す楽しさや、他の人の間違いをみつけるピュアな楽しさがあり、何度も遊びたくなる紙ペンゲームです!

 

ありがたいことにゲムマでは大変ご好評いただき、Oink gamesさんから「まちがいさがし開発課」として製品化されました!

oinkgames.com

Amazonでも販売中!

ただ今の決まり手は!

こちらはゲームマーケット2022秋に新作として出展した作品です!ランダムに組み合わせて作られたお題に対し、無理めなジェスチャーで表現する、パーティージェスチャーゲームです。(これは無理だろ!?)と思っていたものが意思疎通できるのが楽しいです。

 

ルール詳細はこちら→ただ今の決まり手は!

 

2022ゲムマで初頒布しましたが、少量をボドゲーマさんで委託販売しています。

bodoge.hoobby.net

 

なむあみどうなつ

なむあみどうなつ

こちらはゲームマーケット2023春に新作として出展した「なむあみどうなつ」です。動物になりきって架空のお経をとなえます。煩悩を紛れ込ませる、ということで、お題(「どうなつ」など)をコッソリどこかに紛れ込ませてお経を読むのですが、特定の人だけに当ててもらうと得点が高くなります。簡単すぎてもダメ、難しすぎてもダメな難易度。でも、勇気を出して読んでみると、意外とうまく隠せたりするものなのです!一人がお経を読み、他のプレイヤーが耳を澄まして一生懸命そのお経を聞いているプレイ風景が独特なゲームです。本職が住職である小野さんにも紹介いただきました。

 

ルール詳細はこちら→なむあみどうなつ

 

ボドゲーマさんで販売中です。

 

雑誌「本当に面白いボードゲームの世界 vol.2」にも掲載いただきました!

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ヤブロークエス

紙をビリビリ破いてモンスターを退治するゲーム「ヤブロークエスト」です。制限時間内に特定のアイコンが残るように慎重に紙をやぶいていくゲームプレイが他にないプレイ感です。

 

こちらはアナログゲームフェスタでテスト版が完売、ゲームマーケット2023秋にてほぼ完売となりました。ありがとうございます!

 

ルール詳細はこちら→ヤブロークエスト

 

ゲームマーケット2024春にて再販予定です!事前予約数に達したため、当日買いに来てくださいと嬉しいです!

迷宮メイカーズ

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他人の迷路をみんなで作り、それぞれクリアタイムを競う「迷宮メイカーズ」です。迷路をクリアするなんて簡単?と思いきや、見える範囲を制限する別紙が付属していて、全貌が見えている訳ではないのです!本当に迷宮を彷徨いながら出口を探すような感覚の紙ペンゲームです。

こちらはアナログゲームフェスタでテスト版が完売、ゲームマーケット2023秋にてほぼ完売となりました。ありがとうございます!再販の予定は今のところないですが、また何かあり次第お知らせします。

 

ルール詳細はこちら→迷宮メイカーズ

 

ドコカク

一画ずつ3〜8文字のお題を書いていき、一番早く当ててもらうワード推理ゲームです!アルファベットとひらがなで遊べます!紛らわしい文字から書くのがポイントです!

 

ルール詳細はこちら→ドコカク

こちらは2024春ゲムマで新作として1000円で販売予定です!!

 

おわりに

 

以上になります!ゲムマ限定で出した作品なども、どこかにまとめておこうかな。

 

サークルとしての活動は2024年で10年目!気になったゲームがあったら、ぜひ遊んでみてください〜〜!!

 

おまけ

私個人では、世界中のゲームカフェをまわった本を作ったり、ボードゲーム会の実録漫画を描いたり、現地できいた英語フレーズをまとめ本を出したりしています!2024年春も準新作「蒸気の時代ファンブック2」「世界のゲームカフェ・ショップ紹介雑誌vol.4」出します!そちらもきになる方はぜひチェックしてみてください〜!

gamemarket.jp

 

 

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ボードゲーム会漫画まとめ(すれ違い編・後編)

お元気ですか!hiroです。もう3月ですね!

 

近況ですが、副鼻腔の手術が終わって2週間、味覚と嗅覚は戻ったものの、薬の副作用で肌が荒れたり頭痛があったりで、しばらくまだ完治とは言えない状態で過ごすことになりそうです。追加の検査で、卵・牛肉などのアレルギーが計25種ある事がわかってしまい、それに対する半永久治療(ワクチン)もする事に…週1で通院はなかなかハードですが、現地の医療現場を知る良い機会と思い、楽しんでいけたらと思います。

 

さて、12月にあったすれ違いの話、後編を描いてやっと完結させることができました。今までずっとギャグ風の漫画を描いてきましたが、シリアスに感情や表情を描いた初めてのシリーズです。なかなか言いたい事をストレートに表現できず苦労しましたが、今の自分は出せたかなと思います。コメントなど頂いたみなさま、ありがとうございました。

 

 

前編・中編はこちらから。  

 

では、最後の後編スタートです。

 

一番知りたい事

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いつもと違う

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連絡を絶った理由

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捉え方の違い

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終われない

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明らかになっていく

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唯一できるアクション

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すれ違い編・完

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ここまで読んで頂きありがとうございました。

前編・中編はこちらから。  

 

最近、同人誌各vol.2を電子版で販売することにしました。もし興味がある方がおられましたら、こちらからどうぞ。

vol.1も電子化して欲しいという要望を頂いたので、気が向いたら作ってみます。アメリカに住むのは今年で終わりなので、この体験を忘れないよう、漫画はvol.3を作れたらいいなぁと思っています。

 

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ボードゲーム会漫画まとめ(すれ違い編・中編)

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上記の前編漫画の続きです。

 

ジョンの仲介

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2ヶ月後の諦め

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少しずつ動き出す

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葛藤と再開

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ゲームの返却

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 会話開始

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 歯車のズレ

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延長戦のはじまり

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 おわりに

後編は2月に描きます!1/30(土)には以下オンラインイベントに、ボードゲーム関連書籍の電子版を出展します!

prtimes.jp

手術がその5日後にあるというなかなかのハードスケジュールですが、準備のラストスパート頑張ります!

2020年下半期ボードゲームベスト10紹介

毎年恒例ベスト10!上半期ベスト10をやってるので今年は「下半期ベスト10」もやってみます。オールタイムベストを決めるのはやはり難しいですが、期間を区切ってその中の初プレイを見返してセレクトするのは大好きです。

 

今年遊んだ中には、とても真新しい新作もありましたが、少し前にリリースされた名作を遊ばせてもらうことが多い年であったように感じます。コンベンションなどが軒並み中止になり、イベントでの衝動買いが減ったからでしょうか。オープン会に行けなくなり、誰かの自宅で遊ぶ事のみの環境となったため、より慎重にゲームを選ぶようになったのかもしれませんね。

 

それでは下半期ベスト10ボードゲームを紹介します!

 

 

Mombasa

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下半期で一番印象に残っているのはコイツ、モンバサ!価値が上がる会社を見極めて、そいつに投資しろ!やる事多すぎ君で、何をやっても手遅れ感があってずっと足りない好みのやつ。きっとこのデザインも完全に計算されているんだろうな。あと、この絶妙なデッキビルドの塩梅と個人ボードパズルのマッチングが面白すぎる…私はパズルが好きで、こういった個人ボードにも「ソロ感がある!」という感想は抱かないタイプの人間なのでハマったのかな!!そもそもアフリカって場所のチョイスも渋くて良い。これは完全に生涯マイベスト10に入ってしまったな。今思い出しても、あの駒込ピペットのようなこまごましたやりくり、本当に最高だったよ。カードの1列リサイクルシステムも天才だし…!出会えて本当に良かったよ、モンバサ。

 

The Gallerist

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ラセルダの名作。新人画家を発掘し、PRやら絵の売買やらを行う。スポットの少ないワカプレだけど、なんとも独特のプレイ感。「おいそこは俺の場所だ!でも君にはこれをあげる。」というポジティブなキックアウト制度により、その報酬を想定した二歩先の未来を読む必要がある。噂に聴いてたラセルダ作品、心地良い疲れが襲う複雑怪奇系。これ好き…独特な感覚が楽しくて4時間があっという間。ストレートに勝ちへのパスを見極めれないところも好き。前述のモンバサでもあった通り、一発で勝ちへのパスで見つけられないものが大好物なので、他のラセルダ作品も絶対遊びたい。

 

Gentes

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地中海が舞台のキツ目AP制ゲーム!使用したアクション分砂時計トークンを置いて時間を縮めていくという「タイムトラックシステム」が独特!この砂時計ちんまりトークンがまあ愛しいのなんのって。パッケージデザインは大人しめで、中身も相当渋い。メインマップは、ぱっと見だとよくあるボードだが、なんというか独特なのだ。自由度が高いのかと思いきやキツすぎてやりたい事は100%できない設計になっており、非ゲーマーに「なんかよくわからないけど面白いな。もう一回遊ぼう!」と言わせるするめ気質のゲームをお望みの方、これがそれです。

 

Brass: Birmingham 

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通称白ブラス(盤面は全然白くない!)。無印、黒ブラス、と遊んできたが、ビールなどの要素がてんこ盛り、ランダム要素がなくなったゲーマーズゲーム。長期的かつ万遍なく全体を見通す能力が要求される、WBSが必要なレベルのビジネスゲーム。使用したお金の大小によりターン順が決まるのがやや煩雑だが、基本的にそれ以外は全部好きなところしかない。こんなゲームをチラつかされたら、ホイホイついていっちゃうよ。

 

Everdell: Legends

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拡張入りのEverちゃん。その大きな樹のふもとには、たくさんの動物たちが住んでいた。皆それぞれの居場所を少しずつ築き上げ、平和に暮らしていたんだ。そう、あんなにも幸せだった毎日が、突然終わるだなんて…過激派なレジェンダリーの来襲。このセットに入っているのは、めちゃくちゃ強カードってほどでもないが、いつもの勝ちパターンを決めてるリプレイヤーのプレイにガツンとヒビを入れることのできるミニ拡張。やっぱり拡張はリプレイ何度かしてからの方が効果が実感できるなぁ。首の皮一枚になっても、この樹木の世界は変わらず美しいままだった。

 

 

The Search for Planet X

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彗星、惑星Xなどがどこにあるかを当てる、天体推理ゲーム!アプリ併用で少しずつ情報が明らかになる。アプリも英語版だけど、簡単な文なので多分遊べます。推理できる範囲が全員の位置関係で決まるゆえソロゲーにならない所が気に入ってます!最終推理の早いもの勝ちじゃなく、過程全ての合計得点で評価される所も良いな。論理ゲー好きなので大好き!!

 

Viticulture: Tuscany Essential Edition

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ワイナリーの四季!ぶどうの畑にどの品種のぶどうを栽培するかというところから始まり、最終的にはワイン出荷まで行う、完全にワイン醸造業をトレースするゲームです。ぶどうやワインはクリアなトークンで可愛い。将来へワーカーを投資するシステムがあったり、左下のマップでちょこっとボーナス&エリアコントロールができる。つまり、基本よりもさらに要素てんこ盛りゲームになっています。かなりの計画性が必要なわりに、カード運で戦略の振れ幅が途中だろうが大きく変わるので、運と自分の計画がガチっとハマった時それは至福の髄髄髄!となります。

 

Dominant Species

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待ちに待ったドミナントスピーシーズ!これも名前だけよく聞いていたけどできていなかった名作です。各種属の生き残りをかけた戦いが、今始まる。生物用語が難しすぎて最初戸惑ったが、遊ぶと納得感の強いアクション名でなるほどと唸ります。やる事は多いが、それゆえにグッドチェーンが見つかると最高に楽しい。4人で遊ぶと6時間かかると言われていていやいやそれは嘘でしょと思っていたが、本当に6時間かかってビックリした。生物界のプロセスがリアルだから、入り込めると充実感がすごい。入り込めたタイプの人間です。

 

Die Inseln im Nebel

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邦題:霧に隠れた島。これは遠隔で物理で遊ばせてもらったもの!指定の風向きに気球を飛ばして探検し、6エリアから同地形で真ん中へのパスを作る!風向きダイスがあるのにわざわざ大きな矢印トークンがあるのがラブ。風を打ち消して自分の行きたい場所へいざ進め。各地形から真ん中へ同じ色でパスを作るが、遠回りしたりワイルドタイルをうまく使ったりで寄り道しつつもどうにか工夫して無理やり繋げる感が人生のようで独特だった。おもろいぞ何これ?次世代のブルゴーニュばりの隠れた名作。

 

 

 

Concordia

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名作と呼ばれているコンコルディアを今年やっとプレイできました。4人戦です。資源は最初8個しか持てないのだけど、ワーカーを増やすと置く場所が増える。でもあんまりワーカーは増えないので、ミニマムな倉庫でちょこちょこ資材管理。適度に管理するゲームがやっぱ好きなんだな私。あと余談なんですが、カードに描かれた役職名(例:Architect)を動詞として使ってて(I'm gonna architect.→建築するよ)(I have architected.→もう建てたよ)ちょっとした驚きでした。ここのメンバーは、コンコルディアが好きすぎて、なんと二人も拡張まで持っているそうなので、今度は拡張込みで遊ばせてもらおう…!

 

おまけ:Winter Kingdom

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僕らの義務教育キンビルが、複雑になって帰ってきた!キングダムビルダーという神のようなゲームを今年オンラインで遊び倒したのですが、これは続編のウィンターキングダムです。今年やっと物理で遊べました!前回になかった「お金」という概念が増え、能力起動・アップグレードにもステップを踏ませる設計です。見通しがよくないけど、隣接ワープや勝利条件をうまく噛み合わせるのが激ムズだからこそ、ゲーマーに響くのだ。なあキンビルくん、君は変わってしまったのかもな、でも今の君も好きだよ、変わらないものなんてないんだから…「キンビルが遊べている、でも少し違う…でもキンビルなんだこれは!」という、矛盾を孕んだ充足感に包まれるゲームです。

 

おわりに

さて、下半期ベスト10を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。このログが5年分ぐらいたまったら、傾向分析したいなぁ。

 

今年一緒に遊んでくれたみなさん、ありがとうございました。来年もオンライン・オフラインともにご一緒に遊べることを楽しみにしています!

 

上半期ベスト10はこちら

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2020年最近遊んだ紙ペンゲーム10個紹介その3

シリーズ化になってきた、遊んだ紙ペンゲームの記録・紹介記事です。私は飽きもせず紙ペンを遊び、まとめるのが好きだなぁ。(今回は特にマイナーなものが多い気がするな…)どれも癖のあるものなので、興味が出たら遊んでみてくださいね。

 

 

 

目に視えるものだけが世界のすべて

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ゲムマ2016年に発売され、現在は無料で公開されている国産ゲームです。一人プレイで、自分の場所から見えるものの名前をマス目に書いていき、縦横クロスしていたり、クロスしたマスが斜めに隣接しているとさらに高得点。高得点を競いあう!というよりは、日々の解像度を上げ、ひとりで心静かにゆっくりと過ごす時にぴったりな書き物ゲーム。アメリカ出発前ギリギリに遊んだので、シートを見ると、その時の感情と情景が蘇ります。そんなゲーム。

 

Black Piggy Bank Games

 

Blätterrauschen

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前回冬シートで遊び面白かったのですが、今回は秋のシートを遊ばせてもらいました。総勢10人で遠隔プレイ!このゲーム、4つの季節シートが入っているのですが、季節が変わると全く別のゲーム!いや全く別とまではいかないけど、結構ルールが違ってて、このボリュームが4種入ってるのはすごい満足感が高い!きのこは3ポイントだが毒キノコがエリア内に含まれているとそれぞれ-2ポイント。前回のシートでは川をまたぐとポイントが加算されたが、今回は逆にまたいではいけない。レアなものはつい集めたくなる。2×2の正方形が出て欲しい友人が「ににんがに!ににんがに!」と言っていて(九九を久しぶりに聞いた、懐かしい!)と思っていたら、覚え方を間違ってることに後で気づいて爆笑。そんな楽しい会でした。

 

ロールライト富豪

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ゲームマーケット2020秋戦利品。実はダイスのところは「ダイ」と読んで「ダイ富豪」と読むのではないかと気づいてしまった…それはさておき!前半は書き込みフェーズ、ダイス3つの目を同色空きマスに書き込み、縦列の合計を手札にする。後半は大富豪フェーズで、さっき作った手札で勝負。全員同じダイス目から数字を書き込むので、だいたい同じ期待値合計を持つはずが、色んな意図で少しずつバラけていく。一番左の数字で先行を取れるかどうかが決まる設計もうまい。うん、うまい!

 

Rollway Station

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18xxゲームにインスパイアを受けたという一人用鉄道ゲーム。ダイス5個を割り振り×15ラウンドで、制限により終盤使えるダイスが限られてくるが、紙ペン慣れしてると割と自由に書けて快適である。点数の評価は「テーブル席」(?)でした。なんだそれは…?とにかく誰か…誰か私に18xxゲーム本家をやらせてくれ…

Roar and Write!

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Animal Kingdomsの紙ペン。キックスターター中だそうで公式でTabletop Simulatorにあったよ。6ダイス×3ロールの中から6つの数字を書いて、その数字の役によって点数が決まる。上部エリアは残りの数字を書くエリアだけど、ここが意外と高得点なのでバカにできぬ。運要素も多めだが毎回動物カードや個人目標が変わるのでリプレイ性が高い。アニマルキングダムが遊びたい。

 

Rajas of the Ganges: The Dice Charmers

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 通称ガンジスダイス。yucataで遊べます。この得点トラックが結構奇抜で、左側スタートが勝利点、右側スタートがお金。これを得るたびに塗りつぶしていって、出会ったらゲーム終了トリガー。ガンジスもそうらしいが、未プレイだったためこの終了システムに驚いた。コンボの決め方もなかなか見抜けず、勝ちセオリーが全然見当たらない感じが良かった。

 

Troyes Dice

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複雑怪奇で有名なトロワを知ってるかい?その残り香をほんのり残し運要素を強めてダイス版にしたものだよ。BGGで公開してたトロワ2とは全く別物。襲撃ダイスのガチャに恐れながら、色んな所で城を建ててちょこちょこ点数を稼ぐ。影響点とか資源がいつも足りない。トロワのカツカツ具合はご健在!

 

 Beach Life

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海の生物達にちょっかいを出しながら共存しビーチを楽しむ紙ペン!ダイス3ロールから2つ選び、エリア選択と使用ダイスへ。残りのダイスは基本は捨てるが、ゲーム中5回まで2個目の数字として同じエリアに使用可能。誰かが3パスでゲーム終了。かたつむりはグルグル進行、カニは一つの数字違いなどで横歩き?を表現。意外とギミックが効いてるね。一人用ヒーロー系「Night Class」もそうだけど、PnPが流行してからルール同梱型シートが増えた気がする!

 

Abstract

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数字で絵を描くパズル紙ペン!達成目標はABCそれぞれダイスで決める。指定位置に数字を12ラウンド×2ダイス分書いていき、個人目標を達成する。色つけるのはオプションで、実は数字だけで遊べるよ。一見シンプルだけど、高得点はガチ勢じゃないと取れない感じがチャレンジングで好きだよ。

 

Can't Stop Express

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なんとあのCan't Stopに紙ペン版があったとは…!5つのダイスから2ペアを作って2つの数字を作るのですが、残りのダイスは負債となり右に蓄積されていきます。3つの数字どれかが埋まってしまうとゲームそのものから脱落、残りのプレイヤーでガンガン進めます。なお、一度進めて1〜4マスしか進めてないレーンのコマ(マスで表現)は、なんと-200点になってしまうというから驚き。全員マイナス点で終わるという超辛いゲーム。紙ペンに慣れていない人も遊べるわかりやすいルールながら、Can't Stop感はあって良いゲームでした。

 

 

 

 さいごに

いつも面白い紙ペンゲームを紹介してくれる&一緒に遊んでくれる友人たちに感謝!また、プレイ記つきでルール概要を記事にされているゲムノスケさんゴクラクテンさん、参考にしています!ありがとうございます!

 

良い紙ペンライフを!!

 

これまでに遊んだ他の紙ペンゲーム 

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