Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

2020年最近遊んだ紙ペンゲーム10個紹介

2018年に紙ペンゲームが流行しはじめ、2019年も紙ペンゲームが大量にリリースされました。2020年は流行が落ち着くかと思いきや、新型ウィルスの流行により、自宅で遊べるPnP版ルールの公開が増えたように思います。日本の友人達と遠隔で遊んだり、オンラインで遊んだゲームも含めて、最近遊んだ紙ペンゲームを10個紹介します!

 

目次

Sonora

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こちらは「世界初のフリックアンドライトゲーム!」のキャッチーなふれ込みで売られていたSonoraです。4つのエリアに実際にディスクを弾き入れ、ディスクの数字とエリア能力に応じた場所にマークを書き込んでいきます。数字が大きい方が基本的には強いので、4、5のディスクをどこに弾き入れるか?という事を考えるのですが、ターンは交互に行うため、相手のターンに弾き出されてしまう場合もあります。そんなフィジカルなサプライズも楽しめる、軽めのゲームです。

 

発売前に和訳を作ったので、気になる方は見てみてくださいね。

 

Demeter

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ガニメデの隣に恐竜の惑星を見つけたから探索しようというガニメデの精神的続編!5色のカードから各々が1枚を選び、その色の能力と書かれた効果を解決し書き込みます。これを12ラウンド繰り返すゲーム。恐竜は塗りつぶすと「発見」した事になり、さらに次の恐竜を発見するために矢印を引けるようになります。この矢印だけを塗るというアクションがそこそこ新しい概念な気がする。同じ色のアクションは4回まで選べるのですが、後半になればなるほどできる事が増えるのでちょうど良い加速度合いです。遠隔で遊ばせてもらいましたが、楽しかったです!



Shadow of the Obelisk

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「テケン」インスパイアの紙ペンゲーム!

自分のターンになったら場の3枚から1枚タイルを選んで回転させ、テトリスのようなブロックを1つ選びます。他のメンバーはそのタイルの対角線にあるブロックを使えます。

 

このブロックは、

オベリスクにその形のブロックを書き込む(回転・反転可)

2壁画から絵を切り取って転写する

ために使えます。壁画からシンボルを切り取って転写する場合、一番左のパピルスにはいつでも転写できますが(2×2のブロックのみ)、オベリスクのブロックに書き込む場合、すでに存在するブロックにしか転写できません。そのため、いつブロックを積み上げておくのと、シンボルを転写するタイミングを見極めるのが中々難しいのです!

こうしてどんどんブロックとシンボルを書いていって、誰かがオベリスクの一番最高層に到達すると終了トリガーが引かれ、そのラウンドでゲームが終了します。

 

パピルスのボーナスは、本来ラウンド中にブロックかシンボルのどちらかを選ぶしかないところを、両方できる強いボーナスです。

 

得点計算方法は、

縦列→同じシンボルを揃えて、一番多いシンボルの数×1点

横行→違うシンボルを揃えるセットコレクションで、2/3/4/5種類→3/5/8/13点が獲得できます。

 

これに早取りボーナス、パピルスボーナスを加算し、合計得点の高い人が勝ち!

 

覚えているうちにルールを書いておこうと思ったら、ここだけ妙に詳しくなってしまった(笑)シンボルを描き込むのがとても楽しいし、どうシンボルを描き込むかを考えるのが楽しい。同時進行でラウンドが進むのでそんなにダウンタイムもないし、最近遊んだ中で一番楽しかった!

 

Corinth

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ダイスを9個じゃらっと振り、同じ数字をまとめて同じ列に下から昇順に配置。自分のターンには、一行全部のダイスを選んで使うので、もちろんダイスの数が多い物をピックアップしたいのですが、その数字は別に今いらない…というジレンマが楽しめます。旅、早どり、ボーナスなど、いろんな要素が一枚のシートにありそれぞれが強く影響しあっているので、一体感があります。

 

メーカー公式サイトで、日本語ルールも公開されているようです。きになる方は見てみてください。

 

On Tour

 

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Kickstarter発の作品で、アメリカを舞台にしてバンドツアーを行うというテーマの紙ペンゲームです。全員がマスを埋め終わったらゲーム終了、数字を昇順に1本だけ繋げ、一番長いツアーを行ったら高得点、☆通過でさらに得点を得て一番高い点数の人が勝ち。真ん中のカード3枚から1種を各自選んで数字全部埋めていくと説明をきいた時は「ウェルカムトゥと同じでは…?」と思って見てたのですが、全然プレイ感が違いました。ダイス2つをどのエリアにどう使うかで、数字の揺らぎ幅が大きくなるのがいいですね。 

Welcome to New Las Vegas

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ラスベガスでカジノを建てる、紙ペンゲーム定番のウェルカムトゥの独立続編です。全ての小要素がテーマとマッチしてて良いです。既存のウェルカムにない縦列の概念で数字入力がより悩ましくい。富裕層向けリムジンをちょろちょろさせるのが、数字選択と独立しててミニゲーム的で楽しい。

 

※本ゲームの日本語版の翻訳を担当しました!Engamesさんで取り扱いしているので、気になる方はCHECK IT OUTしてね!

 

Doppelt so clever (Twice as clever!)

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ガンシュンクレバーの続編、ドッペルソークレバー!英語版タイトルはTwice As Cleverです。6色のダイスを振り、色に応じた能力を使って盤面に書き込んでいく、今となっては定番ゲームになっているほど遊んでいるゲームです。前作ガンシュンクレバー同様、後半にコンボをどう打つかが鍵になっていて、いつ遊んでも悩ましい紙ペンです。3部作目となる次回作「Clever Hoch Drei」も発売予定との事で、今から発売が楽しみです。

Rolling Realms

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ストーンメイヤー(通称SM)ゲームのオースルターズを詰め込んだ紙ペンゲーム!バージョン9を遊びました。かぼちゃとハートを集めて能力コンボ!ソロ感が強いがこうゆうの好きなんだよなぁ…!未プレイゲームはそのゲームのどの要素の抜き出しかわからなかったから、遊んでみたくなります。良いプロモーションだなぁ。

 

Zooloretto the dice game

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ズーロレットのダイス版、異なる動物をトラックにうまく積む、積みすぎるとペナルティをくらう紙ペン!ダイス運が大きいというのはあるけど、ドラフトなのでさっさっと進む軽いゲーム。紙ペンタイプのボードゲームがYukataにあるのが驚きでした。

 

Pip Lantern

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ガンシュン風×RPGの協力紙ペンゲーム。ダイス5個を1人1つずつ選んでいき、敵を全滅させるのが目標。残った敵にラウンド数を削られるので、効率よく能力を上げ、良いタイミングで攻撃せねばなりません。難易度1なのにボスに一撃も喰らわせられず負けました…。×マークが独特、個性的な国産ゲームです。



おわりに

最近遊んだ10個の紙ペンを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。新型ウィルス流行により、日本の友人と遠隔で遊ぶ機会が多くなったこの半年、紙ペンゲームが大いに活躍しました。競争要素が少ないゲームもあり、ソロ感が強いのも多いですが、パズルっぽいゲームが好きな方にはすごく楽しめるんじゃないかと思います。これからも良いゲームを見つけ次第、時間を作って遊びたいジャンルの一つです。

 

 

先日、PnPで遊べるゲームを探していたところ、PnPゲームに特化して紹介しているゲムノスケさんのブログ「TNDK PNP」を発見しました。紙ペンゲームに限らず、実際にコンポーネントやカードを印刷して遊ぶタイプのゲームも多数紹介されているので、気になる方はチェックしてみてください!

 

 

2019年にまとめた紙ペンおすすめ10選はこちら。

 

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