Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

蒸気の時代の楽しくて便利な周辺グッズ紹介

この記事は、アドベントカレンダーボドゲ紹介 Advent Calendar 2022 」の17日目の記事として書きました。

ボドゲ紹介 Advent Calendar 2022 - Adventar

 

アドベントカレンダーの企画に参加するのは初めてですが、ブログを時々書いている者として一度参加してみたかったので、参加できて嬉しいです。企画者のぐらさん、ありがとうございます!

 

16日目の昨日は、atsさんの激アツ記事でしたね。毎年書かれている方は本当に尊敬する…!!

ネスターゲームズ(nestorgames)について その6|ats|note

 

蒸気の時代とは?

さて、皆さんは蒸気の時代という魅力的なボードゲームを知っていますか?20年前に販売されたゲームではありますが、200以上の拡張マップが製品版・インディーズ版共にリリースされており、来年も新しい拡張が発売されるという、大変ロングスパンで愛されている鉄道ゲームです。

 

蒸気の時代を知らない方に向け、念の為説明しておきます。

このゲームのコアとなる要素は「ピック&デリバリー」「線路敷設」です。5色のキューブがマップ上にセットアップされているのですが、それらのキューブを同じ色の都市に運ぶことで収入(=のちの勝利点)を得ることができます。ただし、輸送するためには線路が必要で、所持金を払って線路を敷いていきます。この「線路を計画的に敷き、荷物を運ぶ」部分がパズルライクでとても面白いゲームとなっています。さらにこのコア要素に加え、各拡張マップでルール変更があります。上記はブルックリンの町で線路を敷いている一例ですが、輸送したキューブの色に応じてボーナスがもらえるルール変更となっています。このように、とても強いコアシステム×拡張ごとのルール変更の味わいマッシュアップされ、一度蒸気の時代にハマると抜けられない、ある意味快楽漬けになりやすい、とても危険なゲームになっています。

 

 

「蒸気の時代」の魅力は語り出したらキリがないため、ここではこれぐらいにしておきます。

 

 

私はというと、このボードゲームにハマり、来る日も来る日もこのゲームのことを考え、この2年弱は蒸気の時代なしでは語れない生活となりました。蒸気ラジオもはじめ、デザイナーに会いに行き、蒸気の時代だけを遊ぶために各州に遠征し、マップを7種類作り…冗談ではなく、生活が変わりました。そのため、今回のアドベントカレンダーの記事でも、トピックがありすぎて選ぶのに苦労してしまいました。特定のテーマを決めマップの紹介を行うことも考えましたが、今回は一旦ゲーム外に目を向け、少し外から蒸気を俯瞰しようと思ったわけです。

 

 

いよいよ本題です。1つのゲームにハマると、ゲーム体験をアップグレードする周辺グッズにも興味が出てくるのが人間のサガというものです。幸い、本体の版違いや、拡張マップの収集には(このゲームに関しては相当難易度が高いこともあり)そんなに興味がない私ではありますが、プロダクトとして美しいものや、明らかに体験が変わるグッズに関しては、投資を惜しまないタイプです。

 

そこで、このエントリーでは「持っていたらワクワクする、楽しくて便利な蒸気の時代グッズを」紹介したいと思います!中には他のボードゲームで使えるものも含まれているので、蒸気の時代を遊んだことがないという方にも「こんなアイデアがあるんだ!」として参考になると幸いです。

 

 

後半になるほど比較的マニアックになります。それでははじめます!

 

商品ディスプレイオーバーレイ

写真提供:スタピ堂さん

 

まずはコレを紹介しなければ始まらない!商品キューブのディスプレイって、ボードに直接キューブを置くので、よくズレるんですよ。商品ディスプレイを見て次にどこに線路を敷くかを計画するゲームにもかかわらず、キューブがズレてしまったらまた計画がやり直し…まれに起こるそんな悲しいハプニングを防ぐリスクヘッジでもあり、かつキューブを美しく整列させる事ができる最高のオーバーレイなのです。アメリカでも「これはどこで買えるの!?」と多々聞かれる、素晴らしい作品です。なお、日本で手に入りやすい「DX版( Eagle-Gryphon Games)」のボードにしか使用できないため、注意してください。

 

販売先:

 

アクリルマップカバー

蒸気の時代のマップは、製品版であっても、折り畳まれたペラペラの紙、筒に入れられた丸まったマップ、と、結構扱いに困るマップが多いのが現状です。ましてやファンメイドのプリントアンドプレイマップも遊ぶとなると、上からまるっと押さえるプロダクトが要されます。そこでこのマップカバー!これがあると、反り返ったり丸まったマップのどんなカーブも安心して抑えこむことができます。これ、実は満足度に大きく寄与します。自宅会が多い方はガラス1枚でもOKとは思いますが、ゲーム会や旅行の際も蒸気を持ち運ぶことが多い方には、分解して持ち運び可能な、この組み立て型アクリルマップカバーがとても重宝すること間違いなしです。

 

こちらは友人豊えり氏作の非売品です。

 

クリルタイ

みてくださいこの美しいタイルを!!!こちら、アクリルでできたハンドメイドのタイルです。従来は平地・丘・山に線路を敷いていくゲームであったため、それらの緑色に馴染む付属品タイルが一般的に使用されています。が、こちらは透明なタイルのため、いかなるマップの雰囲気も壊さず、遊ぶことができます!特におすすめなのが、月マップ、火星マップ、アウタースペースなど、宇宙をテーマにしたマップにこれらが映えます。ただ美しいだけでなく、元の地形特性が見えることによりいちいちタイルを避けて確認する手間も省けるため、プレイアビリティが格段に向上するマップもあります。こちら、一度このアクリルタイルを使うと元に戻ることはできないと言われているので、使用には注意してください。

 

 

こちらは友人豊えり氏作の非売品だったものですが、現在は製品版として受注生産で作成。次のアナウンスが楽しみですね。

トークントレイ

こちらは、トークン類を入れるトレイとなっています。アクリル製でとても美しく、先ほどのアクリルタイルとの相性も良いため、かなり満足度の高いアイテムです。キューブを袋に入れたりするのにも使いやすい形状となっていて、今や手放せないアイテムとなっています。

販売先:

アクリルトークントレイ | オリジナル商品 | コロコロ堂 Web Store | ボードゲーム通販

 

線路タイルケース

線路タイルを収納するための便利グッズです。なんとコレ、元々は妖怪ウォッチ用のメダルケースだそうです。線路タイルを種類ごとに分けたり、特定のマップで必要な特殊タイルを収納できます。ギリギリ6枚ずつ収納できるため、計72枚が収納可能です。蒸気の時代では、タイルの残り枚数のカウントが重要となるため、種類別にソートされている意味はかなり大きいです。プロダクトとしては少し蓋のパッチン部分が甘いですが、このクオリティで100円なのはマストバイです。商品名は「メダルケース36」で、セリアとキャンドゥで購入できるそうです。

 

トークンケース

写真提供:しのさん

プレイヤートークンを入れておける、鉄道のコンテナがモチーフになったケース。日本のダイソーで手に入るそうで、日本語のデザインの方はセリアで購入できるそうです。アクリルトークントレイも良いですが、こちらも鉄道テーマに特化していてとてもお気に入りです。レトロな入れ物が、味があってとても良いですね。

 

カスタマイズプレイヤートーク

プレイヤートークンを、違う種類のコンポーネントで置き換えて遊ぶことができます!それぞれのコンポーネント色は、なるべくわかりやすい方が良いですが、上記のように形が異なるものでも十分遊べます。上記の写真は、NY中華街の謎のアクセサリーショップで買い付けた宝石セットで、ベンゼンマップ、ブルックリンマップなど、上品でキラキラした「姫蒸気」を遊びたい時にピッタリのアイテムとなっています。

 

写真提供:しいたけさん

市販のコマでも良いですが、こんな可愛いアヒルコマで置き換えることも可能です!(写真提供:しいたけ氏)キクラデス諸島マップや、流氷マップ、ハワイ諸島など、海に関するマップ全般にアヒルがピッタリですね。マップに応じてコマをカスタマイズして楽しんじゃいましょう!

アクションカード

写真提供:やまぐちさん

 

各アクションをわかりやすく絵と文章で説明したアクションカードです!前述の通り、蒸気の時代の拡張には、そのマップにしかない「特別アクション」と呼ばれるアクションが存在します。基本マップにないそれらのアクションを、初めて遊ぶプレイヤーにわかりやすく説明している素晴らしいアイデア。場所も取らないし、特別アクション研究家としては手元に欲しいアイテムです。

 

オンラインで遊ぶためのツール

写真提供:しのさん

こちらは、オンラインで「物理的なマップ」を遊ぶためのセットアップです。アメリカでは通常、特定のオンライン対戦ツールVassalや、Tabletop Simulatorでテストプレイなどが行われていますが、私の周りではこちらの方法で遊んでいます。ホストが全て操作する必要があったり、照明の設定、収入ボードの文字を大きくする、などのさまざまな工夫が必要ではありますが、何より遠隔で蒸気好きの友達と遊べるというメリットがとても大きいのです!ハード面・ソフト面の詳細な設定は「蒸気の時代ファンブック」で紹介しているので、気になった方は見てみてください。

 

 

棋譜

プレイ中に思い出メモとして残しているオリジナルの自作棋譜です。何のアクションを選び、どんなことが起き、どんなことを思ったか。チェスや将棋の棋譜を見て作り出した棋譜ではありますが、こちらのメイン目的はうまい手の再現・復習ではなく、思い出を綴るために記載しています。

 

もし「自分もやってみたい!」という稀有な方がいらっしゃいましたら、こちらからダウンロードできます。気になった方はぜひ使ってみてください!(私的利用に限ります)

Age of Steam: Notation sheets - Google ドライブ

 

汽笛

素晴らしいムーブを決めた時に鳴らす汽笛です。6リンクを2回運べた時や、素晴らしいブロックを決めて、それが決定打となり勝敗が決まった時など…面白いのが、誰かが鳴らすわけではなく、自分で自分のムーブの素晴らしさを判断して、自分で鳴らしに行くところです(笑)一般家庭では早々見ないものですが、鳴らすと楽しいので、小さなイベント用などにもピッタリ。気分を高めるために自宅会にも導入しても良いかもしれません。

 

おわりに、沼への誘い

楽しくて便利な蒸気グッズを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?お気に入りのものは見つかりましたか?もう蒸気のことが好きになってしまいましたか?そうですよね。これだけ楽しいことがわかったのに、遊ばないわけにはいかないですよね。

 

もしこれを読んで「蒸気の時代を遊んでみたい!」と思った方は、ぜひ以下のブログもチェックしてみてください!去年時点での私のオールタイム蒸気ベスト10です。

hirobodo.hatenablog.com

 

とはいえ、いざ友達を誘うとなっても、蒸気を遊んでくれるプレイヤーを見つけるのが難しいことも多いのが現状です。そんな時は、2人から遊べるマップを印刷して、1人だけ見つけてミニマムに遊ぶのをおすすめします。以下で全2人用マップを紹介しています。

hirobodo.hatenablog.com

 

こちらは日本テーマのマップ紹介です。親近感のある地名マップを選ぶことで、さらに楽しむことができます。この記事執筆後もどんどん日本テーマのマップがリリースされているので、後日パート2の記事を書く予定です。

hirobodo.hatenablog.com

 

 

さらなる蒸気の奥ゆきを知りたい方に向けて。

アメリカ・カンザス州で「3日間蒸気の時代を遊び続ける」という狂気のイベントが毎年開催されています。勇気を出して今年参加してみたところ、驚くべき蒸気狂との出会い、素晴らしいプレイスタイル、さまざまな蒸気の愛し方を知る事ができました。以下2記事はそちらの参加レポートになります。この記事を読み終わった頃に、カンザスへの飛行機の往復チケットを買ってしまうかもしれませんので、心して読んでください。

 

hirobodo.hatenablog.com

 

hirobodo.hatenablog.com

 

さて、明日はもりさんによる「ミルフィオリキャメロットについて」です。どちらも遊んだことがないゲームなので、今から読むのが楽しみです!

 

 

 

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、アメリカで日々遊んだゲームなどをアップしています。最近は蒸気の時代に関するツイートが多いです。

よければFollowしてください。

「蒸気コン」参加レポpart2(蒸気スラング・印象的な出来事編)

前回は、概要と遊んだマップを紹介した記事を書きました。

 

 

hirobodo.hatenablog.com


今回のエントリーでは、さらに掘り下げ、メインストリームでないところも紹介していきたいと思います。こちらの方がマニアックな記事になる予感がしますが、蒸気のゲーム内容自体に触れていないという面では、蒸気を遊ばない方も楽しめる記事になっているのではないかと思います!それでは始めます!

 

蒸気スラング

アメリカ各州から参加者が集うこのイベントでは、通常の英語と同様、各地・各コミュニティで使用している用語をたくさん聞くことができました!印象に残った「蒸気ならではだなあ」と思ったスラングをいくつか紹介します。

 

TOP:

トップ、と文字通り読みますが、なんとこれ「ターン・オーダー・パス」の略です。アクション選択時に「ターン順パス」を選択する時「I'll TOP. 」と、略語を動詞として使用しており、衝撃でした。他のコミュニティでも使っていると聞いたので、使っていきたいなと思います。

 

Donglers:

未完成の線路のことです。

 

Town me please.:

こちらは、townを他動詞として使用する例です。蒸気の時代では「町ディスクを置く」ことがゲーム中によくあるのですが、その「町ディスクを取って(俺に渡して)」という意味です。よく似たニュアンスである「Urbanize me please.」(俺を都市化して→都市化アクションのところにディスク置いて)はニューヨークのコミュニティでも聞いたことがあったのですが、さらに派生して「townを動詞化して使用」している事に驚きました。

 

shenanigans:

全く聞いたことがなかったんですが、「ふざけたこと」を指す単語だそうです。蒸気中に、やらなくてもいいアクションだけど一応アクションを選択しておいて自分のターンには何もしないような、そういったことを指すようでした。

 

despictable:

いじわるな、卑怯な、と言う意味の単語です。誰かをブロックするようなアクションをすると、言われます。いじわるな動きを他プレイヤーにされたとき、以前は「mean(形容詞)」をよく聞いてたのですが、このコンベンションでは、こちらをよく聞きました。さらなる上級のいじわるさ、のようなイメージでしょうか…

 



bust out:

蒸気における「領域(自分の線路)を広げていく」と言った意味です。I wanna bust out east.で「東の方へ領域を広げていきたいな」のように使われていました。この時以外にも何度か聞いて、カッコいいのでこれは今後も使いたいと思っています(笑)

 

I'm vacationing at 1st round:

最初のターンに何もできなくて遊んでいること」をこう表現していて感動しました!NYではchillin' outをよく使うのですが、それがバケーションに置き換わり(しかも動詞で)、蒸気でこうやって使うんだ!と感動したものの1つです。

 

hit the shelf:

収入トラックのボーダーを超えてしまうことを、こう表現していました。例えば、収入トラックの10で止まれば収入減衰がないのですが、11で止まってしまうと収入減衰が2となり、損をしてしまいます。この10と11のボーダーをshelfと言うそうです。誰も減衰しなかったターンに「No one hits the shelf!」 と言っててカッコよかったです。

 

Double Base USA:

ここからは全く実用的でない余談になりますが、野球などで使用する「ベース」と言う単語にダブルをつけると、少しセクシュアルな響きになります。野球で、1塁・2塁を経由しホームベースにたどり着くまでの様子を、恋愛の進行具合になぞらえるそうです。このような背景があり、このマップが出た時、とある地方の蒸気勢が「えっ!?そんな名称で蒸気コンマップ出しちゃうの!?」と盛り上がったそうです。何を意味するかの直接的説明は避けますが、備忘録として残しておきます(笑)

 

CCMF:

まさかの「チューチューマザー○ッカー」の略です(笑)口頭ではあまり書かれることはなく、元々文面で使用されていたものだとか。チューチューは元々蒸気機関車の音を表現するのに使用されているのですが、近い間柄のプレイヤーに蒸気で嫌なアクションをされた時、これに対し、CCMF!と言い返すらしいです。語感と発想がおもしろすぎますが、Fワードなので使用には注意です。

 

JCL:

これはおまけですが、デザイナーJ.C.Lawlenceの人名の略称です。しかも、製品版のデザイナーではなく、インディーズデザイナーの略称なのです。わざわざ略称まで作って呼ばれているほど、彼は個性的なデザイナーだそうで。個性の強いゲームデザインWales,Sun,Denmark等のマップ)である上、ネット上での振る舞いにかなり癖があるそうです。そのため、インディーズデザイナーではありますが、蒸気界隈で色々な意味で話題に上がるため、このような略称が作られたそうです。

 

ここに書き留めていたものの他にも、たくさんの蒸気スラングを聞くことができ、とても満足です。

 

印象的な出来事

・Eagle Gryphon Gamesの社長と一緒に遊べた

イーグルは、蒸気の時代DXを出版している会社です。大阪マップ出版の話をもらった時に連絡を取ってから、実際に会いたいと思っていたところ、なんと蒸気コンでお会いできました!!出版の話もできたし、一緒に2回も遊べて、新作のプロトタイプも見せてもらえました。その後エッセンでも会って話すことができて、本当にここにきて会えてよかったなと思いました。

 

・私と全く同じタイプの、未プレイマップ中毒のプレイヤーに会う

蒸気においては、「あいつ(未プレイマップ)の首をとってこい。生死は問わない。」という「未プレイマップ最優先スタイル」で遊びまくっている私ですが、なんと私と同じタイプのプレイヤーがいたのです!私が書いた棋譜やマップまとめを見てめちゃくちゃ誉めてくれた上に、「俺も、未プレイマップをメモ帳に常にリストアップしておき、いつも目に入る状態にしている」という言葉を聞いた時、感動で口が開いたままになりました。蒸気と言うマニアックな世界の中の、さらにその中でも同じタイプの人間に出会う喜びは、それはまた計り知れないものなのです。「未プレイマップは手書きでチェック方式にしたよ、見て!」と送られてきた写真が上記です。左が私のチェックリスト、右が彼の。ほぼ一緒じゃん(笑)最高ですね。

 

→後日談:奇跡的に翌日飛行機が同じで、NYまでずっと話していました。そこで気が合いすぎて、さらに1ヶ月後に速攻ピッツバーグまで会いに行く約束をし、蒸気合宿を一緒に計画しました。またこの話もブログに書いている途中なので、近々公開します!!

 

 

・蒸気コンがナイトクラブに

自作マップである渋谷マップには、遊ぶ時にこの音楽をかけてくださいね、というミックス音源を付けています。それが、なんと主催者のケビンに気に入ってもらえて、3日目の最後のセッションで、サプライズでこの音楽が会場に鳴り響いたのです!!しかもクラブ系のハウスミュージックです!!もはや雰囲気はナイトクラブです。なんで!!こんなこと誰が想像できたのでしょうか。写真は、私が椅子に立って撮った隣のテーブルです。

 

流石に他のガチ蒸気プレイヤーに申し訳なさすぎて「ケビン、お願いだからこの音楽を止めてください…せめて音をもう少し小さく…」と何度も懇願したのですが、「最後のセッションは大体リラックスムードだから大丈夫。クラブ音楽はかけたことないけど(笑)」って言ってずっとかけたままでした・・・でも、たくさんの人が音楽も褒めてくれて、本当に充実感の高いセッションになりました。あれを許してくれた寛容な参加者の皆さん、ありがとう。

 

・味変の楽しみ方がさらにマニアック

そもそも、蒸気の時代の拡張マップを遊ぶことは「マップごとの違いを楽しむ」ことに他ならないと思うのです。ですが、なんとこのコンベンションには「全く同じマップをプレイ人数違い(3人・4人)で遊び、その味変を楽しみたい」という超絶ぶっ飛んだ人がいるのです!!12回しか遊べないこの蒸気コンの2セッションを、同じマップに費やす!?仰天しました。JCLという奇抜なデザイナーのウェールズというマップでしたが、やはり違ったそうです。最高にマニアックな楽しみ方で、世界にはいろいろな人がいるなぁと感じました。

 

・蒸気愛に溢れた人たちと会えた

これだけ他の方のことを色々書いていますが、私の棋譜や、蒸気本、未プレイマップの消化スピードについても、かなりの人に「狂っている。でも最高」の言葉を頂きました。でも、みんな、愛し方が違うんです。オリジナルの初版マップを集めていたり、基本マップを50回以上遊んだり、新しくリリースされたばかりのインディーズ情報をくまなくチェックし、リリース後に真っ先に試すことに熱意を出してる人もいたり。これだけの蒸気フリークが集まる場だからこそ、たくさんの人の蒸気愛をいろんな形で直接感じることができて、その雰囲気がもう最高だった。1ヶ月たった今でも、思い出しては喜びに満ち溢れています。

 

蒸気コン参加者のレポート(英語)

今年の参加者の蒸気コンレポートも(英語ですが)続々と上がっています。合わせてぜひ読んでみてください!(私がボロ負けした点数も詳細に見れますが、ご愛嬌ということで…笑)

 

未プレイ蒸気狂の社交人間、Joshua Age of Steam Con 2022 Recap | Medlife Crisis | BoardGameGeek

大好きなベスティー蒸気ガール、Ashley Age of Steam Con 2022 Recap

優しくて厳しいPacific Electricの作者、Rick Maps I played at Age of Steam Con 2022

クールでウィットの効いた、Matt Age of Steam 2022

静かに燃ゆるオハイオの男、Daniel Maps I played at Age of Steam Con 2022

ブラジルと蒸気を愛するドクター、Zezzo Games I played at Age of Steam Con 2022

(一緒に遊ぶ機会がなかった)Joe Con Report: Age of Steam Con 2022

 

いま振り返って読みましたが、それぞれの詳細なログから思い出が溢れてきて笑いながら涙が出てきました。みんな、本当に蒸気が大好きな人ばっかりで、最高に楽しかったな。

 

会場で出会えた超愉快な仲間たち、必ずまたどこかで会いましょう。

 

Special Thanks

イベントは、みんなで作るもの。愉快な参加者、蒸気大好きな人たち。一緒に遊んでくれてありがとう。

 

会場徒歩20秒のトイレ・シャワーなしキャビンに一緒に泊まったり、初参加の何にも知らない私に色々教えてくれて、参加を後押ししてくれたアシュレイ、本当にありがとう。

 

そして、主催のケビン・チャド・ケイ、素晴らしいイベントを本当にありがとう!!

また会う日まで!!!!!

「蒸気コン」参加レポpart1(概要・マップ紹介編)

蒸気コンに参加してきました!

2022年9月末から10月頭にかけて、かつてより念願だった蒸気コン(Age of Steam Con 2022)に参加してきました!!蒸気コンの翌日からドイツをはじめとする欧州5カ国周遊をしていたため、ブログにしたためるのに時間を要してしまいました。しかし!!このコンベンションは、今まで参加した中で一番楽しかったコンベンションだったため、記録を残さないという選択肢はありません。時差ぼけでまだ頭がぼんやりしていますが、まずは簡単な概要と、当日遊んだマップ12枚の感想を紹介する記事を書きます!

 

蒸気コンの概要

蒸気の時代コン(Age of Steam Con)は、毎年アメリカのカンザス州で、例年秋に3日間にわたって開催されます。この期間、ずっと蒸気の時代を遊び続けるという、蒸気ファンには夢のような、稀有なコンベンションです。

 

開催期間:2022/09/30-10/02 の3日間

場所:アメリカのカンザスカンザスシティ

会場:Hollis Renewal Center(キャンプ場に隣接した、山の中にある小さな建物)

参加人数:74人(2022年)

参加費:3日間+前夜祭で $70

交通:カンザス国際空港から30分。各自でホテル・レンタカーを手配し会場に集合

 

会場には世の中に存在するほとんど全ての蒸気マップが用意され、そこから自由に取って遊ぶことができます。

 

こちらは、折りたためるタイプの拡張マップたち。アルファベット順に並べられています。ほとんどの人は、こんなに一度に大量に蒸気マップを目にすることは人生で初めての体験でしょう。

 

会場はこんな感じ。左奥に見えている木製の棚の引き出しには、これまたこの世に存在するポスターマップたちが全てアルファベット順に収納されています。以後これらを「夢の棚」と呼ぶことにします。

 

 

このコンベンションならではの大きなお楽しみとして、XLサイズのマップが遊べることです。XLは通常の2倍サイズのマップで、コンポーネントも全て2倍の大きさのものを使用します。DX版を出版しているEagle Gryphon Gamesの協力で、蒸気コンのために特注サイズのコンポーネントが作られています。なんともアメリカらしい計らいです。

 

巨大なXLマップは夢の棚にも入らず、壁にかけられて展示されています。その都度、壁から取って遊ぶ運用になっています。が、私(153cm)では全く手が届かないため、他の参加者に取ってもらっている様子が上記の写真になります。屈強で背の高い参加者が多いので、助かります。

 

写真はダブルベースUSAマップのXLマップを、DX版の蒸気のゲームボックスと比較したもの。いかにXLマップが大きいがわかってもらえるかと思います!

 

遊んだマップの棋譜

今回遊んだマップの棋譜(自分の行った動きを全て記載したもの)のまとめです。途中で酸欠になったり紆余曲折ありましたが、計画通り合計12マップを遊ぶことができました!

上段:1日目、中段:2日目、下段:3日目です。思い出がたくさん詰まっていて、今読んでもありありと情景が浮かびます。棋譜を書いていて本当によかった…

 

さて、それでは本題の!遊んだマップ紹介です!!

Everest

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はじめのマップは、今年の蒸気コン2022マップのエベレスト!毎年コンベンションオリジナルマップ(表裏で2種)が参加者に向けてリリースされるのですが、今年はエベレストがその一つです。VP勝負ではなく、いち早く頂上に辿り着き無事下山した者が勝者となるレース蒸気です!酸素吸入・臨時機関車等の特別アクションが多いのがやや複雑めの部類のマップです。一度うまいこと上まで行くともう追いつけないかのように思えますが、なんと上部3分の1の高山に登るには、各ストップごとに+1の機関車が必要です。これは合計+1ではなく、例えば3リンク運ぼうとするだけで6機関車が必要となっているのです。このため、トップを走るプレイヤー止めのブレーキになっていて、良いルールです。蒸気ハイになり、リアル酸欠になること請け合いのマップです。

 

Railroad Switches #1

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なかなか入手困難なマップと言うことで、こちらを希望しプレイさせてもらいました。マップ上にある路線切替ヘクスに複雑交差タイルを初期配置し、それ以外には複雑交差タイルを一切使えないと言うかなりの意地悪マップです。路線切替へクスにはどの方向からも接続できますが、6辺のうち4辺しか接続されていない状態となります。特別アクションである切替アクションを選ぶと、そのプレイヤーだけが無料で回転でき放題というチート付きです。この点ルールがクリアではないため、プレイ中に議論が盛んでした。なお、マップ#1と#2が存在しますが、路線切替ヘクスの場所が異なったり、山の多さが違ったりするのみで基本ルールは同じです。ルール不明瞭が多い問題児ですが、見かけたら一度は経験したい上級マップ!

 

Benzene

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Eagleの社長に遊びたいとリクエストを頂き、自作マップであるベンゼンを持参!研究者になって研究所でベンゼン化合物を作り、より良い研究者を目指します。研究トラック×セットコレクションのメカニクスを導入した新マップです。遊んでいくうちに、都市と線路がベンゼン環のようなビジュアルになっていくところもお気に入りポイントです(都市間の近さを調整し、そうなりやすいように誘発しています)。この辺のデザイン話は、また別のエントリーで話します!

 

自作マップに関しては、蒸気コンのライブラリに寄贈するため2枚+自分用1枚を持参したのですが、なんと3個とも同時に回っていました!なんということでしょう。そのうち、なんと科学者と医者の参加者が遊んでくれていて、私が写真を撮らせてもらったら「君の独創性は素晴らしい」としっかり目を見て褒められました。この後もたくさんの蒸気フリークが遊んでくれたところを度々目撃し、涙が出そうになりました。

 

その時にいただいたフィードバックのうち、研究トラックのVP傾斜が強いと自分でも判断したため、微調整してまた出そうかと思います。

 

Sharing XL

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1日目の最後は、大きさが全部2倍のXLマップ!蒸気コンのために、イーグリにDX版のXLタイルやコンポーネントを特注で作ってもらったようです。このシェアリングマップの大きな特徴として、リンクをあと乗りで共有(Share)する事で株式(Share)を増減させる、と言うコンセプトがあります!一度上限に達した株式も、人に寄生される事で下がるユニークさが面白い。韻を踏んだネタ枠だと思っていましたが、株式の増減により次のラウンドの動きが変わることが面白い、良いマップでした。

 

Zimbabwe XL

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さて、2日目は蒸気コンオリジナルマップのもう一つであるエベレスト!実はこれ、日本の蒸気プレイヤーしいたけ氏の原案マップです!テストプレイで遊ばせてもらった時にはハイパーインフレを実現していて辛くて良いマップだったのですが、アメリカ勢によりルールが追加され、さらにキツくなって帰ってきたマップとなります。数ラウンド毎に機関車-1や株式+1など辛いことを必ず選択しなければならず、線路を敷くにも莫大なお金がかかり、とても辛いこと間違いなしのマップです。辛いことが起きるマップといえば「マダガスカルマップ」が挙げられますが、「ポスト・マダガスカル」なんて呼ばれていました。参加者からの評判がとても良いマップでもありました。

 

Central New England XL

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多数の蒸気プレイヤーが集まるこのイベントで、多人数でしか遊べないマップを遊ばない手はない!と言うわけでエントリーしました、このセントラルニューイングランド!8人がエントリーし、最終的に7人プレイとなりましたが、(次のセッションまでに終わるんだろうか…)と言う不安がずっと付き纏っていました。ですが、その心配は杞憂に終わり、なんと約2時間20分で終了しました。各自が誰のターンかをお互いに確認し、常に早めに決断しよう、と言う流れができていました。全部のマップがそうゆうわけではないのですが、こうした多人数プレイならではの心がけに少し感動を覚えました。

さてルールの方はというと、こんなに広いマップにも関わらず、異なる州に自分の線路のみで荷物を運ばねばなりません。半数のラウンドで敷設金額がアホほど高額になるキツキツマップで、これでもかと言うプレイヤー困らせマップです。同じ州内でも運べるようになる特別アクションが大人気でしたが、7人プレイでの最下位の選択肢のなさは異様でした。皆、7人プレイに適した競りを行なっており、その面でも新鮮だったプレイです。

Ukraine

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こちらもレアマップの一つです。私と同じ「未プレイマップをプレイすることに魂を燃やしている」タイプの参加者に巡り合い、意気投合してこちらのマップをプレイすることに。1ヘクスを指定し、その後、その指定ヘクスを輸送に全く使用できなくする凶悪な特別アクションつきです。これは、1人のプレイヤーを攻撃するだけでなく、複数人が使用している都市を封じることで全員に致命的ダメージを与えます。このルールで、初プレイの相手にガンガン輸送をブロックされ、「意地悪してごめん。でもヒロの収入が最大だったから仕方なかった」と言われました。(そうか…ここまで攻撃されると言うことは、私めちゃくちゃ勝ってるんだ…仕方ないよね…うまいと認められて嬉しい…)と言う逆転の発想で悦に入っていたところ、それでも私がうまいことやりすぎていたようで、その後都市化ブロック(相手の輸送の主要箇所となる町を、都市化してその色を運べなくすること)までされてしまい、最高に興奮しました。上級者にあそこまでコテンパンに攻撃対象にされると言うことの、価値。その快楽をはじめて覚えてしまった、思い出深いマップです。

 

 

Beer & Pretzels

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こちらは、ビールとプレッツェルマップ!最終的な所持金のみが得点となる、蒸気のようで蒸気でないお遊び短時間マップです!この時すでに精神が蒸気ハイになっており、また1日の終わりと言うこともあって皆の疲労も溜まっていたので、その場のメンバーの提案により、難しいマップよりも、簡単なマップをサクッと遊ぶことになりました。

このマップでは、お金が大事なので、線路敷設さえしないラウンドもある、と言う独特な動きです。3.4リンクをうまく回し続け、結構うまくいきました。確かに、普通の蒸気をやると、このマップはリラックス蒸気というか、セミ蒸気、と言う立ち位置にあるもの頷けます。現にこのゲーム中では、本当にビールとプレッツェルを飲み食いしながらハイになって遊んでいたので、このような遊び方がぴったりなのかもしれません!

The Alps

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こちら、このコンベンションで最も遊びたかった、アルプスマップです!レアマップのため、遊んだことがなく遊んでみたいというプレイヤーが続出し、簡単に卓が立ちました。このアルプスマップは、箱を使って高低差を出し、トンネルを掘って町から町へ輸送すると言う、トンデモ奇抜蒸気なのです!商品を山から下山させると収入+1というルールが効き、前半のラウンドでは山頂にある商品の取り合いになります。山頂の商品は限られているので、次はまちにある商品を(収入−1になりながら)渋々山頂へ運ぶような流れになりました。トンネルの移動パス形成が難しく、見通しの難しさが上級者向けのスパイスとなっています。しかし、そこがとても面白い。(箱を使用し高低差を出す)というルールを聞いた時、ギミックだけのおふざけマップかと危惧していたのですが、ギミックだけではない、全蒸気民履修必須の良作です。

California Gold Rush

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カリフォルニアに眠る金塊を集めるマップです。3日目にして、一緒に山小屋に泊まっているアシュレイ(蒸気ガール)と1度しかゲームを遊んでいないことに気づきます。そこで、2人が遊びたかったものの1つを遊ぶことにしました。マップ上に落ちている金塊を運んでもその時点では収入に一切繋がりませんが、最後に1金塊につき15勝利点という爆上げが起きます。そのため金塊をなるべく多く運びたいところですが、金塊は山林地帯に存在するため、線路敷設に投資が必要となります。収入を早く上げるか金塊を取るかが悩ましく設計されている、良いマップです。

Wales

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知る人ぞ知るデザイナー、JCLの最も複雑とされるウェールズマップです。こちら、なんと商品チャート1マスに2個商品を載せたり、チップを載せたりする奇妙な補充方式です。一番大きな特徴としては、2種の機関車を運用し大小を組み合わせて輸送します。大の機関車(Regular Guage)を使用して輸送できるのは大きい線路のみのため、大小どちらの線路を敷くか、線路敷設時にもう計画しておかなければなりません。ダイス運がほとんどなくかなり複雑なルールを多数詰め込んだ上級マップですが、かなり面白いです。JCLのファンだという、このマップを提案してくれたジャックの意見も頷けます。そもそも、「JCL」で会話が通じることがもう尊いです。18勢のジャックと大盛り上がりした、思い出深いマップです。

 

Shibuya Night Out

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最終はお酒を飲みながら、リクエストもらった渋谷ナイトアウトを。人数が多かったので2面に対してインストを行い、一つの卓に私も入って遊びました。そこでなんと、私のDJmix(このマップ用に作ったサウンドトラックのようなもの)がサプライズで流れてきたんです。流石に、ハードコアな蒸気プレイヤーの多いこの会でハウスミュージックを大音量で流すのは…と思い主催の人に止めてと伝えると「蒸気コンの最終セッションは、いつもリラックスムードでこんな感じなんだよ。全く気にする必要がない」と言われました。その後、主催のケビンと共に最後まで遊び、最終的に「こんな小さい体でフロア沸かして、蒸気界沸かす君の情熱は逸材」と言ってもらえました。この時間が楽しすぎて、終わるのが嫌で最後マジで泣きました。素晴らしいクライマックスでした!

 

 

さいごに

今回は蒸気コンレポpart1として、蒸気コンの概要・遊んだマップ紹介を中心に執筆しました。次回は、どんなスケジュールで3日間を過ごしたか、イベントで起きた奇跡、会場で聞いた面白い蒸気スラング、個人的なエピソードなど中心に紹介しようと思います!お楽しみに〜!!

 

追記:パート2を公開しました!

 

Age of Steam(蒸気の時代)日本関連マップ紹介


こんにちは!hiroです。

名作ゲーム「蒸気の時代」を遊んでいてよく聞く言葉があります。

 

アメリカのマップ多くない?」

「知ってる土地だったらもっと楽しめるだろうな」

 

その通りですね!!私も、行った事のない土地を知る楽しさはあるものの、馴染みのある土地のマップを遊ぶと、都市名やフレーバーに親近感を覚え、一層臨場感が高まります。

 

「でも、蒸気の時代には日本のマップなんてあるの?」

あります!!あります!!日本のマップ、あるんです!!

 

しかし、日本の蒸気インディーズマップは、個人のtwitterでひっそりと公開されていることが多いのです。こんなに面白い(しかも無料で遊べる)個性派マップが揃っているのに、発掘されていないのはもったいない!!そこで、まとめとして本記事を書くに至りました。

 

本エントリーで紹介するマップは、個人で制作されたインディーズマップがほとんどですが、その土地出身やお住まいの方が作っていることが多いため、各所に散りばめられたディテールから、それぞれの地元愛や個性をより楽しめること間違いなしです。

 

それでは、日本関連マップの紹介です!前半は市販マップ、後半がインディーズマップの紹介となります。

 

目次はこちら

それでは紹介をはじめます!

 

日本

Alban Viard氏によりリリースされたポスターマップ。パスを最初にした人は、釣り&海路アクションを選ぶ権利があるのがユニーク。生産アクションがなく、青が特別扱いとなり残り4色の商品も全体的に少なめなので、比較的上級かもしれない。

 

入手方法:Alban氏の公式サイトから、2020年セットの一部として購入できます。

Age of Steam 2020 set - AV Studio Games

 

首都圏東京

画像日本産のレア蒸気!山手線に黒以外を輸送可能、土地特性は埋め立て地や住宅地あり。優先敷設で何故か都心部を抜けれるボーナス付き。実際には存在しないバスルート的カーブが多数でカオス、都会出世戦争に負け敗退…皆が臨場感を持って遊べる、初心者にも優しい東京マップです。

 

入手方法:過去のゲームマーケットで少量販売された。現在は入手困難。

 

福島

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シミュレーションを行い災害に備える、Alban Viardポスターマップのシリーズ福島。毎回2枚までしか線路を引けず、特定の土地の線路が5ラウンド目で無くなるという厳し目のルール。永続と一時的な線路を使い分けて長期計画で考えねばならない、中々タイトなマップ。

 

入手方法:Alban氏の公式サイトから、2015年セットの一部として購入できます。

Age of Steam 2015 Set - AV Studio Games

 

大阪

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筆者の1作品目のマップです。お笑い芸人育成所の社長となり、スタッフや芸人をうまく運び、大阪各地に笑いを届けましょう!大きな特徴として、先輩芸人に挨拶(同じ色のキューブが通過・到着都市にある状態に)すると、即金のお小遣いがもらえます。また、闇営業として、スタッフ(黒キューブ)のいない都市に輸送すると、収入が−1となる厳しめのマップです。その代わり、初期キューブの配置を多めにしています。最初のプリントアンドプレイ作品ということもあり、上品で、かつインクを大量に使用しないアートワークにしました。

 

入手方法:筆者hiroにより、プリントアンドプレイとして公開しています。また、2023年にEagle-Gryphon GamesからDXマップの一部として製品版が販売される予定です!

 

 

滋賀

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琵琶湖大橋に通行料がかかる、新幹線開通後はキューブが得点に加算、風が吹いたら止まるJRなどオリジナルルール満載!竜王にあるキューブ色パズル合戦が起き、新幹線VPの差で負けた!これだけ大きな湖を中心にしたマップというのは珍しく、迂回しなければ北部へ接続できない。作者であるゴッチさんの作品は比較的広いマップが多く、多人数プレイにも対応していることが特徴の一つでもある。

 

入手方法:ゴッチさんにより、プリントアンドプレイとして公開されています。

 

千葉

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二次交通という、輸送前に車で人を移動するアクション付き。アクアラインの通行料が高かったり、成田に人が毎回湧いたりと、現実の現象を再現している!房総南部には手を出さず成田中心に殴り合ったが1収入差で負け。千葉愛に溢れた良いマップである。

 

入手方法:やまぐちさんにより、プリントアンドプレイとして公開されています。

 

京都

f:id:iroppu:20211201215603p:plainゴッチさん京都マップ!各都市の観光客キャパが決まっており、個数上限まで運んだ後、一時的に無色都市になるいやらしいマップ。欲求を満たした客が黒くなって京都駅に帰っていくというフレーバーと実装が、めちゃウケる。あえて上限の無色都市にして、望んだ色の商品を通すという上級プレイになった。とてもおもろかったどす!

 

入手方法:ゴッチさんにより、プリントアンドプレイとして公開されています。

 

渋谷

筆者hiroの2作品目です。渋谷の街に集う若者をタクシーに乗せ、流行のクラブまで運びましょう!線路タイルを敷かずディスクを配置し所有権を示す「概念蒸気」を一度作ってみたくて作ったものです。特徴として、ラウンドごとに音楽トレンドが代わり、その色のキューブを運ぶと収入が+1されるアッパー(収入が上がりやすい)マップです。また、特定のアクション「メイクサムノイズ!」で一つの都市を黒都市にできるため、相手への攻撃も発生する可能性があるスリリングなルールとなっています。アートワークにも時間をかけてこだわって作ったので、ぜひ遊んでみてください!

 

入手方法:筆者hiroにより、プリントアンドプレイとして公開しています。

 

 

1634長崎

長崎県・出島の工事が始まった1634年から徐々に時代が進んでいく!日本で最初に蒸気機関車を走らせたトーマス・グラバー商会まで登場する。別途へクスを準備・配置しておき、除去することで徐々にマップが発展していく仕掛け。黄色キューブはカステラを示しており、指定された黄色都市に運ぶと+1になる。アートワークは、winsomeテイストがあって味がある。

 

入手方法:齋藤さんにより、プリントアンドプレイとして公開されています。

 

 

福岡

 

蒸気×エリアマジョリティの福岡マップ!輸送に使用した1本を国有化し、そこにあったプレイヤー駒をマジョリティ区間に送る。ゲーム終了時に各ボックスでエリアマジョリティを計算し得点が通常の得点に加算される。マジョリティ争いと通常の収入上げの両方を考え、さらに国有化ルールでどのルートを使用するかを全て同時並行で考える必要があり、頭がパンク寸前となることなし。激アツの上級者マップである。

 

入手方法:atsさんにより、プリントアンドプレイとして公開されています。

 

山口

蒸気×ロンデルの山口マップ!アクション選択がロンデルになっているだけでなく、負けている人が逆転しやすいターン順自動設定のアイデアが良い!機関車無双ができないよう調整されており、いつものリズムが作れず苦戦したが無事1位を死守!近距離循環が強いマップだった!

 

入手方法:atsさんにより、プリントアンドプレイとして公開されています。

 

 

終わりに

日本に関連する市販マップ・インディーズマップを入手方法と共に紹介しましたが、いかがだったでしょうか?もしプリントアンドプレイで遊ぶ習慣のある方は、ぜひこのページをブックマークして活用していただけると嬉しいです。

 

これからも、蒸気の時代の日本インディーズマップが出ることを願ってやみません。

 

ちなみに、筆者hiroの大阪・渋谷の次の創作マップは、日本の土地ではなく、有機化学をテーマにした「蒸気の時代:ベンゼン」となる予定です!!

絶賛創作中のため、完成次第公開したいと思います。お楽しみに!!

 

追記:公開しました!

 

 

 

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Age of Steam(蒸気の時代)闇マップベスト10紹介

こんにちは!闇マップ研究家のhiroです!

 

さまざまなテーマで蒸気の時代の拡張マップを紹介するシリーズです。

今回のテーマは「闇マップ」!

 

蒸気の時代はとても面白いゲームですが、その中でも「闇マップ」と呼ばれているマップが存在します。(「闇」と言っても、面白くなかった、という意味では決してなく、ここでは「つらい、けれどそこが楽しい」という良い意味で使用しています。)

 

そもそも、蒸気の時代の拡張マップの中には、とても攻撃的なアクションが用意されていたり、破産するよう設計されていたりと、とんでもないルールの拡張マップが存在するのです。「収入を徐々にあげていく」事を前提にしたルールのはずが、意図的に通常よりも収入が上げにくくなったマップなども多数存在します。

 

これらの闇のルールにより、何も商品が運べなくなったり、せっかく計画していた輸送が台無しになったり…そういったことが起こりやすいのが「闇マップ」だと私の中で位置付けしています。攻略するのが難しい反面、上級者向けの痺れるルールだなと思うことが度々あります。しかし、蒸気をはじめて遊ぶ人にこれらのマップを出すのは、かなり勇気が必要です。笑

 

2022年7月は闇マップ強化月間だったこともあり、そんな良い意味でも悪い意味でもヤバめな闇マップをたくさん遊んだ1ヶ月になりました。

 

それでは、今まで遊んだ140マップの中から、(これは闇マップでは…?)というマップを10個セレクトし、「闇ポイント」と共に紹介します!!!

 

※なお、ソロマップは通常の勝利条件と異なるためトリッキーなルールが多く「闇」と認定しがちなため、今回の選定からは除外しました。

 

 

1. Venezuela(ベネズエラ

闇ポイント:初期商品なし、敷設金額高すぎ、黄色は特定アクションを選択しないと運べない

 

闇ルール詰め合わせの闇マップ王者、ベネズエラマップ!まず第1に、初期商品がマップ上に1個もない。そんなマップ、今まであっただろうか?開始して2ラウンド目からが本番となる。第2に、線路の敷設金額がラウンドごとに1ドルずつインフレーションし、8ラウンド目にはなんと1枚あたり8ドルになる。救済措置として、置き換え線路は2ドル統一となっているため、相対的に安価で、その置き換え線路の取り合いになる。第3に、優先輸送アクションが従来の能力+「マネーロンダリング」となっており、このアクションを選ばないと黄色キューブは一切運べない。このアクションをとるために高額で借金をしたり、そもそもキューブが少ないため何もしないターンが多発、という闇さである。さらには、借金も上限なしで、16株式以上の借入は、即時に収入トラックを下げる。これでもか、といういやらしいルールを詰め込んだ、堂々の闇マップ一位のベネズエラ。一度体験してみて欲しい。

 

2. Madagascar(マダガスカル

闇ポイント:アクションが全て最悪なものに置き換えられている

 

ベテランに「闇マップといえば?」と聞いて複数の方から名が上がっていて期待値の高かったマダガスカルマップ。期待を裏切らない闇だった。このマップのユニークな点は、アクションが全てマイナス効果のもの(バッドアクション、と呼ばれている)に置き換えられ、輸送一回、最終敷設、都市化したら1枚だけ、機関車はアップするが敷設0枚など、何を取っても損しかしないアクション選択フェーズとなっている。通常、利益があるからアクションを選ぶのに、絶対選びたくないものを避けながら渋々何かを選ばされる、という驚きのルール変更。1、2個の「特別アクション」があることが通例の蒸気のはずなのに、全てのアクションを根底から変えてしまい、アクション選択の概念を覆している素晴らしい闇マップである。

 

3. Reversteam(リバースチーム)

闇ポイント:色付き都市はその色以外を全て受け入れるので、物流がすぐ止まる

見た目は基本マップのラストベルト。しかしよく見てほしい。五大湖が、左右が、反転している!タイトル通り、全てがリバースされた闇マップなのだ。もちろん、全てというからには、土地だけでなく、一番強力な反転が「都市」となっている。赤い都市は、通常赤いキューブを受け入れるために存在しているが、なんとこのマップでは「赤以外のキューブを全て受け入れる」のである!このルールのどこが闇かというと、赤以外の全てのキューブがそこで輸送を終了してしまうため、高リンクが作れず物流がすぐ止まってしまうのだ。これにより、都市化ブロック(※自分のためではなく、他プレイヤーの経路にある町を都市化すること)の鬼畜さが際立ち、そもそも高リンクが作れないため機関車の価値が低下する。誰だこんなマップを作ったのは!?というレベルで闇である。このマップのルールに慣れ、リバースチーム脳になった4ラウンド目以降はなんとか運べるようになったが、その後遺症として、他のマップを遊んでも(赤は赤以外の都市で止まるから…)と混乱してしまうこと間違いなし!

 

4. Detroit Bankruptcy(デトロイト財政破綻

闇ポイント:1人以外が脱落するまで続くデスゲーム方式

こちらは勝利条件が通常と異なり「自分以外を脱落させる」という、デスゲーム方式なのだ。「わかりやすい悪」を内包した闇マップである。初期発行株は5なのに、所持金は0ドルで開始。さらには商品チャートには一個ずつしか商品がなく、争いしか生まない意地悪仕様である。借金の計算を通常の蒸気よりもシビアに行わなければならず、一手の間違いも許されない上級マップである。1人以外は全員破産するようにルール設計されている時点で、もう闇にしかならない。一度収益がプラスになったのも束の間、株式発行数が多い、かつ商品が運べず収入減のみが発生し、次第にマイナスになっていく様は、他のマップでは味わえないタイプの急降下であろう。

 

5. Atlantis(アトランティス

闇ポイント:中央に、しかも人数分しか商品補充されない

高額敷設が必要な険しい山に囲まれた中央のアトランティスにしか商品が支給されず、しかもプレイヤー分しか支給されないため商品がかなり少ない。輸送は1人2回行うんだが??全員群がったらどう考えても足りず、地獄のあり様である。従来強い機関車や都市化アクションよりも、遠くに繋ぎ延命が可能な技術士アクション、ターン順や優先輸送の重要性がとても大きくなったマップ。このマップを遊んだ当時、闇マップをあまり経験したことがなく、イベント会場で初対面の蒸気プレイヤーと共に悲鳴を上げてプレイしていたことが記憶に新しい。

 

 

6. Cyclades(キクラデス諸島)

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闇ポイント:特別アクション「風向きの変更」で1方向の輸送が全てロックされる

キクラデス諸島で繰り広げる、線路のない概念蒸気。プレイヤーの所有マーカーは、グリッドの交点か境界線に配置する珍しい形。経由した島数=リンク数となっていてわかりやすいが、特別アクション「風向きの変更」アクションがとてもやっかいだ。それは、このアクションにより東西南北いずれかの輸送が1方向禁止されてしまう。例えば、南方向への移動を禁止するとした場合、マップの下方向に運ぶ輸送が全て不可となってしまう。これにより、自分はその方向に動かすルートを構築せず、ずっと南をブロックすることにより、他の人全員を苦しめることになる。個人攻撃でなく全体攻撃が許されているというわけだ。なんという闇マップ!かわいいアヒル駒で闇が緩和されるかというと、そんなことはなかった。

 

 

7. Slovakiaスロバキア

闇ポイント:都市色可変、ラウンド終了時にランダムに都市色変更、キューブがある限りエンドレス

2人用マップを代表する闇蒸気、スロバキア。都市色が可変、色が他都市とかぶるとラウンド終了時にランダムに色が変更されるという。なんじゃそりゃ!と言いたくなるインディーズマップである。街からキューブがなくなるまで無限にゲームは続く。難易度は最高級。これはプロトだろ?とスレッドで物議を醸した本マップ。ビターな蒸気をお望みのあなたに。

 

8. Montréal Métro(モントリオール・メトロ)

闇ポイント:政府の線路が敷ける、2人以上がパスするとパスしたプレイヤーは全員アクション選択できない

カナダのモントリオールを舞台にしたマップ。珍しいことに複数ページに渡るルール記述があり、蒸気拡張の中でも比較的ルールが複雑な部類に入る。特筆すべき点その1は機関車レベルで、なんとxとyの2軸方向に機関車レベルを伸ばせる!これだけ聞くと(え?機関車レベルが伸びるんだったらなんでもいいのでは?なぜ闇?)とお思いの方も多いだろう。y軸のアップは、なんと後述の政府の線路にしか使用できない。また、x軸をアップグレードしたらy軸は元に戻るので、最初からやりなおしなのだ。特筆すべき点その2は、ラウンド開始時に政府の線路を1人が担当して敷くのだが、これがまた人の邪魔を「無料」でできる強力なツールとなっているのだ。政府の線路は、機関車のy軸がないと運べない上に、使用しても収入が増加しないため、ちっとも嬉しくないのだが、これを使用しないと運べないように誰かが敷いてしまうのがこのマップなのだ。蒸気を何度も遊んだことのあるメンバー同士で遊んだが、政府線路の敷設による邪魔ムーブが毎ラウンド発生し、考えることが多くとんでもないカオスな世界へ突入した。問答無用で闇マップトップ10にランクインだ。

 

9. Human Body(人体)

闇ポイント:青と赤の都市が実質同色、毎ラウンド青か赤に統一され輸送不可能に

人体で酸素と二酸化炭素を毎ラウンド交互に心臓に運ぶ。なんでやねん蒸気シリーズ(なぜこんな場所で線路を敷くのか!?マップ)の代表選手、人体マップ。赤の都市、青の都市が実質同色となり、奇数ラウンドでどちらも赤色に、偶数ラウンドでどちらも青色の都市となる。すなわち、これらを経由するルートを構築していた場合、赤と青は必ずどこかで止まってしまい、全く長距離リンクが作成できないのだ。一色だけならまだわかるが、2色も止まってしまうなんてどういうことだ?もうこのルールを読んだ時点で闇マップ検定合格マップだと理解した。筆者の蒸気人生で初めて破産を経験したマップで、良くも悪くも忘れることのないマップとなった。

 

10. 20,000 Rails Under the Sea(海底2万マイル)

闇ポイント:7へクスのタイルを配置する権利がある人が限られている、敷設が高額

土地を自分達で作っていく、救済措置のない変則マップ。都市化アクションや、競りで1位を取った人のみがこの土地へクスを置けるため、もちろん自分のルートの延長となるように新タイルを広げていって置くわけである。置けるプレイヤーが限られているため、都市の独占が簡単に発生する。また、線路はターン中に何枚敷いても良いという一見自由度の高いルールが存在するが、タイル配置コスト累積ルールにより敷設枚数に歯止めが効いている。実質、3枚ぐらいしか敷けないのだ。見せかけだけ優しく、騙された気分になる。これらの闇ルールの存在の他、受け入れるキューブ色が限られているなどのトリッキーなルール変更点が多く、考えることが非常に多い。ベテラン勢も大混乱の上級者・闇マップである。

 

最後に

 

蒸気の時代、闇マップを紹介しましたが、いかがでしたか?お気に入りの闇マップは見つかりましたか?こうしたテーマに沿った記事を書くことで、今までプレイしたマップを振り返ることができ、個人的にも書いていてとても楽しかったエントリーでした。この記事で、遊んでみたいマップが見つかればこの上ない喜びです。これらのほかにも、まだ未知の闇マップが存在するかもしれません。あなただけの闇マップを見つけて、ぜひシビアなルールに痺れてみてください!

 

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最近、音声メディアをはじめてみました。第2回は蒸気の時代の話をしているので、よかったら聴いてみてください。

 

 

それでは!

 

 

本ブログの「蒸気の時代」その他のエントリーはこちら

 

hirobodo.hatenablog.com

 

hirobodo.hatenablog.com

 

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「蒸気の時代ファンブック」情報

2022年に制作した「蒸気の時代ファンブック」について紹介します。

 

筆者はこれまで、以下のシリーズで同人誌を作成してきました。

・ニューヨークのゲーム会実録エッセイ漫画

・世界のボードゲームショップ・カフェ紹介雑誌

・英語フレーズ手書きメモ

今年は趣向を変え、上記に加え、「蒸気の時代」というゲームにまつわる、図鑑的な位置付けの本を出しました。

 

どんな本?

鉄道ゲームの名作「蒸気の時代」というボードゲームがあります。このゲームの拡張マップを100種類遊び、それらの特徴を詳細に紹介しました。蒸気愛を詰め込んだファンブックになります。

 

特徴1:100種マップをフルカラービジュアルで紹介

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この本のメインコンテンツとなる、マップ紹介です。実際に自分がプレイした時の写真を使っています。また、マップの特徴、そのマップだけの特別なアクションをはじめ、入手方法や、プレイして実際に感じたリアルな感想を掲載しています。

 

特徴2:蒸気ファンに向けた企画ページが充実

その他にも、いろいろな企画ページを作りました。

・2人用マップ紹介

・マップの管理方法

・オンライン蒸気のススメ

・蒸気で使える英語フレーズ集

・「蒸気の時代コン」とは?

・周辺グッズ紹介

・おもしろ蒸気用語集

棋譜のススメ

 

内容はこんな感じになります!(音量注意)

 

頒布情報

2022年4/23.24に開催された「ゲームマーケット2022春」にて頒布しました。

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委託販売情報

現在は、以下の店舗さまにて、委託販売頂いております(敬称略)。

・富山:Engames

大阪:賽翁 売り切れ

・大阪:デザートスプーン

・大阪:ボドラボ DDT

兵庫:シャッツィー 売り切れ

・東京:有明亭

・東京:リブレスト

・東京:コロコロ堂

東京:秋葉原BEEP  売り切れ

ありがたいことに、完売した店舗が複数あります。次回納品時期は未定ですので、ぜひ在庫のあるうちにお買い求めください。

 

信販売先は、以下となります(敬称略)。

・富山:Engames

・東京:コロコロ堂

・全国:イエローサブマリン

初版エラッタ情報

初版のP33に異なる情報が掲載されていました。以下が正しい情報となります。申し訳ありません!2版では修正した情報を掲載しております。

読者アンケート

実は、本の冒頭で読者アンケートをつけております。簡単なものなので、読んで面白かったよ!という方はぜひ以下から感想いただけると励みになります。

 

おわりに

本当に、本当に、この本は、いまの自分が持つ能力を全て使って作った、魂の自信作です。一度好きになったら100回何かしらやるまでやめない性格や、DTPデザインを学んできたことや、学生時代の修論で培われた調査・まとめる技術や、同人誌を作るという経験や、インタビューするための英語力は、全てこの本を作るために事前に用意された伏線だったんじゃないかとさえ思います。

 

そんな魂を込めた蒸気本。ぜひ、この本を読んで、この気持ちを共有して欲しいです。蒸気の時代がめちゃめちゃ遊びたくなること間違いなしです。

 

「蒸気の時代」DX新版セット2・3の13マップ紹介

🚂 Age of Steam Deluxe: Expansion Volumes I, II & III のプロジェクト画像

キックスターターで「蒸気の時代DX版」新版の拡張マップが公開されました!

 

せっかくなので、新しく公開された「セット2」「セット3」の13マップについて、ルール概要・感想をまとめました。

 

13マップのうち、プレイ済みの10マップに関しては、ルール概要に加え、感想を述べました。DX版になる前の旧版マップで遊んでいることをご承知おきください。残りの3マップの完全新作と未プレイマップに関しては、ルール概要と、ルールを読んだ感想を述べています。

 

それでは早速紹介に移ります!

 

 

 

セット2

イタリア

特徴:

町なし、都市化なし。線路敷設、収入時、緊急株式を1株につき3ドルで発行可能。完成した線路1リンク分のみ敷設可能。黒都市はないが、黒キューブを移動可能、通過した線路の持ち主の収入を通過リンク数分下げる。

 

特別アクション:

商品の交換(都市化の代わり):袋からキューブを1個ランダムに取り、マップ上もしくは商品チャートの黒キューブ1個と交換する。これを2度行う。

 

感想:

南北に長いマップ。線路敷設に上限はないが、1ラウンド中に完成線路を1リンク分までしか作れない。黒を人のリンクで運ぶとリンク数分収入を下げられる攻撃的なルールの存在により、事前に計算していた収入が一気になくなる恐怖のマップ。借金と線路点のバランスが大きく変わり、アクション強弱がラウンドにより変動する。ツイストが多めだが、イタリアマップ脳になるとかなり面白い。

 

シアトルメトロ

特徴:

ターン順はあらかじめ決定され固定(1→2→3→1…)。商品輸送の回数は初期は通常通り2回だが、商品輸送アクションポイントを増やすことにより輸送回数が増加する。

 

特別アクション:

生産(変更):商品輸送アクションポイントを1増加。

都市化(変更):3エリアのみ都市化可能。3つがすでに都市化されていた場合、商品補充フェーズでダイスの振りなおしが可能なアクションに変更となる。

 

感想:

完全新作の未プレイ。1-3人用のマップで、ソロでも遊べ少人数でも遊べるという点で他と差をつけており素晴らしい。商品輸送がアクションポイント制となり、おそらく生産アクションがとても強い傾斜となっている。ソロモードは得点計算方法が異なるので、人数ごとに別の楽しみ方ができそう。ターン順の部分をカットし、その分、商品キューブの動きを複雑にしている感じだ。今から遊んでみるのがとても楽しみだ。

スコットランド

特徴:

ほぼ通常ルール。フェリールートを6ドルで敷設可能。ターン順で2番手のプレイヤーは半額支払い。   

 

感想:

イギリスの最北端に位置する国スコットランドが舞台のマップ。狭いマップだが、敷設不可能な海のエリアがそこそこあるため、2人でも線路の取り合いが熾烈となる。狭いマップではルート設計のタイトさが必要となることに注意しよう。初版のデザインに寄せたイラストも少し古めかしいなと遊んだ当時は感じたが、さまざまなマップを遊んだ後に再度眺めてみると、この色使いのマップも味わい深い。何より旧版のタイルがよく合う。余談だが、筆者が初めて遊んだ拡張はこのマップで、このルールのタイトさに痺れ、のちに100マップ遊ぶ事になった。

 

グレートブリテン

特徴:

町ディスクは8個のみ使用。England、Scotland、Wale間のいずれかの国境を跨いで商品を輸送した場合、収入が最大+1される。

感想:

マップ特性としては、縦には長いが幅が狭い部分が多い。町が中心に集まっているため序盤に高リンクが作りやすくなっている珍しい傾斜が掛かっている。しかし、構築リンク数に自分の機関車レベルが追いつかず、7、8リンクからいかに自分の今の機関車レベルにあった最大輸送リンクを見つけるか、という、いつもと異なる考え方をする、良いツイストである。

 

 

テキサスオクラホマニューメキシコ

特徴:

セットアップ時に、牛トークンを32頭を順に配置。これらの牛は要求都市へのみ商品同様に運ばれる。いかなる商品も要求都市は通過できず、牛のみ輸送可能。新都市タイルなし、都市化アクションなし。   

 

特別アクション:

牛追い:商品輸送フェイズに、牛1頭を1または2ヘクス、線路ヘクスまたは都市に移動可能。

放牧:(即時) 牛小屋から最大2頭の牛をオープンヘクスに直接配置可能。

 

感想:

アメリカ南部に位置する、テキサス・オクラホマニューメキシコの3州が合体したマップ。別途牛のトークンがあり、放牧したり追い込んだりして牛小屋に戻すトリッキーなルールである。このルールは複雑に見えるが、蓋を開けてみると、牛は無色のためどの都市にも止まらず運べるため、リンク数が稼ぎやすく、初心者にも優しい。とはいえ、都市化アクションがないため町の独占が起きやすく、上級者同士で戦うと熾烈な戦いが発生すること必須。

 

1890ベルリン

特徴:

セットアップ時に都市の色がランダムに決定される。各都市の一番右に置かれている貨物駒だけを輸送可能。線路敷設は2枚まで、技術士アクション選択時に3枚敷設可能。

 

感想:

コンパクトなベルリン!次に来る商品がマップ上に並べてあってわかりやすいと思いきや、一番右の商品しか運べない。実質できることの選択肢が超狭くて、線路が2枚上限な事もあり、機関車レベルを上げても高リンクを全く作れないという闇のマップ。技術士を強くした傾斜は評価したいが、人を選ぶマップ。

 

ポルトガル

ルール概要:

アクション選択直前に、線路タイルを1本だけ無料で敷設する。

 

感想:

こちらは未プレイのためプレイ写真は友人のもの。友人曰く、「線路タイルを1本だけ無料で敷設する」動きにより、(ハハーン、そっちに行きたいわけね…)と線路敷設計画が「アクション選択前に」狂うとのこと。線路1枚を敷設する「タイミング」をずらず、というルール変更のみで、ダイナミックな変化をルールに与えている。着眼点が素晴らしい、ぜひプレイしたい拡張。

 

 

 

セット3

パシフィック電力

特徴:

特定都市から敷設開始、そこから全ての線路が必ず接続していなければならない。機関車トラックがなく、独自の電力トラックに置換。

 

特別アクション:

特急:同色都市を一度通過できる。

 

感想:

アメリカの西海岸の複数の州が舞台のマップ。ロサンゼルスから始めなければならないという制約があり、1、2ラウンド目はいつもより線路敷設が難しくなる。しかし「電力供給」という独自システムの採用により、機関車リンクが従来より簡単に上がるアッパー系マップだ。初見では「キューブと同じ色の都市を通過できる」特別アクションが強いかと思ったが、このマップは思った以上に山が多く、山にも敷設可能である技術士アクションがとても強い。マップのイラストがピンク色で可愛く、暗めのマップが多い蒸気の中では、ビジュアル的なインパクトも抜きん出ている。



スウェーデンリサイクリング

特徴:

紫キューブを除外。商品補充フェーズがなく、代わりに輸送後の商品がリサイクルされ輸送先都市で赤⇨黄→青→黒となる。輸送後の黒キューブは焼却場(WTE)に配置される。  

 

特別アクション:

WTEプラントオペレーター:WTEプラントスペースから黒商品を全て取り自分の前に置く(終了時各2点)

 

感想:

世界有数のリサイクル国であるヨーロッパのスウェーデンを舞台としたマップ。埋め立てられるゴミは全体の1%未満で、リサイクルされなかったゴミも廃棄物発電(WTE: waste-to-energy)プラントで焼却されてエネルギーに変換され、その量は年間200万トンに上るそう。このマップでは、商品補充がない代わりに、商品がその都市でリサイクルされ、最終的に黒くなりWTEプラントに送られる。リサイクルされた後の色は固定なので、輸送計画が立てやすく、見た目ほど難易度は高くない良いマップ。

 

大阪

特徴:

闇営業:黒キューブのない都市に輸送すると収入−1。

挨拶まわり:同じ色の商品がある都市を通過または到着すると、1商品につき1ドルを獲得。

 

特別アクション:

値切り(技術士の置換):線路3枚のうち1枚を半額(切り上げ)で敷設可能。
飛び込み営業:商品輸送前に、黒キューブを黒以外の任意の都市に追加可能。

 

感想:

日本の大阪を舞台にした、お笑いがテーマのマップ。生まれ育った土地に愛着があり、筆者が作成した。個人的に、アッパー系が好きで、収入が上がりやすいマップが好きである。しかし、ただ収入が上がりやすいだけでは面白くないので、「キューブが多いが収入を上げるのは難しい」という感想を持ってもらうべく、セットアップ時の商品数は多く調整した。しかし、黒キューブがないと収入が上がりにくいため、輸送で苦しくなるだろう。特別アクションをうまく駆使して遊んで欲しい。

 

なんと、私の作った大阪マップが公式に採用されました。

 


出版にまつわる話:

出版を打診された際に、蒸気の時代の拡張マップデザイナーとして、「日本人・女性初デザイナー」だと言われ面食らいました。いろいろな方のご協力を得て、無事キックスターター版拡張としてお知らせできることになりました。この形に落ち着いて、本当に嬉しいです。

 

なお、5人(!)でのプレイ動画がYouTubeにアップされています(私もチャット欄で参戦しています)。1ラウンド目の初期ビッドが6になっていたり、他人の線路だけを使って収入が誰も上がらない上級者ムーブがあったりと、大爆笑しました。英語がわかる方は是非視聴してみてください!

リンカーン葬儀車


特徴:

白キューブが付属。白キューブを霊柩車に届けると収入+1。ターン順は前ラウンドに選択したアクションにより決まる。アクション選択時に、アクション実行の有無に関わらずお金を払わなければならない。

 

感想:

未プレイのためプレイ写真なし。リンカーンの霊柩車がアメリカ各地方を巡礼した、史実に基づいたテーマのマップ。アクション実行自体にお金がかかるため、よりソリッドに自分の今すべきことを見極めなければいけないだろう。また、そのラウンドに行うアクション選択だけでなく、次のターン順にも効いてくるアクション部分がどう機能しているかが楽しみのマップである。

 

中国南部


特徴:

技術士と機関車アクションは使用不可。プレイヤーマーカーを4つしか使用できず、5つ目を完成させた場合、いずれかの自分のリンクを国有化する必要がある。その場合、線路タイル分のお金を獲得する。    

 

特別アクション:

援助:援助トークンを獲得。使用することで、4枚目の線路敷設か、機関車レベルを1高いレベルとみなす。使用しなかった場合、1個3点。 

 

感想:

巨大国家中国南部マップ。このマップのユニークな点は「4リンクまでしか私有線路を作れない」という点で、ユニークなだけでなくそれがかなりうまく機能している。20枚以上プレイヤーディスクがあるにもかかわらず、それを4枚しか使えないのだ。私有線路以外の場所は、国有化、すなわち誰も収入を得ない線路としてやりくりする必要があるため、どの線路が最も重要かの優先順位を考えなければならない。国有化線路からは香港に荷物を運べないなど、フレーバーとしても中国らしさが随所に光る良い拡張。

ディスコインフェルノ

特徴:

2株式15ドルで開始。連鎖反応として、輸送先都市から新たなキューブを輸送可能(機関車レベルの上限リンク数まで)。商品が1つもない都市は裏返しにされ、以後キューブの輸送元・先都市にできない。

 

感想:

Infernoは灼熱・地獄などの意味。どこが灼熱なのかというと、キューブがなくなった都市は燃えてなくなってしまうのだ。ディスコに人(キューブ)を送り込む、踊っているのか踊らされているのかわからないマップ。運び切りではなく、一度キューブを落とした都市からまた輸送を継続できるツイストがとてもユニークで、このマップの大きな個性となっている。使用予定の都市からキューブが奪われ、さらに燃えてなくなることもあり、その場に応じた適切な対応力が求められる上級者用マップ。

 

 

 

最後に

楽しそうなマップばかりで、発売が待ち遠しいですね。ルール概要を読んで気になった方は、キックスターターのページにドラフト版のルール(英語)も公開されているので、読んでみてください。

www.kickstarter.com

 

また、これらのマップ含む100マップを紹介した「蒸気の時代ファンブック」なんてのも作りました。現在再販予定で、以下Engamesさんのサイトから、入荷通知メールが受け取れます。このほかにもたくさんの拡張マップが存在しているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

 

100マップを遊んでもまだ熱は冷めず、まだまだ蒸気の時代生活は続きそうで、ワクワクしています。

 

ちなみに、拡張マップのオールタイムベスト10はここです。当時紹介したマップが今回のキック拡張に結構入っていて、とても嬉しいです。

 

hirobodo.hatenablog.com

 

 

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、アメリカで日々遊んだゲームなどをあげています。最近は蒸気の時代に関するツイートが多いです。

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それでは!