Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

「蒸気の時代ファンブック」情報

2022年に制作した「蒸気の時代ファンブック」について紹介します。

 

筆者はこれまで、以下のシリーズで同人誌を作成してきました。

・ニューヨークのゲーム会実録エッセイ漫画

・世界のボードゲームショップ・カフェ紹介雑誌

・英語フレーズ手書きメモ

今年は趣向を変え、上記に加え、「蒸気の時代」というゲームにまつわる、図鑑的な位置付けの本を出しました。

 

どんな本?

鉄道ゲームの名作「蒸気の時代」というボードゲームがあります。このゲームの拡張マップを100種類遊び、それらの特徴を詳細に紹介しました。蒸気愛を詰め込んだファンブックになります。

 

特徴1:100種マップをフルカラービジュアルで紹介

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この本のメインコンテンツとなる、マップ紹介です。実際に自分がプレイした時の写真を使っています。また、マップの特徴、そのマップだけの特別なアクションをはじめ、入手方法や、プレイして実際に感じたリアルな感想を掲載しています。

 

特徴2:蒸気ファンに向けた企画ページが充実

その他にも、いろいろな企画ページを作りました。

・2人用マップ紹介

・マップの管理方法

・オンライン蒸気のススメ

・蒸気で使える英語フレーズ集

・「蒸気の時代コン」とは?

・周辺グッズ紹介

・おもしろ蒸気用語集

棋譜のススメ

 

内容はこんな感じになります!(音量注意)

 

頒布情報

2022年4/23.24に開催された「ゲームマーケット2022春」にて頒布しました。

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委託販売情報

現在は、以下の店舗さまにて、委託販売頂いております(敬称略)。

・富山:Engames

大阪:賽翁 売り切れ

・大阪:デザートスプーン

・大阪:ボドラボ DDT

兵庫:シャッツィー 売り切れ

・東京:有明亭

・東京:リブレスト

・東京:コロコロ堂

東京:秋葉原BEEP  売り切れ

ありがたいことに、完売した店舗が複数あります。次回納品時期は未定ですので、ぜひ在庫のあるうちにお買い求めください。

 

信販売先は、以下となります(敬称略)。

・富山:Engames

・東京:コロコロ堂

・全国:イエローサブマリン

初版エラッタ情報

初版のP33に異なる情報が掲載されていました。以下が正しい情報となります。申し訳ありません!2版では修正した情報を掲載しております。

読者アンケート

実は、本の冒頭で読者アンケートをつけております。簡単なものなので、読んで面白かったよ!という方はぜひ以下から感想いただけると励みになります。

 

おわりに

本当に、本当に、この本は、いまの自分が持つ能力を全て使って作った、魂の自信作です。一度好きになったら100回何かしらやるまでやめない性格や、DTPデザインを学んできたことや、学生時代の修論で培われた調査・まとめる技術や、同人誌を作るという経験や、インタビューするための英語力は、全てこの本を作るために事前に用意された伏線だったんじゃないかとさえ思います。

 

そんな魂を込めた蒸気本。ぜひ、この本を読んで、この気持ちを共有して欲しいです。蒸気の時代がめちゃめちゃ遊びたくなること間違いなしです。

 

「蒸気の時代」DX新版セット2・3の13マップ紹介

🚂 Age of Steam Deluxe: Expansion Volumes I, II & III のプロジェクト画像

キックスターターで「蒸気の時代DX版」新版の拡張マップが公開されました!

 

せっかくなので、新しく公開された「セット2」「セット3」の13マップについて、ルール概要・感想をまとめました。

 

13マップのうち、プレイ済みの10マップに関しては、ルール概要に加え、感想を述べました。DX版になる前の旧版マップで遊んでいることをご承知おきください。残りの3マップの完全新作と未プレイマップに関しては、ルール概要と、ルールを読んだ感想を述べています。

 

それでは早速紹介に移ります!

 

 

 

セット2

イタリア

特徴:

町なし、都市化なし。線路敷設、収入時、緊急株式を1株につき3ドルで発行可能。完成した線路1リンク分のみ敷設可能。黒都市はないが、黒キューブを移動可能、通過した線路の持ち主の収入を通過リンク数分下げる。

 

特別アクション:

商品の交換(都市化の代わり):袋からキューブを1個ランダムに取り、マップ上もしくは商品チャートの黒キューブ1個と交換する。これを2度行う。

 

感想:

南北に長いマップ。線路敷設に上限はないが、1ラウンド中に完成線路を1リンク分までしか作れない。黒を人のリンクで運ぶとリンク数分収入を下げられる攻撃的なルールの存在により、事前に計算していた収入が一気になくなる恐怖のマップ。借金と線路点のバランスが大きく変わり、アクション強弱がラウンドにより変動する。ツイストが多めだが、イタリアマップ脳になるとかなり面白い。

 

シアトルメトロ

特徴:

ターン順はあらかじめ決定され固定(1→2→3→1…)。商品輸送の回数は初期は通常通り2回だが、商品輸送アクションポイントを増やすことにより輸送回数が増加する。

 

特別アクション:

生産(変更):商品輸送アクションポイントを1増加。

都市化(変更):3エリアのみ都市化可能。3つがすでに都市化されていた場合、商品補充フェーズでダイスの振りなおしが可能なアクションに変更となる。

 

感想:

完全新作の未プレイ。1-3人用のマップで、ソロでも遊べ少人数でも遊べるという点で他と差をつけており素晴らしい。商品輸送がアクションポイント制となり、おそらく生産アクションがとても強い傾斜となっている。ソロモードは得点計算方法が異なるので、人数ごとに別の楽しみ方ができそう。ターン順の部分をカットし、その分、商品キューブの動きを複雑にしている感じだ。今から遊んでみるのがとても楽しみだ。

スコットランド

特徴:

ほぼ通常ルール。フェリールートを6ドルで敷設可能。ターン順で2番手のプレイヤーは半額支払い。   

 

感想:

イギリスの最北端に位置する国スコットランドが舞台のマップ。狭いマップだが、敷設不可能な海のエリアがそこそこあるため、2人でも線路の取り合いが熾烈となる。狭いマップではルート設計のタイトさが必要となることに注意しよう。初版のデザインに寄せたイラストも少し古めかしいなと遊んだ当時は感じたが、さまざまなマップを遊んだ後に再度眺めてみると、この色使いのマップも味わい深い。何より旧版のタイルがよく合う。余談だが、筆者が初めて遊んだ拡張はこのマップで、このルールのタイトさに痺れ、のちに100マップ遊ぶ事になった。

 

グレートブリテン

特徴:

町ディスクは8個のみ使用。England、Scotland、Wale間のいずれかの国境を跨いで商品を輸送した場合、収入が最大+1される。

感想:

マップ特性としては、縦には長いが幅が狭い部分が多い。町が中心に集まっているため序盤に高リンクが作りやすくなっている珍しい傾斜が掛かっている。しかし、構築リンク数に自分の機関車レベルが追いつかず、7、8リンクからいかに自分の今の機関車レベルにあった最大輸送リンクを見つけるか、という、いつもと異なる考え方をする、良いツイストである。

 

 

テキサスオクラホマニューメキシコ

特徴:

セットアップ時に、牛トークンを32頭を順に配置。これらの牛は要求都市へのみ商品同様に運ばれる。いかなる商品も要求都市は通過できず、牛のみ輸送可能。新都市タイルなし、都市化アクションなし。   

 

特別アクション:

牛追い:商品輸送フェイズに、牛1頭を1または2ヘクス、線路ヘクスまたは都市に移動可能。

放牧:(即時) 牛小屋から最大2頭の牛をオープンヘクスに直接配置可能。

 

感想:

アメリカ南部に位置する、テキサス・オクラホマニューメキシコの3州が合体したマップ。別途牛のトークンがあり、放牧したり追い込んだりして牛小屋に戻すトリッキーなルールである。このルールは複雑に見えるが、蓋を開けてみると、牛は無色のためどの都市にも止まらず運べるため、リンク数が稼ぎやすく、初心者にも優しい。とはいえ、都市化アクションがないため町の独占が起きやすく、上級者同士で戦うと熾烈な戦いが発生すること必須。

 

1890ベルリン

特徴:

セットアップ時に都市の色がランダムに決定される。各都市の一番右に置かれている貨物駒だけを輸送可能。線路敷設は2枚まで、技術士アクション選択時に3枚敷設可能。

 

感想:

コンパクトなベルリン!次に来る商品がマップ上に並べてあってわかりやすいと思いきや、一番右の商品しか運べない。実質できることの選択肢が超狭くて、線路が2枚上限な事もあり、機関車レベルを上げても高リンクを全く作れないという闇のマップ。技術士を強くした傾斜は評価したいが、人を選ぶマップ。

 

ポルトガル

ルール概要:

アクション選択直前に、線路タイルを1本だけ無料で敷設する。

 

感想:

こちらは未プレイのためプレイ写真は友人のもの。友人曰く、「線路タイルを1本だけ無料で敷設する」動きにより、(ハハーン、そっちに行きたいわけね…)と線路敷設計画が「アクション選択前に」狂うとのこと。線路1枚を敷設する「タイミング」をずらず、というルール変更のみで、ダイナミックな変化をルールに与えている。着眼点が素晴らしい、ぜひプレイしたい拡張。

 

 

 

セット3

パシフィック電力

特徴:

特定都市から敷設開始、そこから全ての線路が必ず接続していなければならない。機関車トラックがなく、独自の電力トラックに置換。

 

特別アクション:

特急:同色都市を一度通過できる。

 

感想:

アメリカの西海岸の複数の州が舞台のマップ。ロサンゼルスから始めなければならないという制約があり、1、2ラウンド目はいつもより線路敷設が難しくなる。しかし「電力供給」という独自システムの採用により、機関車リンクが従来より簡単に上がるアッパー系マップだ。初見では「キューブと同じ色の都市を通過できる」特別アクションが強いかと思ったが、このマップは思った以上に山が多く、山にも敷設可能である技術士アクションがとても強い。マップのイラストがピンク色で可愛く、暗めのマップが多い蒸気の中では、ビジュアル的なインパクトも抜きん出ている。



スウェーデンリサイクリング

特徴:

紫キューブを除外。商品補充フェーズがなく、代わりに輸送後の商品がリサイクルされ輸送先都市で赤⇨黄→青→黒となる。輸送後の黒キューブは焼却場(WTE)に配置される。  

 

特別アクション:

WTEプラントオペレーター:WTEプラントスペースから黒商品を全て取り自分の前に置く(終了時各2点)

 

感想:

世界有数のリサイクル国であるヨーロッパのスウェーデンを舞台としたマップ。埋め立てられるゴミは全体の1%未満で、リサイクルされなかったゴミも廃棄物発電(WTE: waste-to-energy)プラントで焼却されてエネルギーに変換され、その量は年間200万トンに上るそう。このマップでは、商品補充がない代わりに、商品がその都市でリサイクルされ、最終的に黒くなりWTEプラントに送られる。リサイクルされた後の色は固定なので、輸送計画が立てやすく、見た目ほど難易度は高くない良いマップ。

 

大阪

特徴:

闇営業:黒キューブのない都市に輸送すると収入−1。

挨拶まわり:同じ色の商品がある都市を通過または到着すると、1商品につき1ドルを獲得。

 

特別アクション:

値切り(技術士の置換):線路3枚のうち1枚を半額(切り上げ)で敷設可能。
飛び込み営業:商品輸送前に、黒キューブを黒以外の任意の都市に追加可能。

 

感想:

日本の大阪を舞台にした、お笑いがテーマのマップ。生まれ育った土地に愛着があり、筆者が作成した。個人的に、アッパー系が好きで、収入が上がりやすいマップが好きである。しかし、ただ収入が上がりやすいだけでは面白くないので、「キューブが多いが収入を上げるのは難しい」という感想を持ってもらうべく、セットアップ時の商品数は多く調整した。しかし、黒キューブがないと収入が上がりにくいため、輸送で苦しくなるだろう。特別アクションをうまく駆使して遊んで欲しい。

 

なんと、私の作った大阪マップが公式に採用されました。

 


出版にまつわる話:

出版を打診された際に、蒸気の時代の拡張マップデザイナーとして、「日本人・女性初デザイナー」だと言われ面食らいました。いろいろな方のご協力を得て、無事キックスターター版拡張としてお知らせできることになりました。この形に落ち着いて、本当に嬉しいです。

 

なお、5人(!)でのプレイ動画がYouTubeにアップされています(私もチャット欄で参戦しています)。1ラウンド目の初期ビッドが6になっていたり、他人の線路だけを使って収入が誰も上がらない上級者ムーブがあったりと、大爆笑しました。英語がわかる方は是非視聴してみてください!

リンカーン葬儀車


特徴:

白キューブが付属。白キューブを霊柩車に届けると収入+1。ターン順は前ラウンドに選択したアクションにより決まる。アクション選択時に、アクション実行の有無に関わらずお金を払わなければならない。

 

感想:

未プレイのためプレイ写真なし。リンカーンの霊柩車がアメリカ各地方を巡礼した、史実に基づいたテーマのマップ。アクション実行自体にお金がかかるため、よりソリッドに自分の今すべきことを見極めなければいけないだろう。また、そのラウンドに行うアクション選択だけでなく、次のターン順にも効いてくるアクション部分がどう機能しているかが楽しみのマップである。

 

中国南部


特徴:

技術士と機関車アクションは使用不可。プレイヤーマーカーを4つしか使用できず、5つ目を完成させた場合、いずれかの自分のリンクを国有化する必要がある。その場合、線路タイル分のお金を獲得する。    

 

特別アクション:

援助:援助トークンを獲得。使用することで、4枚目の線路敷設か、機関車レベルを1高いレベルとみなす。使用しなかった場合、1個3点。 

 

感想:

巨大国家中国南部マップ。このマップのユニークな点は「4リンクまでしか私有線路を作れない」という点で、ユニークなだけでなくそれがかなりうまく機能している。20枚以上プレイヤーディスクがあるにもかかわらず、それを4枚しか使えないのだ。私有線路以外の場所は、国有化、すなわち誰も収入を得ない線路としてやりくりする必要があるため、どの線路が最も重要かの優先順位を考えなければならない。国有化線路からは香港に荷物を運べないなど、フレーバーとしても中国らしさが随所に光る良い拡張。

ディスコインフェルノ

特徴:

2株式15ドルで開始。連鎖反応として、輸送先都市から新たなキューブを輸送可能(機関車レベルの上限リンク数まで)。商品が1つもない都市は裏返しにされ、以後キューブの輸送元・先都市にできない。

 

感想:

Infernoは灼熱・地獄などの意味。どこが灼熱なのかというと、キューブがなくなった都市は燃えてなくなってしまうのだ。ディスコに人(キューブ)を送り込む、踊っているのか踊らされているのかわからないマップ。運び切りではなく、一度キューブを落とした都市からまた輸送を継続できるツイストがとてもユニークで、このマップの大きな個性となっている。使用予定の都市からキューブが奪われ、さらに燃えてなくなることもあり、その場に応じた適切な対応力が求められる上級者用マップ。

 

 

 

最後に

楽しそうなマップばかりで、発売が待ち遠しいですね。ルール概要を読んで気になった方は、キックスターターのページにドラフト版のルール(英語)も公開されているので、読んでみてください。

www.kickstarter.com

 

また、これらのマップ含む100マップを紹介した「蒸気の時代ファンブック」なんてのも作りました。現在再販予定で、以下Engamesさんのサイトから、入荷通知メールが受け取れます。このほかにもたくさんの拡張マップが存在しているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

 

 

100マップを遊んでもまだ熱は冷めず、まだまだ蒸気の時代生活は続きそうで、ワクワクしています。

 

ちなみに、拡張マップのオールタイムベスト10はここです。当時紹介したマップが今回のキック拡張に結構入っていて、とても嬉しいです。

 

hirobodo.hatenablog.com

 

 

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、アメリカで日々遊んだゲームなどをあげています。最近は蒸気の時代に関するツイートが多いです。

よければFollowしてください。

それでは!

 

Age of Steam(蒸気の時代)ベスト10マップ紹介

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去年は「蒸気の時代」に出会い、気が狂うほどハマっていた一年でした。まだ遊びだして1年以内というのが信じられません!

 

例年この時期には年間ベスト10などをまとめているのですが、今年は先に蒸気の時代ベストを振り返ろうと思います!2021年3月に初めて蒸気の時代を遊んでから、2021年に遊んだ拡張マップは、ユニーク数70種類、合計76マップでした!

 

ほとんどがとても面白いマップなので、ベスト10を選ぶのに苦労したのですが、特に印象に残った10マップを紹介して今年のブログをはじめようと思います!なお、2人用マップは別ブログで紹介したので、多人数用マップからセレクトしています。

 

それでは、はじめます!!

 

Denmark

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デンマークマップ!このマップはJC Lawrenceさんという現在は主に18xxをデザインされている方の作品で、他にもロンドン、ウェールズ、南東オーストラリア、と多数ユニークなマップをデザインされています。株式、機関車、収入トラックが1つにまとめられていて、かなり見やすいです。このトラックシステムは、このデザイナーさんの他のマップでも採用されています。ゲームの中でのバランスもよくできており、蒸気の時代を遊んだ事のない人とも遊べる、その上上級者も満足できる、バランスの良いマップだと思います。このマップを遊んで面白かったら、デザイナーさんで絞り込んで他のマップを遊んでみるのもオススメです。

 

Pacific Electric

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2021年蒸気の時代コンで配布されたマップを後日ウェブで購入したもの。おそらく一番最新リリースされた市販マップです。LAから始めなければならないという制約があり、1、2ラウンド目はいつもより線路敷設が難しくなります。しかし「電力供給」という独自システムの採用により、機関車リンクが従来より簡単に上がるアッパー系マップです。そのため、遊んでいて楽しいです。特別アクションは「キューブと同じ色の都市を通過できる」という事で、初見ではこのアクションが強いかと思いましたが、このマップは思った以上に山が多く、山にも敷設可能である技術士アクションが強かったです。マップデザインがピンク色で可愛く、暗めのマップが多い蒸気の中では、ビジュアル的なインパクトも抜きん出ています。

 

こちらから購入できます。

Age of Steam Maps: Double Base USA and Pacific Electric – BoardGameTables.com

 

Netherlands

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「概念蒸気」と言われているこのオランダマップ。見てください、この異様なマップを!通常あるべきはずの色、そう、都市に色がないんです。色がない代わりに、奥にもう一枚ミニマップが置いてあり、そのマップに5色のキューブを置き、都市色をコントロールします。つまり全都市の色が可変です…狂っている!計画なんてできたもんじゃない!しかし、1点の重みが研ぎ澄まされていて、ルート計画の重要性がさらに増す、とても良いマップです。いろいろな拡張マップを遊んだ後、変わり種蒸気を求めている方に必ず遊んでみて欲しいマップです。

 

 

Disco Inferno

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ディスコに人を送り込む、踊り踊らされマップ、ディスコ・インフェルノ!通常、蒸気の時代では、目的地までキューブを一気に運ばなければなりません。しかしこのマップでは、一度キューブを落とした都市から異なるキューブを輸送できる、というかなりツイストのきいたルールがあります。この考え方が、いつもの蒸気とは全く異なる脳を使うため、上級者ほど混乱する事必須のマップとなります。さらには、人が居なくなった都市は燃えてなくなるという謎のルールにより、殊更ターン順が重要で、その場に応じた適切な対応力が求められるマップなのです。

 

Korea

f:id:iroppu:20220104053634p:plain韓国マップは、都市に初期色がなく、そこにある荷物の色が都市の色になるという脳細胞大混乱マップです。6リンクをやっと作ったのに、その頃には荷物を他の人に運ばれて都市は無色になっているという地獄の状況が簡単に起きます。このマップでいいなと思った点は、通常終盤になって強くなる「商品補充」アクションの比重が高くなっている事です。何せ、そこにその色を運べるようになりますからね。こういう、通常そんなに強くないアクションを強くするようなツイストのあるマップは、感心して印象に残る事が多いです。

 

Brazil

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このブラジルマップでは、運んだキューブを全て保管しておき、ゲーム終了時に保有数でマジョリティ争いを行います。色によってはプラス点だけじゃなくペナルティも喰らうというルールの存在により、通常嬉しさしかない長距離リンク商品を見つけても(これ本当に必要…?)と自問自答を重ね、結局運ばないという決断を下さねばならないのです。「高リンクを作って運ぶ」という蒸気の大前提を壊してくる、とても面白いマップです。

 

Southern China

f:id:iroppu:20210907235328p:plainこの南中国マップのユニークな点は「4リンクまでしか私有線路を作れない」という点で、しかもそれがうまく機能している点が高評価の理由です。通常20枚以上プレイヤーディスクがあるにもかかわらず、それを4枚しか使えないのです。私有線路以外の場所は、国有化、すなわち誰も収入を得ない線路としてやりくりする必要があるため、自分の線路を敷設するだけではなく、どの線路が最も重要かの優先順位を考えなければならないのです!一度自分のものにしたものを手放すのは勇気が必要で難しいのです、線路も物も人間も…おっと脱線しました。国有化線路からは香港に荷物を運べないなど、フレーバーとしても中国らしさが随所に光る良い拡張です。

 

Pittsburgh

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3人専用のピッツバーグマップ。直線を含むタイルが全て10ドルというツイストのルールが素晴らしい。値段に差をつけるだけで、直線を禁止しているわけではないのに、ここまでカーブばかりになる盤面。この設計が素晴らしい!蒸気の時代は、そもそも遠回りして高リンクを作るという「遠回り信仰」があるゲームなんですよね。このマップでは、無理やりカーブで繋ぎ、さらに遠回りして繋ぐのです。この、わざと仕事ができないフリをして残業するような理不尽さの詰め合わせが、他にないユニークさを醸し出しています。デラックス版同梱マップで一番印象に残っているマップです。

 

Taiwan Cube Factories

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台湾キューブファクトリー!このマップでは、商品補充チャートを使用しない代わりに、なんとキューブを自前で合体させて補充する斬新なマップです!手元のキューブを合体させて補充するため、何色を事前に運ぶかがかなり重要です。なおセーフティネットも効いており、他のボードゲームでよくある「3色用意したら何色にしてもいいよ」があるから大丈夫…と思いきや、このワイルド変換、何と黒色にしかなりません!ここもよく練られているなと思った箇所で、黒色が生成できても、あまり嬉しくないのです。変換の事を常に考えながら、通常のルートビルドも行う、考える事がたくさんの楽しいマップです。

 

 

The Zombie Apocalypse

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黒ヘクスからゾンビが湧いてくるゾンビアポカリプスマップです。別途ゾンビコマを用意し、それらが毎ラウンドワラワラと湧いてきます!一番近い都市に向かってゾンビが進み、破壊されるので、線路敷設には注意が必要です。この動きが、ゾンビが意志を持って進んでいるかのようで面白いです。なお、ゾンビは一度黒くなった都市に興味がなくなり方向転換するのですが、それを利用して「都市化を意図的に別の場所でダミーで行い、過疎ったエリアを狙って本来の目的である都市化を行う」というトリッキーな行動をとるプレイヤーも現れ、なんて奥が深いマップなんだ、と心が痺れて感動したのを覚えています。

 

おわりに

2021年に遊んで楽しかった蒸気の時代拡張マップ10個を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?好きなマップはありましたか?このツイートのリプライに、あなたの一番好きなマップを教えて頂けたら、とても嬉しいです!!

 

2人用マップの紹介エントリーは以下です。

 

最近書いた、蒸気の時代拡張マップ和訳一覧エントリーはこちら

 

実は、蒸気の時代の同人誌を作ろうかな〜と考えており、それにむけて拡張100マッププレイを目指しているところです!2022年のゲームマーケット東京春で出せたらいいなーと思っているので、蒸気の時代が大好きな皆さま、楽しみにしててください!!他にまた同人誌も作って持って行けたらな、と思っています。

 

 

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それでは、また!!

 

Age of Steam(蒸気の時代)和訳一覧

蒸気の時代というゲームをたくさん遊んできて、和訳がない事が何度かあったので、自分で和訳したマップをこちらにまとめておきます!すでに和訳が公開されているマップの和訳はなるべく行わないようにしているため、主に2人用や多人数マイナーマップの和訳になります。

 

ソロマップ

コロニー

Age of Steam: Colony - Google ドライブ

 

2人用マップ

 

1867ジョージア復興

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction - Google ドライブ

 

モンゴル

Age of Steam: Mongolia - Google ドライブ

 

オハイオ

Age of Steam: Ohio - Google ドライブ

 

サウスカロライナ

Age of Steam: South Carolina - Google ドライブ

 

ケンタウルス座アルファ星

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope - Google ドライブ

 

ラストベルト(基本マップ)2人用バリアントルール

Age of Steam: Rust Belt 2 player variant - Google ドライブ

 

多人数用マップ

韓国&スカンジナビア

Age of Steam: Korea / Scandinavia - Google ドライブ

 

テキサス・オクラホマニューメキシコ

Age of Steam: Texas, Oklahoma & New Mexico - Google ドライブ

 

ウェールズ

Age of Steam: Wales - Google ドライブ

 

パシフィック電力

Age of Steam: Pacific Electric - Google ドライブ

 

ロンドン(サマリー+FAQ反映)

Age of Steam: London - Google ドライブ

 

ビール&プレッツェル

Age of Steam: Beer&Pretzels - Google ドライブ

 

シェアリング

Age of Steam: Sharing - Google ドライブ

 

スロバキア

Age of Steam: Slovakia - Google ドライブ

 

ソドー島(機関車トーマスの舞台)

Age of Steam: Island of Sodor - Google ドライブ

 

中つ国(指輪物語の舞台)

Age of Steam: Middle Earth - Google ドライブ

 

BGG等に公開されている英文ルール等を基に和訳しておりますが、公開に問題がある場合はお知らせ頂けると助かります。

 

その他

 

また、以下は他の方が公開してくださっている和訳まとめページです。

 

和訳リンク集として、しのさんが様々な和訳へのリンクをまとめてくださっています。

 

手に入りやすい、Eagle-Gryphon DX版+追加マップの和訳(公開:2L様)

 

Alban氏から年次でリリースされるポスターマップの和訳(公開:ats様)

 

終わりに

これからも、自分で和訳したものはこのページに追加して、一覧として見やすくする予定です。様々な蒸気の時代マップを楽しむ中で、少しでもお役に立ちましたら幸いです。

 

 

ボードゲーム会漫画まとめ(パリピ会ホラーゲーム編)

ヒロです。近況ですが、現在日本に一時帰国しています!近くのコンビニやテイクアウトで美味しい日本食を買いまくっているのですが、運動しないとまずいですね。。さて、この自主待機期間中に、漫画をまとめたりいろんな作業はやっておこうかな、というところで、最近のホラーゲーム編の漫画まとめを投稿します!

 

パリピ会のお誘い

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ホラーゲーム開始

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アトモスフィア

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アトモスフィア2

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アトモスフィア完

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おまけ:無限トンネル

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最後に

漫画中で紹介しているゲームはこれです。

boardgamegeek.com

 

雰囲気、などを表す単語「Atmosphere」の最後のフィアの部分が「恐怖」であるfearに置き換わっているウィットの効いたゲーム名です。とりあえずこの本体とスマホにインストールしたアプリがあれば遊べるのですが、ゲートキーパーの英語の癖が強すぎて、ネイティブでも中々聴きとりづらいとの事だったので、購入される際はその点お気をつけください。笑

 

 

アメリカ駐在が1年延長したので、しっかり今のうちにアメリカでのゲーム会の思い出を描いておかないとなぁ。同人誌作るのは相当のエネルギーがいるんですが、なんとかアメリカでの暮らしを形にしておきたくて、来年中のどこかで作れたらな、なんて思ってます。

 

よかったら過去の話も読んで行ってね!

 

hirobodo.hatenablog.com

 

 

hirobodo.hatenablog.com

 

 

 

hirobodo.hatenablog.com

 

 

Age of Steam(蒸気の時代)全2人用マップをまとめて紹介

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ご無沙汰しております、hiroです。最近、鉄道ボードゲームの金字塔「蒸気の時代」を狂ったように遊びまくり、一通り2人用マップを遊んだので、ブログでまとめ記事を書きました!(和訳などを揃えていたら、記事公開までに時間がかかってしまった、、)

 

このエントリーは、蒸気の時代、かつ「2人で遊べるマップ」に特化し紹介している内容になっています。また、英文・和訳ルールや、印刷して遊べるPnP(プリントアンドプレイ)ファイルなど、見つけられる範囲のリンクをピックアップしたので、参考にしてみてください。マップに関して特に記載のないものは、市販のマップを遊んでいます。

 

なお、全体的に、蒸気の時代のルールをご存知だという前提で書かせてもらっている点をご承知おきおください。

 

以下目次です。

 

そもそも「蒸気の時代」とは?

 

Martin Wallace作の、鉄道ボードゲームの金字塔です。約20年前に発売されたあと、国(ドイツ・アメリカ・スイスなど)や特定の都市(ベルリン・ピッツバーグジョージアなど)をモチーフにした200を超える拡張マップがリリースされ、近年デラックス版がリリースされました。長く愛されている名作ゲームです。

蒸気の時代では、鉄道を敷設して都市に商品を運ぶのが基本の考え方となり、そのために「競り+鉄道敷設料金+借金」の額を事前に計算してお金を借り入れる、というのを数ラウンド繰り返します。どの荷物が一番長く運べるかをウンウン唸りながら考え、相手より先に線路を敷きたい時には競りで多めのお金をかけ、はたまたどうしても都市化したい街があれば都市化アクションを打ち、借金がなるべく早くなくなるよう収入を上げていく…と、なかなかに辛めです。適当にアクションを打つ、という場面が一度もないのです。運要素も商品補充時のダイスぐらいです。そこが辛くも面白い点なのですが、ここがプレイヤーにより好き嫌いが大きく分かれます。一度遊んで「もう当分蒸気の時代は良いかな」と言われることもしばしばあります(笑)そのため「蒸気の時代を一緒に遊んでくれるプレイヤーを見つける」という点がまず難易度が高いのです。

 

蒸気の時代2人用マップの良いところ

「なんで蒸気の時代それも2人用マップばかりを狂ったように遊んでるのか?」と色んな方に聞かれます(笑)そもそも「同一規格のものをどんどん揃えたり遊んだりする」のが私の嗜好にビタハマりしているんですよね。とはいえ、もっと合理的な理由もたくさんあるので、2人マップの良さを以下にまとめます。

 

1. プレイヤーを1人見つけるだけで遊べる

前述の「蒸気の時代とは?」で述べた通り「蒸気の時代を一緒に遊んでくれるプレイヤーを見つける」という点がまず難易度が高いのですが、その点2人用マップはその相手を1人見つけるだけで遊べるので、手軽です。

 

2. プレイ時間が短い

2人用マップは8ラウンド制がほとんどです。ターン順が固定されている、インタラクションが多人数戦より少ない、などの理由から、通常2〜4時間かかる3人以上のプレイに比べ、2人用マップは60〜90分前後とプレイ時間が短く、よりサクッと遊べます

 

3. PnPが多数公開されており遊びやすい

蒸気の時代本体は約20年も前に発売されたということもあり、今では入手困難なマップが多数存在します。しかし、2人用マップでは、PnPが多く公開されています。PnPの中には、ファンの方がルールから作成しPnPのみで公開している、いわゆる「インディーズマップ」のパターンと、公式に許可をもらい、市販のマップを1からデザイン起こしした「リドローマップ」の2種が存在します。2人用はこのリドローマップが多く、輸入することなく遊べることが多いです。

 

4. 2人用ならではのルールが面白い

アクションがシンプルになっていることが多いです。通常7つあるアクションが、2人用では都市化と機関車の2アクションのみ、となっていることもしばしば。その他、競りがなかったり、スタートプレイヤーがラウンドにより固定など、2人用ならではのツイスト(ルールの変更)がソリッドな方向で好きなのです。蒸気の時代のコアルールは残しているため、プレイ感が物足りないということは全くありません。

 

それでは、遊んだ2人マップを特徴と共に紹介します!

 

Age of Steam: New England

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特徴:未完成の線路を引けない、商品輸送が3回、競りなし、20ドルがゲーム終了時得点となる

「2人用のマップ、最初はどれを遊べば良い?」と聞かれたら、これを1番にお勧めします。「未完成の線路を引けない」というルールを読んだ時は(そんなシビアな事言わないで…!)と思いましたが、未完成の線路を引けないということは、そのラウンドで引ける上限数のタイル分の心配をすれば良いのです。また、競りもない。ここからこのマップが(通常の蒸気の時代に比べ)「初心者に優しい親切設計」だと言えると思います。そして商品が3回運べることで、収入の上がり方が通常より早く、借金の心配が早いうちになくなります。このようなマップを「アッパーマップ」と呼んでいます。初プレイの人にはこれを出そうと誓った、最強のバランサーマップです。

 

日本語ルールが2Lさんにより公開されています。

 

Age of Steam: Corsica

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特徴:株式の同時宣言、線路2枚上限

上記のニューイングランドが優しいマドモアゼルだとしたら、こちらは厳しい頑固おやじ。収入が全く上がらない、いわゆる「ダウナーマップ」です。収入がなぜ上がらないかと言うと、線路が1ラウンドで2枚しか引けず、長いリンクを作れないからです。2人用の中でもマップがかなり狭めで、2枚ずつしか引けないといいつつ、マップが線路でいっぱいになってしまいます。そのため、5〜6ラウンド目頃からほぼ線路が引けず、何をしたら生き残れるかを考える別ゲームになります。そんな所が愉快なマップです。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

 

Age of Steam: Reunion Island

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特徴:火山爆発(ダイス3つ)により線路破壊、アクションブロック2個

このマップ、何より特徴的なのが「火山が爆発し、一度立てた線路や都市が破壊される」ところです。所持金0で開始、というルールの特徴もありますが、マップにも特徴があります。それは、左下の黄色と青色の都市が交互に配置されているということ。これが何を意味するかというと「青と黄は長距離運べない」わけなんです。なので、実質赤色キューブだけを高リンク数で運び、青と黄は街を挟んでなんとか低リンク数でやりくりするしかないのです。アクションも2個ブロックされているので、計画が思うようにいかない。山岳地帯と火山をさけて通ると自然と長距離リンクになりお金がかかる。このような色々なツイストが見事にぶつかり、かなりの高難易度マップとなっています。

 

ルールの公開はされていないようです。製品情報はこちらから

 

Age of Steam: Jamaica

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特徴:マップ上にキューブがなくなるまで続く変動ラウンド制

これもまた個性的なマップです。なぜなら、マップ上にキューブがなくなるまで続く変動ラウンド制だからです!マップが2人用の中でも狭く、線路はすぐ枯れる(引けなくなる)ので、どんどんその場に応じて考えていかねばなりません。自ら商品を補充して荷物を運ばないとお金がジワジワ削られていくのですが、そもそもその商品を運ばないと永遠にゲームが終わりません。全部運びきった!と思いきや、ラウンド終了時の商品補充で該当のダイス目が出て補充されたりします。終了ラウンド数にこんな風にツイストを入れるのか…!という気づきを得たマップです(笑)

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

日本語ルールがMOGOBAさんにより公開されています。

 

 

Age of Steam: Austria

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特徴:未完成の線路を引けない、株式発行なし、都市に初期商品あり、独自タイルあり、都市化不可

株式発行はなく、荷物を運んで得られる収入がメインとなります。都市には商品が初期搭載されています。またこのマップには街から5本線路が出ている独自タイルなんてのもあります。完成した線路のみ、町は都市化不可、ウィーンにだけ商品自動補充など、その他も独自ルールがたくさんあり、クセにクセを重ねた激シブツイストのマップです。それでも荷物を3度運べるので、他のマップに比べて辛くありません。これもアッパーマップの一種でしょう。なお、ニューイングランドにルールが似ているなと思ったら、このマップのルールをベースにしてニューイングランドが作られたみたいです。アッパーマップの中でもより癖の強いマップを遊びたい場合は、こちらを選ぶと良いですね。

 

 日本語ルールが小野さんにより公開されています。 

https://www.gamers-jp.com/playgame/db_filea.php?game_id=2682

 

Age of Steam: Sicily

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特徴:仮想プレイヤーがアクションをブロック、目的地に黒荷物がないと-1

なんとこの拡張は、3人目の仮想プレイヤー・ノストラが居ます。ノストラは競りにも参加し、プレイヤー間の競り額を釣り上げ、アクションをランダム+故意にブロックします。これがランダムだけだったらまだ良いのですが、左側にある強いアクション(都市化、機関車…)から順に故意にブロックしてくるのです!この故意ブロックにより、競りでノストラより先にアクションを打つメリットが大きくなっています。仮想プレイヤーというより、どこか意志を持ったプレイヤーのような、そんなプレイ感を味わえます。また、ノストラだけに飽き足らず、目的地に黒い荷物がないと収入が1下がるという仕様です。黒を運ばないように残ししつつ、他の色でどうにか黒のある場所にうまく運ぶことを考えます。マップが通常版のように広いのも特徴ですね。ノストラと黒キューブの独特の締め付けが、かなりこのマップを面白くしています。

 

atsさんにより日本語ルールが公開されています。

 

 

Age of Steam: Antebellum Louisiana

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特徴:どこにでも街が建てられる

マップに街が全くないけどどうするの!?それがですね、どこにでも街が建てられる大混乱仕様なんです!このマップでは、線路敷設時にまず「街作り」に先行投資せねば都市化ができなくなっており、その傾斜が歪みを生んでいる優秀なツイストです。従来「都市化」アクションは序盤からとても強いものですが、それは街があってこそだったと気付かされます。ただ、街・都市は隣接して建てられないため、おのずと選択肢は狭まります。どこでも建てれるとはいえ「選択肢がありすぎてわからない!」という事がないのがこのマップのいいところです。

 

 以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Alabama Railways

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特徴:収入はリンク数-1、フェリーあり、茶色の都市には商品を届けられない

マップは比較的広めです。そして、収入がリンク数-1になるのがかなり大きな特徴になっています。これはどういう事かというと、せっかく6リンクを作って運んでも、5収入しか上がらないという事です。このルールの何が凄いかというと、相手のリンクを使ってもこの-1は起きるので「相手のリンクを1本だけ使い、相手に収入アップを与えず自分だけ恩恵を受けて運ぶルートを見つける」という、他のマップにない独特の考え方で商品を運ぶことができます。これがとても面白いんです。相手に1本はまかせて、自分の収入をうまくあげるルートを構築する。この考え方が他と違うので、全く違うゲームを遊んでいるような気分になります。もしかしたらこのマップが2人用で一番ツイストが効いていて好きかもしれません。ある程度蒸気の時代を遊んだファンにこそ、おすすめです。

 

 以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: St.Lucia

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特徴:街・都市以外からもキューブを拾う、商品補充なし

マップを見て違和感にお気づきでしょうか?通常都市にある商品たちが、このマップではなんと道端に落ちています。道に落ちている商品を拾い運ぶのです!通過した分の街・都市分のリンク数が収入となるのは通常ルールと同等なのですが、いつも街・都市のみが起点となり商品を運んでいたのに、このマップでは道端にあるキューブの色も考慮して線路設計しないといけないため、線路敷設がめちゃめちゃ難しくなります。商品補充も一切ないので、初期配置の商品が全てです。同じ条件なので、ランダムだから運でしょ、と言い訳はできないわけです。限られたものだけで生き抜くすべをみつけなければなりません。難易度だけで言えば、このマップが一番難しい気がします。

 

2Lさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Scotland

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特徴:フェリーあり

海水ヘクスがたくさん描かれていますがここには置けません。半島部分がとがっていたりフェリーがあったりと、難しい地形になっているのが特徴です。また、6$と高額なフェリー経路は、両端の街をどちらも都市化していないと繋げません。マップは狭くないですが経路が狭いので、熾烈な取り合いが発生します。2人用の中ではベーシックな方のルールであるため、比較的通常版のプレイに近いかと思われます。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。 

 

Age of Steam: Umbria

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特徴:フェリーあり

マップは狭く、どちらが早く高リンクパスを見つけるかのパズル戦&ターン順が超重要になります。こちらもスコットランド同様、2人用の中ではベーシックな方のルールですが、土地にもスコットランドほど個性がないため、通常版のプレイに一番近いかと思われます。2人用マップの中でも「蒸気の時代感を全く損なわず、辛さも一緒に味わいたい」という場合にオススメです。

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction

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特徴:握り競り、アクションが都市化のみ

荷物は赤青黒のみ、アクションは都市化のみのダウナーマップです。使用しない黄紫各20個はなんと競りに使われます。1人20個を初期キューブとして持っているのですが、これを握り競りに使うのです。せーので握ったキューブを公開し、多い方が先攻。競りに負けてもキューブは消費され、同率1位ならなんと両方のキューブを捨てて再度握り競りです。なお、ゲーム中輸送した商品がこの握り競り用キューブとして補充されるため、競りに無駄遣いしなければ増える可能性もある、というのも面白いところです。後述のサウスカロライナマップと同じセットに入っており、ルールが結構似ています。

 

和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction - Google ドライブ

 

 

 

Age of Steam: South Carolina

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特徴:握り競り、荷物運ぶたびに1ドル、初期都市が2個、エンジニアアクションのみ

色のない街に、ゲーム前に自分達で都市を設置します。他のマップにも見られる「黄と紫キューブを取り除いた」3色のみのため、同じ色の都市が何度も出てくるマップです。ルート設計に失敗すると簡単に荷物が止まり、高リンク数が作れません。なお、先述の1867ジョージア復興マップ同様、握り競りで競るのも個性的です。

そして、このゲームでは「エンジニアアクションのみ」のため、特に線路を多く引きたくない場合は競りをしゃがめば良いか…と思いきや!競りに負けた場合、カットされた分の「線路を最初に引く権利」「荷物を先に運ぶ権利」も実質相手に取られることになり、大損なのです。設計上アクションは一つしかないように見えますが、競りに負けるとすごく大きなものを失うのです。このバランス設計がすごい!実際に遊んでみると、競りの大切さをとても実感するマップです。
 

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: South Carolina - Google ドライブ

 

Age of Steam: Mexico

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特徴:非対称勝利条件
非対称能力の2人戦マップです。国家とカルテルに分かれそれぞれ黒赤の商品を運びます。カルテル側は2枚しか線路が引けない代わりに、お邪魔ブロックを都市に追加できるツイストです。お邪魔ブロックといってもランダム引きの商品のため(一度引いてしまえば袋に戻せない)、時には相手に商品を与えて助けてしまうので、お邪魔アクションをしない、という選択肢も取れてしまうのです。トリッキーで、どちら側をプレイするかによって考える事が全く変わります。蒸気の時代の中でも、非対称勝利条件は中々見当たらないので、独特なプレイ感を味わいたい場合にオススメです。

 

atsさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Mongolia

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特徴:発行株数を握り同時公開、紫だけ商品が少ない、10ラウンド

株数は握り同時公開、紫キューブが少ない傾斜、10ラウンドと長めです。縦に長いマップなのも特徴的です。写真はゲーム終了時のマップなのですが、長期戦なのでキューブがなくなってしまっているのがわかるかと思います。紫がいつもより少しだけ少ないというところも、商品補充時に絶妙に効いています。長期戦、となるとむやみやたらにキューブを消費せずセーブしておこう…となるところですが、対戦相手がいるのでそうも言ってられません。そのバランスを考えながらいつ&どの商品を運ぶかを考える、かなり上級者向けのマップだと思います。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Mongolia - Google ドライブ

 

 

その他の2人用マップ

2人用マップは15個も遊んだので、世に出てるほぼ全部のマップ遊んだかな!?と思ってこの記事を書き出したのですが、調べるうちによ〜く探すとまだまだありました(笑)「俺はこの2人用バリアントを思いついた、これは以下の2人用マップでも使えるぞ…」という書き出しのBGGスレッドからマップ名を偶然見つけ出したりと、2人用マップハンターになりつつあります(笑)いつか遊びたいという思いも込めて、以下にマップ情報をまとめておきます。

 

→2021/11 追記:未プレイのマップ5つを全部遊んだので以下の情報を更新しました!

 

Age of Steam: Belgium

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特徴:平地に街を建てられる、都市を新都市に上書き可能

ベルギーマップ。2013年に発売されたマップで、友人に遊ばせてもらいました。蒸気の時代のレアマップは、現在手に入れるのが難しい場合が多いですね。このマップは、平地に街を建てられる、都市を新都市に上書きできるツイスト。せっかく6リンクのルートを見つけても、都市の上書きで輸送ブロックされる!商品輸送は関係なく、街を建てるだけ建てて点数を稼いだのでマップがめちゃめちゃに!ルールの穴を突いて街を乱立させている感じが他になく、かなり野蛮な問題児マップです。

 

製品情報はこちらから

 

Age of Steam: Ohio

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特徴:4ドル高額敷設、アクションブロック

アメリカのオハイオマップ。色んなオハイオがリリースされていますが、これはBGG単独ページを持たないレアなインディーズのオハイオマップです。基本4ドルの高額敷設、アクションブロックにより、ラウンドは2回に1回お通夜になる、辛めのマップです。

 

以下に、PnPでマップが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Ohio - Google ドライブ

 

Age of Steam: Sardinia

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特徴:高額フェリー、先行プレイヤー5ドル

イタリアのサルディーニャ島マップ。こちらは蒸気(Steam)のマップですが、蒸気の時代として2人用ルールが公開されていましたので備忘録として追加しておきます。ターン順の2番手はなぜか1ドルもらえる、フェリーが多いマップのようです。島のマップにはフェリーが多いですね。フェリーがたくさんありますが、高額&高リンク。結局狭い陸地でやりくりすることになりました。また、先行プレイヤーは毎回5ドル支払うので、お金が足りなくなります。同人じゃないのに、原ルールが少し曖昧でしたので事前にBGG確認が必要です。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Rust belt

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特徴:通常マップの半分を使用、キューブ数が調整されている

こちらは厳密には「2人用マップ」ではないのですが、ラストベルト(通常版に入っている基本マップ)にも非公式の2人プレイ用バリアントがあったので紹介。マップは半分使用、キューブの数を減らし、同じアクションは連続ターンでは選択不可、等の変更ルールにより、通常マップを遊ぶことができます。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Rust Belt 2 player variant - Google ドライブ

 

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope

f:id:iroppu:20211124135322p:plain特徴:トンネル、線路価格が全体的に高い

ケンタウルス座アルファ星マップ!4.34光年の距離にある太陽に近い明るい星とのことです。6ドルのトンネルがあったり、藻類の這ったタイルがあったりと奇抜です。そもそもなぜ天体で線路を…!?全体的に高額なため、お金がカツカツで厳しいです。それでも、コンパクトなマップで良い感じの取り合いが発生して楽しいマップでした。

 

以下にPnPが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope - Google ドライブ

 

おまけ

Age of Steam: Osaka

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特徴:黒キューブがないと収入-1、同色キューブ通過で$1獲得

大阪が好きすぎて、マップ&ルールを作ってしまいました!インディーズマップで、2人蒸気が大好きなため、2人で遊べるようバリアントを追加しました。芸人養成所を運営する社長になり、大阪各地に営業して芸人を送り込み笑いを届けます。移動中に同じ養成所の先輩芸人へ挨拶をするとポケットマネーが貰えます。他府県へは笑いが伝わりにくいので、線路価格を高くし、ユニバや万博予定地も入れ込んだ、こだわりのマップです。

 

こちら日本語&英語マップ、ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Osaka - Google ドライブ

 

感想ありましたらこちらまで気軽にくださいね!

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さいごに

全20マップを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?遊びたくなる2人用マップがあったら幸いです。最初に述べた通り、蒸気の時代を遊んでくれそうなプレイヤーを見つけて、ぜひ一緒に遊んでみてください。「蒸気の時代2人用マップ」沼に一度ハマると、そのことばかり考えてしまうようになること間違いありません。なお、この他にも2人で遊べるマップがありましたら、ぜひ教えてくださいね。

 

最後になりましたが、日本語ルールを公開されている皆様に感謝です。(公開された日本語訳のリンクを掲載しましたが、問題がございましたらTwitterのDM等でご連絡ください)また、一緒に遊んでくれたメンバーにも感謝を。

 

それでは皆さん、たのしい蒸気の時代ライフを!

 

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2021年上半期ボードゲームベスト10紹介

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上半期に初めて遊んだボードゲームの中から、面白くて印象に残っている10ゲームをセレクトしました!

 

一去年のような最先端の新作をガンガン買って遊ぶスタイルではなくなりましたが、限られたゲーム会の中で、名作を遊べた半年だったように思います。(「蒸気の時代」というゲームにとことんハマっていますが、拡張を入れるとベスト10が全部蒸気の時代で埋まってしまいそうなので、これに関してはいつか別記事を起こそうと思っています!)

 

それではレッツゴー!

 

目次

 

Age of Steam

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今期はこれを語れず終われない、ワレスの名作鉄道ゲーム「蒸気の時代」!2002年、約20年前に発売された古いゲームにもかかわらず、デラックス版が近年リリースされたり、いまだにファン拡張マップがリリースされたりしてファンに愛されている、不屈の名作です。プレイ時間が2時間以上かかる、いわゆる重ゲーの類ですが、基本ルールは簡単なので頭が混乱することはありません。通常マップは3人以上で遊ぶことを想定されたもののため、2人やソロで遊ぶ場合は別途マップが必要です。写真は旧版で4人で遊んだものですが、面白すぎてデラックス版と6マップを直後に買ってしまいました。

 

各マップの形状やマップごとに微妙に異なるルールにより、ガラッとプレイ感が変わります。それなのに、同じマップでも、プレイ人数の変化で大きくまたプレイ感が変わります。最近遊んだ中では「ニューイングランド(2人戦)」「台湾キューブファクトリー(3人戦)」が特に面白かったです。どこが面白いかというと…いやこれキリがないな。別記事にします!!

 

とにかく、「蒸気の時代」は面白い!ここでいう「蒸気の時代」とは、一つのゲームを指すのではなく、ゲームシステム、拡張全体を含めた群、それを取り巻く活動全体、もはや「概念」なのだと思っています。私個人の活動でいうと、棋譜(1ターンごとの記録メモ)を作ったり、感想漫画を描いたり、手帳に感想を書きつけたり。そういった活動全体が楽しい。それは、蒸気の時代本体のシステムが魅力的で、かつ拡張がいまだにリリースされていて、ファンも多い。だからこそだと思います。この活動、飽きるまで続けます!

 

Lost Ruins of Arnak

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邦題:アルナックの失われし遺跡!デッキビルドとワカプレのスマートな融合作品です。すでにドイツ年間ゲーム大賞を受賞しているのもうなずける作品。神殿の最上階に褒美があるとすぐ飛びついてしまう習性なので、いつも上まで登ってしまう…。通常ワーカープレイスメントではじゃらじゃらワーカーを使うことが多いですが、このゲームではずっと2人。なのでそこそこ辛いですが、ほんの少しさえコンボすれば、うまく色々がシナジーを起こし、きついと見せかけた資源も悠々と取れます。それに他人とのインタラクションが加わるので、自分だけのパズル、運要素、相手との駆け引き、すべてがほどよい塩梅で混ざっているのです。これが楽しい!Board Game Arenaでも遊べるので、ぜひ遊んでみてください。

 

 

On Mars

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ラセルダ作、火星探索ワカプレ!独自のワーカー留まらせシステムにより、4ステップぐらい先を考えておかないといけない脳破壊ゲーム!ラセルダ作品は(重め、かつプレイする人が限られていることもあって)ゲーム会で遊べる機会が限られているため中々遊べないでいたが、このたび無事遊べて、ギャラリストに続き2作品目のプレイとなりました!あちらもそうだったけど、こんなクセの強い複雑なルールでも、そのクセを一度味わい愛してしまうと抜け出せない感覚があります。次のゲームでは、どんなクセが待っているの?これがいわゆるラセルダ・スパイラルなのです。

Paladins of the West Kingdom

f:id:iroppu:20210629024249p:plain通称パラディン個人ボードでパズルライクなワカプレをしつつ、資源を集めてエンジンビルド。建てるべき3種の建物に必要なパワーがお互いそれぞれ循環しているので、コンボを組み立てないとうまく回らない。そこがまさに、パズルっぽいのです。難しい分、回った時の快感たるや!カードもバランス調整がよくできていて、またすぐ遊びたくなる作品。

 

Blackout: Hong Kong

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有名デザイナー・プフィスターの作品。彼の作品「モンバサ」に似たデッキ回収システムと聞いて遊べる機会を伺っていたのですが、ここにきて奇跡的に香港出身の人と遊べるという貴重な機会でした。(現地語を聞けて気分は最高)カードには能力値があり起動する必要があるのですが、自分の求めた順には中々思うようにいかない。しかし、この捻れた難しささえも彼のデザインなのか…と思えば味がする。不思議なプレイ感を楽しめる、素晴らしい作品!

Pandemic: Iberia

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現代よりずっと昔の、ポルトガルとスペイン。飛行機もなく、治療薬を発見しても依然スタッフ総動員で駆け回らないと疫病に勝てない時代。プレイヤー能力がそんなに強くなくて基本版より厳しいけど、水を撒いて防疫&鉄道敷設スパイスが効いてて楽しい!(パンデミックの亜種か…)と期待値が低かったプレイ前の自分を叱りたい。私の周りのアメリカ人全員が地名に全くピンと来てなかったが、それでも十分楽しめる、協力ゲームの名作!

 

Nova Luna

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パズルが大好きな筆者。それがソロであっても楽しめるタイプなのだが、このゲームを遊びだして(うっ…良い塩梅のインタラクションありのパズル合戦…これ好きだ…)とすぐ感じました。パッチワーク方式でタイルを獲得して、条件を満たした瞬間にタイル上に丸トークンを置いていきます。丸トークン17個を1番早く置いた人が勝ち。ただそれだけというシンプルさ!パズル要素があって、30分で終わるゲーム枠にスルッと滑り込んできました。そうゆうゲーム、ゲーム会で重宝するから探していたんですよ…ぴったりやんこのゲーム…一体誰だよデザイナーは…えっ?!ウヴェ!?!

Chinese checkers

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遊びだした途端、(えっ?これこんなに面白いならもっと早く遊びかった!)となったチャイニーズチェッカーズ。名前も渋いですね。4人プレイで、対角線上に自コマを全て持っていったら即勝ち。いずれかに一歩進むか、相手を1コマだけ飛び越すムーブをするのですが、1個のコマを動かせる限り動かせ続けるので、コンボが多発します。いいパスを見つけると、一人で独走状態になり、それが楽しい!アブストラクト・レイディの血が騒いだ、色褪せない名作。

 

Great Western Trail

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噂のGWTを今年やっと遊べました!ルートを考えて、ポンポン飛んでいって、濃度薄めのデッキビルドを行います。一緒に遊んだベテランたちがカウボーイオジサンばっかり買うので、逆張りして建物オジサンばかりを買ってたら、良い感じに張り合えました(でも別の建物オジサンに結局負けました)。いろんな戦略があり、どれを特化してもそれだけじゃいかないところがよくできている!もっかいやりたい、次はああできるはず、次こそは勝ちたいと思える、良いゲーム!

 

Orléans: Trade & Intrigue

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初の拡張入り!基本版に加えて旅の目的カードが増え、より移動計画の重要性が増したバージョンです。タイルも増えていて、その能力でだいぶやれる事増えてしっちゃかめっちゃかになります。でもそれを考えるのが楽しい。バッグビルドの時点で楽しいのに、楽しいことがてんこもりです。この日は、女性重ゲーマーズと遊んでボロ負けしましたが、それでも楽しかったです。強いゲーマーたちと遊ぶと、アクション順ひとつとってもおそろかにできないシビアな戦いになります。いつ遊んでもまたすぐに遊びたいと思える名作!

 

 

さて、ベスト10ゲームを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。下半期は日本本帰国でバタバタしそうなので、時間のある今のうちにたくさん遊んでおきたいと思います。そもそも日本に帰って、ちゃんと友達できるかな…残り少ないアメリカ生活、楽しみたいと思います!

 

 サークルで作ったボードゲーム、最近一覧にまとめました。

 

 去年の下半期ベスト10もちゃんと書いてた!

hirobodo.hatenablog.com

 

おまけ

私個人では、世界中のゲームカフェをまわった本を作ったり、ボードゲーム会の実録漫画を描いたり、現地できいた英語フレーズをまとめ本を出したりしています!そちらもきになる方はぜひチェックしてみてください〜!

 

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