Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

Age of Steam(蒸気の時代)全2人用マップをまとめて紹介

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ご無沙汰しております、hiroです。最近、鉄道ボードゲームの金字塔「蒸気の時代」を狂ったように遊びまくり、一通り2人用マップを遊んだので、ブログでまとめ記事を書きました!(和訳などを揃えていたら、記事公開までに時間がかかってしまった、、)

 

このエントリーは、蒸気の時代、かつ「2人で遊べるマップ」に特化し紹介している内容になっています。また、英文・和訳ルールや、印刷して遊べるPnP(プリントアンドプレイ)ファイルなど、見つけられる範囲のリンクをピックアップしたので、参考にしてみてください。マップに関して特に記載のないものは、市販のマップを遊んでいます。

 

なお、全体的に、蒸気の時代のルールをご存知だという前提で書かせてもらっている点をご承知おきおください。

 

以下目次です。

 

そもそも「蒸気の時代」とは?

 

Martin Wallace / John Bohrer作の、鉄道ボードゲームの金字塔です。約20年前に発売されたあと、国(ドイツ・アメリカ・スイスなど)や特定の都市(ベルリン・ピッツバーグジョージアなど)をモチーフにした200を超える拡張マップがリリースされ、近年デラックス版がリリースされました。長く愛されている名作ゲームです。

蒸気の時代では、鉄道を敷設して都市に商品を運ぶのが基本の考え方となり、そのために「競り+鉄道敷設料金+借金」の額を事前に計算してお金を借り入れる、というのを数ラウンド繰り返します。どの荷物が一番長く運べるかをウンウン唸りながら考え、相手より先に線路を敷きたい時には競りで多めのお金をかけ、はたまたどうしても都市化したい街があれば都市化アクションを打ち、借金がなるべく早くなくなるよう収入を上げていく…と、なかなかに辛めです。適当にアクションを打つ、という場面が一度もないのです。運要素も商品補充時のダイスぐらいです。そこが辛くも面白い点なのですが、ここがプレイヤーにより好き嫌いが大きく分かれます。一度遊んで「もう当分蒸気の時代は良いかな」と言われることもしばしばあります(笑)そのため「蒸気の時代を一緒に遊んでくれるプレイヤーを見つける」という点がまず難易度が高いのです。

 

蒸気の時代2人用マップの良いところ

「なんで蒸気の時代それも2人用マップばかりを狂ったように遊んでるのか?」と色んな方に聞かれます(笑)そもそも「同一規格のものをどんどん揃えたり遊んだりする」のが私の嗜好にビタハマりしているんですよね。とはいえ、もっと合理的な理由もたくさんあるので、2人マップの良さを以下にまとめます。

 

1. プレイヤーを1人見つけるだけで遊べる

前述の「蒸気の時代とは?」で述べた通り「蒸気の時代を一緒に遊んでくれるプレイヤーを見つける」という点がまず難易度が高いのですが、その点2人用マップはその相手を1人見つけるだけで遊べるので、手軽です。

 

2. プレイ時間が短い

2人用マップは8ラウンド制がほとんどです。ターン順が固定されている、インタラクションが多人数戦より少ない、などの理由から、通常2〜4時間かかる3人以上のプレイに比べ、2人用マップは60〜90分前後とプレイ時間が短く、よりサクッと遊べます

 

3. PnPが多数公開されており遊びやすい

蒸気の時代本体は約20年も前に発売されたということもあり、今では入手困難なマップが多数存在します。しかし、2人用マップでは、PnPが多く公開されています。PnPの中には、ファンの方がルールから作成しPnPのみで公開している、いわゆる「インディーズマップ」のパターンと、公式に許可をもらい、市販のマップを1からデザイン起こしした「リドローマップ」の2種が存在します。2人用はこのリドローマップが多く、輸入することなく遊べることが多いです。

 

4. 2人用ならではのルールが面白い

アクションがシンプルになっていることが多いです。通常7つあるアクションが、2人用では都市化と機関車の2アクションのみ、となっていることもしばしば。その他、競りがなかったり、スタートプレイヤーがラウンドにより固定など、2人用ならではのツイスト(ルールの変更)がソリッドな方向で好きなのです。蒸気の時代のコアルールは残しているため、プレイ感が物足りないということは全くありません。

 

それでは、遊んだ2人マップを特徴と共に紹介します!

 

Age of Steam: New England

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特徴:未完成の線路を引けない、商品輸送が3回、競りなし、20ドルがゲーム終了時得点となる

「2人用のマップ、最初はどれを遊べば良い?」と聞かれたら、これを1番にお勧めします。「未完成の線路を引けない」というルールを読んだ時は(そんなシビアな事言わないで…!)と思いましたが、未完成の線路を引けないということは、そのラウンドで引ける上限数のタイル分の心配をすれば良いのです。また、競りもない。ここからこのマップが(通常の蒸気の時代に比べ)「初心者に優しい親切設計」だと言えると思います。そして商品が3回運べることで、収入の上がり方が通常より早く、借金の心配が早いうちになくなります。このようなマップを「アッパーマップ」と呼んでいます。初プレイの人にはこれを出そうと誓った、最強のバランサーマップです。

 

日本語ルールが2Lさんにより公開されています。

 

Age of Steam: Corsica

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特徴:株式の同時宣言、線路2枚上限

上記のニューイングランドが優しいマドモアゼルだとしたら、こちらは厳しい頑固おやじ。収入が全く上がらない、いわゆる「ダウナーマップ」です。収入がなぜ上がらないかと言うと、線路が1ラウンドで2枚しか引けず、長いリンクを作れないからです。2人用の中でもマップがかなり狭めで、2枚ずつしか引けないといいつつ、マップが線路でいっぱいになってしまいます。そのため、5〜6ラウンド目頃からほぼ線路が引けず、何をしたら生き残れるかを考える別ゲームになります。そんな所が愉快なマップです。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

boardgamegeek.com

 

Age of Steam: Reunion Island

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特徴:火山爆発(ダイス3つ)により線路破壊、アクションブロック2個

このマップ、何より特徴的なのが「火山が爆発し、一度立てた線路や都市が破壊される」ところです。所持金0で開始、というルールの特徴もありますが、マップにも特徴があります。それは、左下の黄色と青色の都市が交互に配置されているということ。これが何を意味するかというと「青と黄は長距離運べない」わけなんです。なので、実質赤色キューブだけを高リンク数で運び、青と黄は街を挟んでなんとか低リンク数でやりくりするしかないのです。アクションも2個ブロックされているので、計画が思うようにいかない。山岳地帯と火山をさけて通ると自然と長距離リンクになりお金がかかる。このような色々なツイストが見事にぶつかり、かなりの高難易度マップとなっています。

 

ルールの公開はされていないようです。製品情報はこちらから

 

Age of Steam: Jamaica

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特徴:マップ上にキューブがなくなるまで続く変動ラウンド制

これもまた個性的なマップです。なぜなら、マップ上にキューブがなくなるまで続く変動ラウンド制だからです!マップが2人用の中でも狭く、線路はすぐ枯れる(引けなくなる)ので、どんどんその場に応じて考えていかねばなりません。自ら商品を補充して荷物を運ばないとお金がジワジワ削られていくのですが、そもそもその商品を運ばないと永遠にゲームが終わりません。全部運びきった!と思いきや、ラウンド終了時の商品補充で該当のダイス目が出て補充されたりします。終了ラウンド数にこんな風にツイストを入れるのか…!という気づきを得たマップです(笑)

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

日本語ルールがMOGOBAさんにより公開されています。

 

 

Age of Steam: Austria

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特徴:未完成の線路を引けない、株式発行なし、都市に初期商品あり、独自タイルあり、都市化不可

株式発行はなく、荷物を運んで得られる収入がメインとなります。都市には商品が初期搭載されています。またこのマップには街から5本線路が出ている独自タイルなんてのもあります。完成した線路のみ、町は都市化不可、ウィーンにだけ商品自動補充など、その他も独自ルールがたくさんあり、クセにクセを重ねた激シブツイストのマップです。それでも荷物を3度運べるので、他のマップに比べて辛くありません。これもアッパーマップの一種でしょう。なお、ニューイングランドにルールが似ているなと思ったら、このマップのルールをベースにしてニューイングランドが作られたみたいです。アッパーマップの中でもより癖の強いマップを遊びたい場合は、こちらを選ぶと良いですね。

 

 日本語ルールが小野さんにより公開されています。 

https://www.gamers-jp.com/playgame/db_filea.php?game_id=2682

 

Age of Steam: Sicily

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特徴:仮想プレイヤーがアクションをブロック、目的地に黒荷物がないと-1

なんとこの拡張は、3人目の仮想プレイヤー・ノストラが居ます。ノストラは競りにも参加し、プレイヤー間の競り額を釣り上げ、アクションをランダム+故意にブロックします。これがランダムだけだったらまだ良いのですが、左側にある強いアクション(都市化、機関車…)から順に故意にブロックしてくるのです!この故意ブロックにより、競りでノストラより先にアクションを打つメリットが大きくなっています。仮想プレイヤーというより、どこか意志を持ったプレイヤーのような、そんなプレイ感を味わえます。また、ノストラだけに飽き足らず、目的地に黒い荷物がないと収入が1下がるという仕様です。黒を運ばないように残ししつつ、他の色でどうにか黒のある場所にうまく運ぶことを考えます。マップが通常版のように広いのも特徴ですね。ノストラと黒キューブの独特の締め付けが、かなりこのマップを面白くしています。

 

atsさんにより日本語ルールが公開されています。

 

 

Age of Steam: Antebellum Louisiana

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特徴:どこにでも街が建てられる

マップに街が全くないけどどうするの!?それがですね、どこにでも街が建てられる大混乱仕様なんです!このマップでは、線路敷設時にまず「街作り」に先行投資せねば都市化ができなくなっており、その傾斜が歪みを生んでいる優秀なツイストです。従来「都市化」アクションは序盤からとても強いものですが、それは街があってこそだったと気付かされます。ただ、街・都市は隣接して建てられないため、おのずと選択肢は狭まります。どこでも建てれるとはいえ「選択肢がありすぎてわからない!」という事がないのがこのマップのいいところです。

 

 以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Alabama Railways

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特徴:収入はリンク数-1、フェリーあり、茶色の都市には商品を届けられない

マップは比較的広めです。そして、収入がリンク数-1になるのがかなり大きな特徴になっています。これはどういう事かというと、せっかく6リンクを作って運んでも、5収入しか上がらないという事です。このルールの何が凄いかというと、相手のリンクを使ってもこの-1は起きるので「相手のリンクを1本だけ使い、相手に収入アップを与えず自分だけ恩恵を受けて運ぶルートを見つける」という、他のマップにない独特の考え方で商品を運ぶことができます。これがとても面白いんです。相手に1本はまかせて、自分の収入をうまくあげるルートを構築する。この考え方が他と違うので、全く違うゲームを遊んでいるような気分になります。もしかしたらこのマップが2人用で一番ツイストが効いていて好きかもしれません。ある程度蒸気の時代を遊んだファンにこそ、おすすめです。

 

 以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: St.Lucia

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特徴:街・都市以外からもキューブを拾う、商品補充なし

マップを見て違和感にお気づきでしょうか?通常都市にある商品たちが、このマップではなんと道端に落ちています。道に落ちている商品を拾い運ぶのです!通過した分の街・都市分のリンク数が収入となるのは通常ルールと同等なのですが、いつも街・都市のみが起点となり商品を運んでいたのに、このマップでは道端にあるキューブの色も考慮して線路設計しないといけないため、線路敷設がめちゃめちゃ難しくなります。商品補充も一切ないので、初期配置の商品が全てです。同じ条件なので、ランダムだから運でしょ、と言い訳はできないわけです。限られたものだけで生き抜くすべをみつけなければなりません。難易度だけで言えば、このマップが一番難しい気がします。

 

2Lさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Scotland

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特徴:フェリーあり

海水ヘクスがたくさん描かれていますがここには置けません。半島部分がとがっていたりフェリーがあったりと、難しい地形になっているのが特徴です。また、6$と高額なフェリー経路は、両端の街をどちらも都市化していないと繋げません。マップは狭くないですが経路が狭いので、熾烈な取り合いが発生します。2人用の中ではベーシックな方のルールであるため、比較的通常版のプレイに近いかと思われます。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。 

 

Age of Steam: Umbria

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特徴:フェリーあり

マップは狭く、どちらが早く高リンクパスを見つけるかのパズル戦&ターン順が超重要になります。こちらもスコットランド同様、2人用の中ではベーシックな方のルールですが、土地にもスコットランドほど個性がないため、通常版のプレイに一番近いかと思われます。2人用マップの中でも「蒸気の時代感を全く損なわず、辛さも一緒に味わいたい」という場合にオススメです。

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction

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特徴:握り競り、アクションが都市化のみ

荷物は赤青黒のみ、アクションは都市化のみのダウナーマップです。使用しない黄紫各20個はなんと競りに使われます。1人20個を初期キューブとして持っているのですが、これを握り競りに使うのです。せーので握ったキューブを公開し、多い方が先攻。競りに負けてもキューブは消費され、同率1位ならなんと両方のキューブを捨てて再度握り競りです。なお、ゲーム中輸送した商品がこの握り競り用キューブとして補充されるため、競りに無駄遣いしなければ増える可能性もある、というのも面白いところです。後述のサウスカロライナマップと同じセットに入っており、ルールが結構似ています。

 

和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: 1867 Georgia Reconstruction - Google ドライブ

 

 

 

Age of Steam: South Carolina

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特徴:握り競り、荷物運ぶたびに1ドル、初期都市が2個、エンジニアアクションのみ

色のない街に、ゲーム前に自分達で都市を設置します。他のマップにも見られる「黄と紫キューブを取り除いた」3色のみのため、同じ色の都市が何度も出てくるマップです。ルート設計に失敗すると簡単に荷物が止まり、高リンク数が作れません。なお、先述の1867ジョージア復興マップ同様、握り競りで競るのも個性的です。

そして、このゲームでは「エンジニアアクションのみ」のため、特に線路を多く引きたくない場合は競りをしゃがめば良いか…と思いきや!競りに負けた場合、カットされた分の「線路を最初に引く権利」「荷物を先に運ぶ権利」も実質相手に取られることになり、大損なのです。設計上アクションは一つしかないように見えますが、競りに負けるとすごく大きなものを失うのです。このバランス設計がすごい!実際に遊んでみると、競りの大切さをとても実感するマップです。
 

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: South Carolina - Google ドライブ

 

Age of Steam: Mexico

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特徴:非対称勝利条件
非対称能力の2人戦マップです。国家とカルテルに分かれそれぞれ黒赤の商品を運びます。カルテル側は2枚しか線路が引けない代わりに、お邪魔ブロックを都市に追加できるツイストです。お邪魔ブロックといってもランダム引きの商品のため(一度引いてしまえば袋に戻せない)、時には相手に商品を与えて助けてしまうので、お邪魔アクションをしない、という選択肢も取れてしまうのです。トリッキーで、どちら側をプレイするかによって考える事が全く変わります。蒸気の時代の中でも、非対称勝利条件は中々見当たらないので、独特なプレイ感を味わいたい場合にオススメです。

 

atsさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Mongolia

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特徴:発行株数を握り同時公開、紫だけ商品が少ない、10ラウンド

株数は握り同時公開、紫キューブが少ない傾斜、10ラウンドと長めです。縦に長いマップなのも特徴的です。写真はゲーム終了時のマップなのですが、長期戦なのでキューブがなくなってしまっているのがわかるかと思います。紫がいつもより少しだけ少ないというところも、商品補充時に絶妙に効いています。長期戦、となるとむやみやたらにキューブを消費せずセーブしておこう…となるところですが、対戦相手がいるのでそうも言ってられません。そのバランスを考えながらいつ&どの商品を運ぶかを考える、かなり上級者向けのマップだと思います。

 

以下に、PnPでリドローマップが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Mongolia - Google ドライブ

 

 

その他の2人用マップ

2人用マップは15個も遊んだので、世に出てるほぼ全部のマップ遊んだかな!?と思ってこの記事を書き出したのですが、調べるうちによ〜く探すとまだまだありました(笑)「俺はこの2人用バリアントを思いついた、これは以下の2人用マップでも使えるぞ…」という書き出しのBGGスレッドからマップ名を偶然見つけ出したりと、2人用マップハンターになりつつあります(笑)いつか遊びたいという思いも込めて、以下にマップ情報をまとめておきます。

 

→2021/11 追記:未プレイのマップ5つを全部遊んだので以下の情報を更新しました!

→2023/12 追記:新しい2人用マップ「Vesuvius」「Venice」を遊んだのでその情報を追記しました。

Age of Steam: Belgium

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特徴:平地に街を建てられる、都市を新都市に上書き可能

ベルギーマップ。2013年に発売されたマップで、友人に遊ばせてもらいました。蒸気の時代のレアマップは、現在手に入れるのが難しい場合が多いですね。このマップは、平地に街を建てられる、都市を新都市に上書きできるツイスト。せっかく6リンクのルートを見つけても、都市の上書きで輸送ブロックされる!商品輸送は関係なく、街を建てるだけ建てて点数を稼いだのでマップがめちゃめちゃに!ルールの穴を突いて街を乱立させている感じが他になく、かなり野蛮な問題児マップです。

 

製品情報はこちらから

 

Age of Steam: Ohio

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特徴:4ドル高額敷設、アクションブロック

アメリカのオハイオマップ。色んなオハイオがリリースされていますが、これはBGG単独ページを持たないレアなインディーズのオハイオマップです。基本4ドルの高額敷設、アクションブロックにより、ラウンドは2回に1回お通夜になる、辛めのマップです。

 

以下に、PnPでマップが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Ohio - Google ドライブ

 

Age of Steam: Sardinia

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特徴:高額フェリー、先行プレイヤー5ドル

イタリアのサルディーニャ島マップ。こちらは蒸気(Steam)のマップですが、蒸気の時代として2人用ルールが公開されていましたので備忘録として追加しておきます。ターン順の2番手はなぜか1ドルもらえる、フェリーが多いマップのようです。島のマップにはフェリーが多いですね。フェリーがたくさんありますが、高額&高リンク。結局狭い陸地でやりくりすることになりました。また、先行プレイヤーは毎回5ドル支払うので、お金が足りなくなります。同人じゃないのに、原ルールが少し曖昧でしたので事前にBGG確認が必要です。

MOGOBAさんにより日本語ルールが公開されています。

 

Age of Steam: Rust belt

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特徴:通常マップの半分を使用、キューブ数が調整されている

こちらは厳密には「2人用マップ」ではないのですが、ラストベルト(通常版に入っている基本マップ)にも非公式の2人プレイ用バリアントがあったので紹介。マップは半分使用、キューブの数を減らし、同じアクションは連続ターンでは選択不可、等の変更ルールにより、通常マップを遊ぶことができます。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Rust Belt 2 player variant - Google ドライブ

 

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope

f:id:iroppu:20211124135322p:plain特徴:トンネル、線路価格が全体的に高い

ケンタウルス座アルファ星マップ!4.34光年の距離にある太陽に近い明るい星とのことです。6ドルのトンネルがあったり、藻類の這ったタイルがあったりと奇抜です。そもそもなぜ天体で線路を…!?全体的に高額なため、お金がカツカツで厳しいです。それでも、コンパクトなマップで良い感じの取り合いが発生して楽しいマップでした。

 

以下にPnPが公開されています。

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Alpha Centauri – New Hope - Google ドライブ

 

Age of Steam: Osaka

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特徴:黒キューブがないと収入-1、同色キューブ通過で$1獲得

大阪が好きすぎて、マップ&ルールを作ってしまいました!インディーズマップで、2人蒸気が大好きなため、2人で遊べるようバリアントを追加しました。芸人養成所を運営する社長になり、大阪各地に営業して芸人を送り込み笑いを届けます。移動中に同じ養成所の先輩芸人へ挨拶をするとポケットマネーが貰えます。他府県へは笑いが伝わりにくいので、線路価格を高くし、ユニバや万博予定地も入れ込んだ、こだわりのマップです。

 

こちら日本語&英語マップ、ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Osaka - Google ドライブ

 

Age of Steam: Escape Room

特徴:脱出ゲーム×蒸気。パズルを4個達成し脱出を目指す半協力ゲーム

2−4人プレイ用のマルチプレイ対象マップですが、2人でも遊べるよう調整してあります(パズルの達成条件や敷設枚数が異なります)。脱出ゲームといえど、脱出した場合には通常通りのプレイヤー間での勝利点による勝敗があるため、半協力といいつつもいつも通り競争するマップとなっています。無料敷設トークンや無料機関車トークンの使い所が悩ましい、上級者向けのマップです。

 

デザイナーのポリシーでルール公開予定はありません。ここから20233 Map Setとして購入可能です。

neoncometgames.com

 

Age of Steam: Vesuvius

特徴:火山が爆発、青キューブを輸送すると収入ではなく現金が手に入る、線路が爆破される

最近、インディーズとしてBGGにてリリースされたヴェスヴィオ火山拡張。青キューブが水を表し、輸送時は収入が一切入らないが輸送リンク分の現金が手に入り、終了時に1個6点となります。火山から水キューブがなくなると、その時の風向きに対応した線路が破壊され、何故かその分の謝罪金として収入が入るというユニークなマップ。2〜3人用に設計されていて2人でも線路がきつかった、3人で一度プレイしてみたいマップです。

 

こちらも和訳したので日本語ルールを貼っておきます(個人利用のみでお願いします)

Age of Steam: Vesuvius - Google ドライブ

 

Age of Steam: Venice

特徴:偶数ラウンドはメインの島の都市が全て青都市に、NPCがアクションブロック

アルバン2023年新作2人専用マップ、許可をもらってVassalで遊んだ時のものです。3人目のゴーストプレイヤー君が存在し、初手で高額競りを行いアクションをブロックしてきます。敷設は$3・2枚のみ・海は仮想で繋がって1リンクです。偶数Rはメインの島の都市が全て青色になります。都市化タイルも4枚しか残されていないため色が出来ず、中々荷物を運べません。商品補充の方法もかなりランダムで、テストプレイされていないのかなというのが所感です。このタイトさが面白いと言っている方もおられたのですが、展開が同じになりそうなので私は★1/5。

 

とにざぶろうさんによる簡易和訳はこちら。

 

感想ありましたらこちらまで気軽にくださいね!

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

さいごに

全20マップを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?遊びたくなる2人用マップがあったら幸いです。最初に述べた通り、蒸気の時代を遊んでくれそうなプレイヤーを見つけて、ぜひ一緒に遊んでみてください。「蒸気の時代2人用マップ」沼に一度ハマると、そのことばかり考えてしまうようになること間違いありません。なお、この他にも2人で遊べるマップがありましたら、ぜひ教えてくださいね。

 

最後になりましたが、日本語ルールを公開されている皆様に感謝です。(公開された日本語訳のリンクを掲載しましたが、問題がございましたらTwitterのDM等でご連絡ください)また、一緒に遊んでくれたメンバーにも感謝を。

 

それでは皆さん、たのしい蒸気の時代ライフを!

 

 

追記:蒸気の時代の拡張マップを遊びまくって100種まとめたファンブックを作りました。

 

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Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、日々遊んだゲームや、参加しているボードゲーム会の漫画などをあげています。

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