Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

Age of Steam(蒸気の時代)ベスト10マップ紹介

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去年は「蒸気の時代」に出会い、気が狂うほどハマっていた一年でした。まだ遊びだして1年以内というのが信じられません!

 

例年この時期には年間ベスト10などをまとめているのですが、今年は先に蒸気の時代ベストを振り返ろうと思います!2021年3月に初めて蒸気の時代を遊んでから、2021年に遊んだ拡張マップは、ユニーク数70種類、合計76マップでした!

 

ほとんどがとても面白いマップなので、ベスト10を選ぶのに苦労したのですが、特に印象に残った10マップを紹介して今年のブログをはじめようと思います!なお、2人用マップは別ブログで紹介したので、多人数用マップからセレクトしています。

 

それでは、はじめます!!

 

Denmark

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デンマークマップ!このマップはJC Lawrenceさんという現在は主に18xxをデザインされている方の作品で、他にもロンドン、ウェールズ、南東オーストラリア、と多数ユニークなマップをデザインされています。株式、機関車、収入トラックが1つにまとめられていて、かなり見やすいです。このトラックシステムは、このデザイナーさんの他のマップでも採用されています。ゲームの中でのバランスもよくできており、蒸気の時代を遊んだ事のない人とも遊べる、その上上級者も満足できる、バランスの良いマップだと思います。このマップを遊んで面白かったら、デザイナーさんで絞り込んで他のマップを遊んでみるのもオススメです。

 

Pacific Electric

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2021年蒸気の時代コンで配布されたマップを後日ウェブで購入したもの。おそらく一番最新リリースされた市販マップです。LAから始めなければならないという制約があり、1、2ラウンド目はいつもより線路敷設が難しくなります。しかし「電力供給」という独自システムの採用により、機関車リンクが従来より簡単に上がるアッパー系マップです。そのため、遊んでいて楽しいです。特別アクションは「キューブと同じ色の都市を通過できる」という事で、初見ではこのアクションが強いかと思いましたが、このマップは思った以上に山が多く、山にも敷設可能である技術士アクションが強かったです。マップデザインがピンク色で可愛く、暗めのマップが多い蒸気の中では、ビジュアル的なインパクトも抜きん出ています。

 

こちらから購入できます。

Age of Steam Maps: Double Base USA and Pacific Electric – BoardGameTables.com

 

Netherlands

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「概念蒸気」と言われているこのオランダマップ。見てください、この異様なマップを!通常あるべきはずの色、そう、都市に色がないんです。色がない代わりに、奥にもう一枚ミニマップが置いてあり、そのマップに5色のキューブを置き、都市色をコントロールします。つまり全都市の色が可変です…狂っている!計画なんてできたもんじゃない!しかし、1点の重みが研ぎ澄まされていて、ルート計画の重要性がさらに増す、とても良いマップです。いろいろな拡張マップを遊んだ後、変わり種蒸気を求めている方に必ず遊んでみて欲しいマップです。

 

 

Disco Inferno

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ディスコに人を送り込む、踊り踊らされマップ、ディスコ・インフェルノ!通常、蒸気の時代では、目的地までキューブを一気に運ばなければなりません。しかしこのマップでは、一度キューブを落とした都市から異なるキューブを輸送できる、というかなりツイストのきいたルールがあります。この考え方が、いつもの蒸気とは全く異なる脳を使うため、上級者ほど混乱する事必須のマップとなります。さらには、人が居なくなった都市は燃えてなくなるという謎のルールにより、殊更ターン順が重要で、その場に応じた適切な対応力が求められるマップなのです。

 

Korea

f:id:iroppu:20220104053634p:plain韓国マップは、都市に初期色がなく、そこにある荷物の色が都市の色になるという脳細胞大混乱マップです。6リンクをやっと作ったのに、その頃には荷物を他の人に運ばれて都市は無色になっているという地獄の状況が簡単に起きます。このマップでいいなと思った点は、通常終盤になって強くなる「商品補充」アクションの比重が高くなっている事です。何せ、そこにその色を運べるようになりますからね。こういう、通常そんなに強くないアクションを強くするようなツイストのあるマップは、感心して印象に残る事が多いです。

 

Brazil

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このブラジルマップでは、運んだキューブを全て保管しておき、ゲーム終了時に保有数でマジョリティ争いを行います。色によってはプラス点だけじゃなくペナルティも喰らうというルールの存在により、通常嬉しさしかない長距離リンク商品を見つけても(これ本当に必要…?)と自問自答を重ね、結局運ばないという決断を下さねばならないのです。「高リンクを作って運ぶ」という蒸気の大前提を壊してくる、とても面白いマップです。

 

Southern China

f:id:iroppu:20210907235328p:plainこの南中国マップのユニークな点は「4リンクまでしか私有線路を作れない」という点で、しかもそれがうまく機能している点が高評価の理由です。通常20枚以上プレイヤーディスクがあるにもかかわらず、それを4枚しか使えないのです。私有線路以外の場所は、国有化、すなわち誰も収入を得ない線路としてやりくりする必要があるため、自分の線路を敷設するだけではなく、どの線路が最も重要かの優先順位を考えなければならないのです!一度自分のものにしたものを手放すのは勇気が必要で難しいのです、線路も物も人間も…おっと脱線しました。国有化線路からは香港に荷物を運べないなど、フレーバーとしても中国らしさが随所に光る良い拡張です。

 

Pittsburgh

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3人専用のピッツバーグマップ。直線を含むタイルが全て10ドルというツイストのルールが素晴らしい。値段に差をつけるだけで、直線を禁止しているわけではないのに、ここまでカーブばかりになる盤面。この設計が素晴らしい!蒸気の時代は、そもそも遠回りして高リンクを作るという「遠回り信仰」があるゲームなんですよね。このマップでは、無理やりカーブで繋ぎ、さらに遠回りして繋ぐのです。この、わざと仕事ができないフリをして残業するような理不尽さの詰め合わせが、他にないユニークさを醸し出しています。デラックス版同梱マップで一番印象に残っているマップです。

 

Taiwan Cube Factories

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台湾キューブファクトリー!このマップでは、商品補充チャートを使用しない代わりに、なんとキューブを自前で合体させて補充する斬新なマップです!手元のキューブを合体させて補充するため、何色を事前に運ぶかがかなり重要です。なおセーフティネットも効いており、他のボードゲームでよくある「3色用意したら何色にしてもいいよ」があるから大丈夫…と思いきや、このワイルド変換、何と黒色にしかなりません!ここもよく練られているなと思った箇所で、黒色が生成できても、あまり嬉しくないのです。変換の事を常に考えながら、通常のルートビルドも行う、考える事がたくさんの楽しいマップです。

 

 

The Zombie Apocalypse

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黒ヘクスからゾンビが湧いてくるゾンビアポカリプスマップです。別途ゾンビコマを用意し、それらが毎ラウンドワラワラと湧いてきます!一番近い都市に向かってゾンビが進み、破壊されるので、線路敷設には注意が必要です。この動きが、ゾンビが意志を持って進んでいるかのようで面白いです。なお、ゾンビは一度黒くなった都市に興味がなくなり方向転換するのですが、それを利用して「都市化を意図的に別の場所でダミーで行い、過疎ったエリアを狙って本来の目的である都市化を行う」というトリッキーな行動をとるプレイヤーも現れ、なんて奥が深いマップなんだ、と心が痺れて感動したのを覚えています。

 

おわりに

2021年に遊んで楽しかった蒸気の時代拡張マップ10個を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?好きなマップはありましたか?このツイートのリプライに、あなたの一番好きなマップを教えて頂けたら、とても嬉しいです!!

 

2人用マップの紹介エントリーは以下です。

 

最近書いた、蒸気の時代拡張マップ和訳一覧エントリーはこちら

 

実は、蒸気の時代の同人誌を作ろうかな〜と考えており、それにむけて拡張100マッププレイを目指しているところです!2022年のゲームマーケット東京春で出せたらいいなーと思っているので、蒸気の時代が大好きな皆さま、楽しみにしててください!!他にまた同人誌も作って持って行けたらな、と思っています。

 

 

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それでは、また!!