Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

蒸気の時代の楽しくて便利な周辺グッズ紹介

この記事は、アドベントカレンダーボドゲ紹介 Advent Calendar 2022 」の17日目の記事として書きました。

ボドゲ紹介 Advent Calendar 2022 - Adventar

 

アドベントカレンダーの企画に参加するのは初めてですが、ブログを時々書いている者として一度参加してみたかったので、参加できて嬉しいです。企画者のぐらさん、ありがとうございます!

 

16日目の昨日は、atsさんの激アツ記事でしたね。毎年書かれている方は本当に尊敬する…!!

ネスターゲームズ(nestorgames)について その6|ats|note

 

蒸気の時代とは?

さて、皆さんは蒸気の時代という魅力的なボードゲームを知っていますか?20年前に販売されたゲームではありますが、200以上の拡張マップが製品版・インディーズ版共にリリースされており、来年も新しい拡張が発売されるという、大変ロングスパンで愛されている鉄道ゲームです。

 

蒸気の時代を知らない方に向け、念の為説明しておきます。

このゲームのコアとなる要素は「ピック&デリバリー」「線路敷設」です。5色のキューブがマップ上にセットアップされているのですが、それらのキューブを同じ色の都市に運ぶことで収入(=のちの勝利点)を得ることができます。ただし、輸送するためには線路が必要で、所持金を払って線路を敷いていきます。この「線路を計画的に敷き、荷物を運ぶ」部分がパズルライクでとても面白いゲームとなっています。さらにこのコア要素に加え、各拡張マップでルール変更があります。上記はブルックリンの町で線路を敷いている一例ですが、輸送したキューブの色に応じてボーナスがもらえるルール変更となっています。このように、とても強いコアシステム×拡張ごとのルール変更の味わいマッシュアップされ、一度蒸気の時代にハマると抜けられない、ある意味快楽漬けになりやすい、とても危険なゲームになっています。

 

 

「蒸気の時代」の魅力は語り出したらキリがないため、ここではこれぐらいにしておきます。

 

 

私はというと、このボードゲームにハマり、来る日も来る日もこのゲームのことを考え、この2年弱は蒸気の時代なしでは語れない生活となりました。蒸気ラジオもはじめ、デザイナーに会いに行き、蒸気の時代だけを遊ぶために各州に遠征し、マップを7種類作り…冗談ではなく、生活が変わりました。そのため、今回のアドベントカレンダーの記事でも、トピックがありすぎて選ぶのに苦労してしまいました。特定のテーマを決めマップの紹介を行うことも考えましたが、今回は一旦ゲーム外に目を向け、少し外から蒸気を俯瞰しようと思ったわけです。

 

 

いよいよ本題です。1つのゲームにハマると、ゲーム体験をアップグレードする周辺グッズにも興味が出てくるのが人間のサガというものです。幸い、本体の版違いや、拡張マップの収集には(このゲームに関しては相当難易度が高いこともあり)そんなに興味がない私ではありますが、プロダクトとして美しいものや、明らかに体験が変わるグッズに関しては、投資を惜しまないタイプです。

 

そこで、このエントリーでは「持っていたらワクワクする、楽しくて便利な蒸気の時代グッズを」紹介したいと思います!中には他のボードゲームで使えるものも含まれているので、蒸気の時代を遊んだことがないという方にも「こんなアイデアがあるんだ!」として参考になると幸いです。

 

 

後半になるほど比較的マニアックになります。それでははじめます!

 

商品ディスプレイオーバーレイ

写真提供:スタピ堂さん

 

まずはコレを紹介しなければ始まらない!商品キューブのディスプレイって、ボードに直接キューブを置くので、よくズレるんですよ。商品ディスプレイを見て次にどこに線路を敷くかを計画するゲームにもかかわらず、キューブがズレてしまったらまた計画がやり直し…まれに起こるそんな悲しいハプニングを防ぐリスクヘッジでもあり、かつキューブを美しく整列させる事ができる最高のオーバーレイなのです。アメリカでも「これはどこで買えるの!?」と多々聞かれる、素晴らしい作品です。なお、日本で手に入りやすい「DX版( Eagle-Gryphon Games)」のボードにしか使用できないため、注意してください。

 

販売先:

 

アクリルマップカバー

蒸気の時代のマップは、製品版であっても、折り畳まれたペラペラの紙、筒に入れられた丸まったマップ、と、結構扱いに困るマップが多いのが現状です。ましてやファンメイドのプリントアンドプレイマップも遊ぶとなると、上からまるっと押さえるプロダクトが要されます。そこでこのマップカバー!これがあると、反り返ったり丸まったマップのどんなカーブも安心して抑えこむことができます。これ、実は満足度に大きく寄与します。自宅会が多い方はガラス1枚でもOKとは思いますが、ゲーム会や旅行の際も蒸気を持ち運ぶことが多い方には、分解して持ち運び可能な、この組み立て型アクリルマップカバーがとても重宝すること間違いなしです。

 

こちらは友人豊えり氏作の非売品です。

 

クリルタイ

みてくださいこの美しいタイルを!!!こちら、アクリルでできたハンドメイドのタイルです。従来は平地・丘・山に線路を敷いていくゲームであったため、それらの緑色に馴染む付属品タイルが一般的に使用されています。が、こちらは透明なタイルのため、いかなるマップの雰囲気も壊さず、遊ぶことができます!特におすすめなのが、月マップ、火星マップ、アウタースペースなど、宇宙をテーマにしたマップにこれらが映えます。ただ美しいだけでなく、元の地形特性が見えることによりいちいちタイルを避けて確認する手間も省けるため、プレイアビリティが格段に向上するマップもあります。こちら、一度このアクリルタイルを使うと元に戻ることはできないと言われているので、使用には注意してください。

 

 

こちらは友人豊えり氏作の非売品だったものですが、現在は製品版として受注生産で作成。次のアナウンスが楽しみですね。

トークントレイ

こちらは、トークン類を入れるトレイとなっています。アクリル製でとても美しく、先ほどのアクリルタイルとの相性も良いため、かなり満足度の高いアイテムです。キューブを袋に入れたりするのにも使いやすい形状となっていて、今や手放せないアイテムとなっています。

販売先:

アクリルトークントレイ | オリジナル商品 | コロコロ堂 Web Store | ボードゲーム通販

 

線路タイルケース

線路タイルを収納するための便利グッズです。なんとコレ、元々は妖怪ウォッチ用のメダルケースだそうです。線路タイルを種類ごとに分けたり、特定のマップで必要な特殊タイルを収納できます。ギリギリ6枚ずつ収納できるため、計72枚が収納可能です。蒸気の時代では、タイルの残り枚数のカウントが重要となるため、種類別にソートされている意味はかなり大きいです。プロダクトとしては少し蓋のパッチン部分が甘いですが、このクオリティで100円なのはマストバイです。商品名は「メダルケース36」で、セリアとキャンドゥで購入できるそうです。

 

トークンケース

写真提供:しのさん

プレイヤートークンを入れておける、鉄道のコンテナがモチーフになったケース。日本のダイソーで手に入るそうで、日本語のデザインの方はセリアで購入できるそうです。アクリルトークントレイも良いですが、こちらも鉄道テーマに特化していてとてもお気に入りです。レトロな入れ物が、味があってとても良いですね。

 

カスタマイズプレイヤートーク

プレイヤートークンを、違う種類のコンポーネントで置き換えて遊ぶことができます!それぞれのコンポーネント色は、なるべくわかりやすい方が良いですが、上記のように形が異なるものでも十分遊べます。上記の写真は、NY中華街の謎のアクセサリーショップで買い付けた宝石セットで、ベンゼンマップ、ブルックリンマップなど、上品でキラキラした「姫蒸気」を遊びたい時にピッタリのアイテムとなっています。

 

写真提供:しいたけさん

市販のコマでも良いですが、こんな可愛いアヒルコマで置き換えることも可能です!(写真提供:しいたけ氏)キクラデス諸島マップや、流氷マップ、ハワイ諸島など、海に関するマップ全般にアヒルがピッタリですね。マップに応じてコマをカスタマイズして楽しんじゃいましょう!

アクションカード

写真提供:やまぐちさん

 

各アクションをわかりやすく絵と文章で説明したアクションカードです!前述の通り、蒸気の時代の拡張には、そのマップにしかない「特別アクション」と呼ばれるアクションが存在します。基本マップにないそれらのアクションを、初めて遊ぶプレイヤーにわかりやすく説明している素晴らしいアイデア。場所も取らないし、特別アクション研究家としては手元に欲しいアイテムです。

 

オンラインで遊ぶためのツール

写真提供:しのさん

こちらは、オンラインで「物理的なマップ」を遊ぶためのセットアップです。アメリカでは通常、特定のオンライン対戦ツールVassalや、Tabletop Simulatorでテストプレイなどが行われていますが、私の周りではこちらの方法で遊んでいます。ホストが全て操作する必要があったり、照明の設定、収入ボードの文字を大きくする、などのさまざまな工夫が必要ではありますが、何より遠隔で蒸気好きの友達と遊べるというメリットがとても大きいのです!ハード面・ソフト面の詳細な設定は「蒸気の時代ファンブック」で紹介しているので、気になった方は見てみてください。

 

 

棋譜

プレイ中に思い出メモとして残しているオリジナルの自作棋譜です。何のアクションを選び、どんなことが起き、どんなことを思ったか。チェスや将棋の棋譜を見て作り出した棋譜ではありますが、こちらのメイン目的はうまい手の再現・復習ではなく、思い出を綴るために記載しています。

 

もし「自分もやってみたい!」という稀有な方がいらっしゃいましたら、こちらからダウンロードできます。気になった方はぜひ使ってみてください!(私的利用に限ります)

Age of Steam: Notation sheets - Google ドライブ

 

汽笛

素晴らしいムーブを決めた時に鳴らす汽笛です。6リンクを2回運べた時や、素晴らしいブロックを決めて、それが決定打となり勝敗が決まった時など…面白いのが、誰かが鳴らすわけではなく、自分で自分のムーブの素晴らしさを判断して、自分で鳴らしに行くところです(笑)一般家庭では早々見ないものですが、鳴らすと楽しいので、小さなイベント用などにもピッタリ。気分を高めるために自宅会にも導入しても良いかもしれません。

 

おわりに、沼への誘い

楽しくて便利な蒸気グッズを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?お気に入りのものは見つかりましたか?もう蒸気のことが好きになってしまいましたか?そうですよね。これだけ楽しいことがわかったのに、遊ばないわけにはいかないですよね。

 

もしこれを読んで「蒸気の時代を遊んでみたい!」と思った方は、ぜひ以下のブログもチェックしてみてください!去年時点での私のオールタイム蒸気ベスト10です。

hirobodo.hatenablog.com

 

とはいえ、いざ友達を誘うとなっても、蒸気を遊んでくれるプレイヤーを見つけるのが難しいことも多いのが現状です。そんな時は、2人から遊べるマップを印刷して、1人だけ見つけてミニマムに遊ぶのをおすすめします。以下で全2人用マップを紹介しています。

hirobodo.hatenablog.com

 

こちらは日本テーマのマップ紹介です。親近感のある地名マップを選ぶことで、さらに楽しむことができます。この記事執筆後もどんどん日本テーマのマップがリリースされているので、後日パート2の記事を書く予定です。

hirobodo.hatenablog.com

 

 

さらなる蒸気の奥ゆきを知りたい方に向けて。

アメリカ・カンザス州で「3日間蒸気の時代を遊び続ける」という狂気のイベントが毎年開催されています。勇気を出して今年参加してみたところ、驚くべき蒸気狂との出会い、素晴らしいプレイスタイル、さまざまな蒸気の愛し方を知る事ができました。以下2記事はそちらの参加レポートになります。この記事を読み終わった頃に、カンザスへの飛行機の往復チケットを買ってしまうかもしれませんので、心して読んでください。

 

hirobodo.hatenablog.com

 

hirobodo.hatenablog.com

 

さて、明日はもりさんによる「ミルフィオリキャメロットについて」です。どちらも遊んだことがないゲームなので、今から読むのが楽しみです!

 

 

 

ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、アメリカで日々遊んだゲームなどをアップしています。最近は蒸気の時代に関するツイートが多いです。

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