Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

2021年上半期ボードゲームベスト10紹介

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上半期に初めて遊んだボードゲームの中から、面白くて印象に残っている10ゲームをセレクトしました!

 

一去年のような最先端の新作をガンガン買って遊ぶスタイルではなくなりましたが、限られたゲーム会の中で、名作を遊べた半年だったように思います。(「蒸気の時代」というゲームにとことんハマっていますが、拡張を入れるとベスト10が全部蒸気の時代で埋まってしまいそうなので、これに関してはいつか別記事を起こそうと思っています!)

 

それではレッツゴー!

 

目次

 

Age of Steam

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今期はこれを語れず終われない、ワレスの名作鉄道ゲーム「蒸気の時代」!2002年、約20年前に発売された古いゲームにもかかわらず、デラックス版が近年リリースされたり、いまだにファン拡張マップがリリースされたりしてファンに愛されている、不屈の名作です。プレイ時間が2時間以上かかる、いわゆる重ゲーの類ですが、基本ルールは簡単なので頭が混乱することはありません。通常マップは3人以上で遊ぶことを想定されたもののため、2人やソロで遊ぶ場合は別途マップが必要です。写真は旧版で4人で遊んだものですが、面白すぎてデラックス版と6マップを直後に買ってしまいました。

 

各マップの形状やマップごとに微妙に異なるルールにより、ガラッとプレイ感が変わります。それなのに、同じマップでも、プレイ人数の変化で大きくまたプレイ感が変わります。最近遊んだ中では「ニューイングランド(2人戦)」「台湾キューブファクトリー(3人戦)」が特に面白かったです。どこが面白いかというと…いやこれキリがないな。別記事にします!!

 

とにかく、「蒸気の時代」は面白い!ここでいう「蒸気の時代」とは、一つのゲームを指すのではなく、ゲームシステム、拡張全体を含めた群、それを取り巻く活動全体、もはや「概念」なのだと思っています。私個人の活動でいうと、棋譜(1ターンごとの記録メモ)を作ったり、感想漫画を描いたり、手帳に感想を書きつけたり。そういった活動全体が楽しい。それは、蒸気の時代本体のシステムが魅力的で、かつ拡張がいまだにリリースされていて、ファンも多い。だからこそだと思います。この活動、飽きるまで続けます!

 

Lost Ruins of Arnak

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邦題:アルナックの失われし遺跡!デッキビルドとワカプレのスマートな融合作品です。すでにドイツ年間ゲーム大賞を受賞しているのもうなずける作品。神殿の最上階に褒美があるとすぐ飛びついてしまう習性なので、いつも上まで登ってしまう…。通常ワーカープレイスメントではじゃらじゃらワーカーを使うことが多いですが、このゲームではずっと2人。なのでそこそこ辛いですが、ほんの少しさえコンボすれば、うまく色々がシナジーを起こし、きついと見せかけた資源も悠々と取れます。それに他人とのインタラクションが加わるので、自分だけのパズル、運要素、相手との駆け引き、すべてがほどよい塩梅で混ざっているのです。これが楽しい!Board Game Arenaでも遊べるので、ぜひ遊んでみてください。

 

 

On Mars

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ラセルダ作、火星探索ワカプレ!独自のワーカー留まらせシステムにより、4ステップぐらい先を考えておかないといけない脳破壊ゲーム!ラセルダ作品は(重め、かつプレイする人が限られていることもあって)ゲーム会で遊べる機会が限られているため中々遊べないでいたが、このたび無事遊べて、ギャラリストに続き2作品目のプレイとなりました!あちらもそうだったけど、こんなクセの強い複雑なルールでも、そのクセを一度味わい愛してしまうと抜け出せない感覚があります。次のゲームでは、どんなクセが待っているの?これがいわゆるラセルダ・スパイラルなのです。

Paladins of the West Kingdom

f:id:iroppu:20210629024249p:plain通称パラディン個人ボードでパズルライクなワカプレをしつつ、資源を集めてエンジンビルド。建てるべき3種の建物に必要なパワーがお互いそれぞれ循環しているので、コンボを組み立てないとうまく回らない。そこがまさに、パズルっぽいのです。難しい分、回った時の快感たるや!カードもバランス調整がよくできていて、またすぐ遊びたくなる作品。

 

Blackout: Hong Kong

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有名デザイナー・プフィスターの作品。彼の作品「モンバサ」に似たデッキ回収システムと聞いて遊べる機会を伺っていたのですが、ここにきて奇跡的に香港出身の人と遊べるという貴重な機会でした。(現地語を聞けて気分は最高)カードには能力値があり起動する必要があるのですが、自分の求めた順には中々思うようにいかない。しかし、この捻れた難しささえも彼のデザインなのか…と思えば味がする。不思議なプレイ感を楽しめる、素晴らしい作品!

Pandemic: Iberia

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現代よりずっと昔の、ポルトガルとスペイン。飛行機もなく、治療薬を発見しても依然スタッフ総動員で駆け回らないと疫病に勝てない時代。プレイヤー能力がそんなに強くなくて基本版より厳しいけど、水を撒いて防疫&鉄道敷設スパイスが効いてて楽しい!(パンデミックの亜種か…)と期待値が低かったプレイ前の自分を叱りたい。私の周りのアメリカ人全員が地名に全くピンと来てなかったが、それでも十分楽しめる、協力ゲームの名作!

 

Nova Luna

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パズルが大好きな筆者。それがソロであっても楽しめるタイプなのだが、このゲームを遊びだして(うっ…良い塩梅のインタラクションありのパズル合戦…これ好きだ…)とすぐ感じました。パッチワーク方式でタイルを獲得して、条件を満たした瞬間にタイル上に丸トークンを置いていきます。丸トークン17個を1番早く置いた人が勝ち。ただそれだけというシンプルさ!パズル要素があって、30分で終わるゲーム枠にスルッと滑り込んできました。そうゆうゲーム、ゲーム会で重宝するから探していたんですよ…ぴったりやんこのゲーム…一体誰だよデザイナーは…えっ?!ウヴェ!?!

Chinese checkers

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遊びだした途端、(えっ?これこんなに面白いならもっと早く遊びかった!)となったチャイニーズチェッカーズ。名前も渋いですね。4人プレイで、対角線上に自コマを全て持っていったら即勝ち。いずれかに一歩進むか、相手を1コマだけ飛び越すムーブをするのですが、1個のコマを動かせる限り動かせ続けるので、コンボが多発します。いいパスを見つけると、一人で独走状態になり、それが楽しい!アブストラクト・レイディの血が騒いだ、色褪せない名作。

 

Great Western Trail

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噂のGWTを今年やっと遊べました!ルートを考えて、ポンポン飛んでいって、濃度薄めのデッキビルドを行います。一緒に遊んだベテランたちがカウボーイオジサンばっかり買うので、逆張りして建物オジサンばかりを買ってたら、良い感じに張り合えました(でも別の建物オジサンに結局負けました)。いろんな戦略があり、どれを特化してもそれだけじゃいかないところがよくできている!もっかいやりたい、次はああできるはず、次こそは勝ちたいと思える、良いゲーム!

 

Orléans: Trade & Intrigue

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初の拡張入り!基本版に加えて旅の目的カードが増え、より移動計画の重要性が増したバージョンです。タイルも増えていて、その能力でだいぶやれる事増えてしっちゃかめっちゃかになります。でもそれを考えるのが楽しい。バッグビルドの時点で楽しいのに、楽しいことがてんこもりです。この日は、女性重ゲーマーズと遊んでボロ負けしましたが、それでも楽しかったです。強いゲーマーたちと遊ぶと、アクション順ひとつとってもおそろかにできないシビアな戦いになります。いつ遊んでもまたすぐに遊びたいと思える名作!

 

 

さて、ベスト10ゲームを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。下半期は日本本帰国でバタバタしそうなので、時間のある今のうちにたくさん遊んでおきたいと思います。そもそも日本に帰って、ちゃんと友達できるかな…残り少ないアメリカ生活、楽しみたいと思います!

 

 サークルで作ったボードゲーム、最近一覧にまとめました。

 

 去年の下半期ベスト10もちゃんと書いてた!

hirobodo.hatenablog.com

 

おまけ

私個人では、世界中のゲームカフェをまわった本を作ったり、ボードゲーム会の実録漫画を描いたり、現地できいた英語フレーズをまとめ本を出したりしています!そちらもきになる方はぜひチェックしてみてください〜!

 

hirobodo.hatenablog.com

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ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter

Twitterでは所属サークルのゲーム紹介の他、日々遊んだゲームや、参加しているボードゲーム会の漫画などをあげています。

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