5回にわたってお送りしたGenConレポ、2日目後半でいよいよ大詰め!
あっ、今さらですがGen Conの読みはゲンコンではなく「ジェンコン」です(笑)
今回は、デジタルを活用したゲームと、その4で紹介しきれなかった残りのブース、まとめをします。やっとGenConハンドルネームが解放される…!では始めます!
カタンVR
噂に聞いていた「カタンVR」体験ブースがあったので、体験してきました。
このようにまず目元にVR装置を装着してもらうのですが、ここから視界が遮られます。そのため、これ以降の装置などのセッティングはスタッフさんが全部やってくれます。ヘッドホンで耳元も覆われます。耳が覆われたあと、ジョイスティックのようなものを手に握らせてもらいます。「手でこれ全体を握って、親指でここを押すんだ、OK?」と手でスイッチの場所を教えてもらいます。それだけでなく、なにやら落下防止のためかマジックテープも手に巻きつけているようです。目が見えない状態で、突然の至れり尽くせり感に、超動揺しました。
すべてセッティングし終わった(と思われる)頃合いに、スタッフさんの「Are you ready?」の声が遠くにうっすら聞こえます。音が遮断されてて全然聞こえません。しかし、返事をしないのは失礼なので、まるで軍隊のように「Yes, Sir!!!!!」と叫びました。自分の声もあんまり聞こえないので、声量の調整も不可。BOSEの良いヘッドホンだったのかな。さて、前置きが長くなりましたが、やっとカタンVRの体験です!!
これは、VRで見えている画面の奥行きを消してディスプレイに写してある画面です。
基本は、目の前にある資源を取って、選んで、ボードに都市を建設していく、まさにカタンのVR版って感じです。基本的に想像通りの世界でした。
画面に見えている「額縁のような人物像」が他プレイヤーです。このプレイヤーに向かって交渉アクションを行うことができます。一応無茶な交渉には断られるようです、がここは普通のAI対戦と一緒ですかね。デモ時の相手はNPCでした。
残念ながらプレイ中の画面の写真は撮れなかったのですが、後ろを向くと部屋のディティールが見えたり、他プレイヤーのダウンタイムに盤面をじっと見たり、結構できることが多くて楽しかったです(初体験だからかもしれないですが)
ちょっとわかりにくいですが、動画はこんな感じ。
GenConレポ、最後はカタンVRの体験記メインで明日出します。やっと終われる…! pic.twitter.com/XSCF4lwKkR
— ボドゲイムhiro 🔚 GenCon (@bodogeimu) 2018年9月12日
プレイの没入感について。VRって正直どうなのかな?と思ってたのですが、目がゴーグルで全方位塞がれているので、そこそこ没入感があります。ゴーグルが少し重いので、そこだけが気になりました。映画館の3Dメガネのように、装着してしばらくは違和感を感じましたが、慣れると結構気にならないもんでした。
マップに建設する都市が立体なのは実際のボードゲームでも同じなのでふーんって感じでしたが、資源が立体で出てきたときに、これは可能性あるなと感じました。だって、ボードゲーム における「カード」ってもともと質量がないじゃないですか、それがVR Catanだと立体の羊が出てくるんですよ、それも2匹も!メェー!とか鳴いてるし!最高です。あ、これ音が世界観を盛り上げてるから、って要素もありますね。
良い点
・音/立体感により、世界観がより一層深まる
・遠隔の人とも対戦できる
課題
・他人との交渉の煩雑さ
・ゴーグルが重い
・装置導入のハードルが高い
スキャナを利用したゲーム
さてお次はスキャナを利用したゲーム、Beasts of Balanceです。
この台の中心にあるマーカーにオブジェクトをかざし、真ん中の台にバランスよく乗せていく感じ。iPadで表示されている画面で、少しタイムラグはありますがおおむねストレスなくスキャンできてました。動物以外のコマは餌のようなもので、動物たちに餌を与えるようなイメージ。「スキャンしたオブジェクト分の重量が増えたかどうか」で乗せることができたかの判定をしてるのかな。
日本への発送、電子機器の輸入規制に引っかかってだいぶ到着が遅れたみたいですね。
この会社は世界観とアートワークが美しいゲームを出されていて、この「When in ROME」もしかり。指輪とかボタンとか鍵、本物を使ってそうなのだけど…
スマホを用いたゲーム
かっこいいアートワークの「Weave」!!!スマホ専用アプリのカメラからカードをスキャン、そこからアプリ内に出てくるストーリーを読みながら進めていくようです。
ストーリーテリングRPGということでパスしちゃいましたが、キャラクターメイクしたり、ワクワクするようなアートワークがいいなぁ。日本語だったら遊びたかったかもな。
Board Game Geekブース
GenCon会場でリアルタイムに変動していたBGGブースのGeekBuzz Leaderboard。めっちゃお世話になった。このときはまだScarabyaが一位。 pic.twitter.com/fDIeAol51x
— ボドゲイムhiro 🔚 GenCon (@bodogeimu) 2018年9月12日
デジタル活用したゲーム、というわけではないのですが、今回BGGブースでは、リアルタイムに現場投票の順位を発表する「Geek Buzz Leaderboard」のスクリーンが設置されていました。これ、BGGサイト上でも当日見れるんですが、電波の少ない会場でスマホでちまちま見るの、すごい見にくいんですよね。
このBGGブースに来て順位をさっと確認し、気になるゲームの順位が動いていたら、そのブース番号に直接見にいく。そんな現地でのバイヤー(?)の行動を見かけ、ああこれいいなぁ、って真似してました。スピード感のある感じ、GenConに来てる〜!!って感じがしてよかったです。
その他ゲーム
こうゆう動物の体組み合わせるゲーム多いなぁ。動物じゃないの混じってるけど!
日本語版の発売が決定した「Tower of Madness」!タコとかそっち系は苦手なので私は乗り気ではなかったのですが、後輩たちが「ギミックが気になる!」ということで試遊することに…
上から見たらこんな感じでビー玉が詰まっています。セットアップで触手を刺してからビー玉を入れるので、この状態で触手スティックを刺すのは困難です。あと、このタワー部分のコンポーネント接続部分がマグネットでピタッとくっ付くので、平らにしてスッキリ片付けられるのはいいな〜と思いました。
Pocket Dungeon Questというゲーム。一騒動あった「Expancity」のBreaking Gamesのブースです(笑) 同じタイルが細々と並んでるの、かわいいな…
PIKOKO〜
カタンのロングTシャツ、靴下、ハット。もう冬用を販売してる!!
Gorus Maximus、ちょっと面白そう。
Harbalism!繊細なアートワーク!右上に置いてある、スタッフのMonsterのエナジードリンクとスタバのカフェラテで世界観台無しですが、こちらではよくみる風景です(笑)
Sword Crafters、場の材料をカットしていき、各々の剣を作っていく斬新なゲーム!拡張もセットでこのお値段!と珍しく営業されたんですが、ちょっと単調そうだからスルーしちゃいました。
Fourmidable、カラフル!かわいい〜と思って近づくと、虫テーマだったときのがっかり感…笑
Horizon!PnP版で遊んだのであたりまえなのですが、コマがしっかり分厚くて感動しました。キックの発送がまだのようですが、GenCon受け取りならこの場で受け取れたようですね。
プレイ風景
イベント会場内で遊んでいる様子。マットがそのゲーム専用になっていたりして雰囲気を盛り上げてくれます。
会場内の地べたでプレイしてる!衝撃…
最後の晩餐
さて、会場を後にし、早めの夕食です。「High Velocity」という、ホテルの1階にあるアメリカンダイナーを発見したので、そちらへ向かいます。
Gen Con限定ビールが!!!!頼むしかないねこれは。本当は"ドラゴンヤムヤム"が欲しかったんですが、売り切れだったので"永遠のゲーマー"Sun Kingを。
ここはご飯も美味しかった!!ビールももちろん美味しかった〜!!
ホテルに帰っても続くGenCon
ホテルまでは恒例のUber移動。 まだGenConは終わらない!
ホテルの部屋が小さなテーブルしかない部屋だったので、どこで遊ぼうかなぁ、、と悩んでいると、なんとホテルのロビーでゲームを遊んでいる人を発見!!
大きなホテルなので、ロビーとは別に、プールサイドの近くにあったテーブルでプレイできました。
私たちがプレイしていると、GenCon帰りらしき人々がこちらにやってきました。おっ「あっちのテーブルの方が、照明が明るくてカードが見やすいから、移動したほうがいい」とアドバイスをくれました(笑) 親切なボードゲーマー!!
その後、深夜に眠りにつき、送迎バスに財布を忘れるという失態をおかしましたが、無事朝6時の便でNYに帰り着くことができました…!!
戦利品
GenCon病に取り憑かれて帰宅後に購入した分もあわせ、今回の3人の戦利品はこんな感じです!いやー買った買った。多分日本のゲムマでもこんな買ったことないです(笑)
GenCon感想まとめ
インディアナポリスで開催されるGenConに2泊3日で2日間参加しました。本当に行ってよかった!
特徴
・とにかく会場がでかい。1日では回りきれない
・GenConに合わせた新作発表がたくさん
・巨大シリーズもたくさん!ヨーロッパ(エッセン・カンヌ)よりは少なめ?
・ボードゲームだけでなくTRPG、フィギア、イラスト、衣装専門店などもある
・飲食の選択肢は3種類:屋台立ち食い、会場内の軽食、徒歩で会場外のレストラン
・サイン会は突発的にはじまる(そのため衝動買いが多くなる)
かかった費用
10万円ぐらい(NYからのフライト・宿・チケットなど)
次回への反省点
もし次回も参加できるとするなら、以下を改善したいです。
・平日入り推奨。土曜朝の時点で売り切れてるものが多数ある
・「ブース番号ベース」のチェックリストを事前に作成しておく(ブース間が遠いため)
・会場近くのホテルをとる(24時間プレイスペースが空いているため、寝るギリギリまで遊べる)
・試遊→購入 できるゲーム数を増やす
おわりに
というわけで、やっとレポートがおわりました!途中間があいてしまいましたが、なんとか5回にわけてまとめられました…その1・その2・その3・その4はこちらからどうぞ。
このレポートを読んでGenConに興味を持って、来年行ってくれる人が一人でもいたらいいな〜という思いで書きましたが、いかがでしたでしょうか。
帰国まであと一週間!体調壊してましたが、これから告知すべきこともたくさんあるので、広報として頑張ってこうと思います〜。
ではでは!!