Hiroのボードゲームあれこれ

アメリカをはじめとした海外のボードゲーム紹介・ショップ訪問記、ゲーム製作記をつづります。

アメリカボードゲーム取扱店NY編『ToysRus Express』

マンハッタンの中心にある、タイムズスクエアトイザらスは残念ながら2015年末に土地代が高騰したため閉店してしまいましたが、ターミナル駅である「Penn Station」近くに、何とトイザらスがあります!

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このトイザらスは、おもちゃの品揃えが豊富ですが、観光地であるタイムズスクエアからは離れているため、観光客があまりおらず、穴場となっていました。そんなトイザらスを紹介したいと思います!

 

外観

ペン駅を地上に上がり、地図を頼りに歩くと、「マンハッタン・モール」という建物の中の2Fに、トイザらスを発見。

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外からは地味すぎてわかりにくいので注意です。(写真にある「JCPenney」という赤い旗の左の、キリンのマークの場所です)

 

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少し寂れたモールの2Fにエスカレーターで上がると、奥にあります。暗めの照明で、日本の寂れた百貨店を彷彿とさせます。

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このキリンが目印です。早速入ってみることにします。

 

店内の様子

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店内に入ると、真っ先にこのロゴが!このロゴを見ると安心しますね。

 

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おなじみのLEGO製品もありました。

 

楽しげな商品を紹介

 

この店舗は大型店舗・アウトレット商品の取り扱いもあり、非常にたくさんの商品がありますが、その中でも筆者が気になった商品を紹介していきます。

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トーマスと仲間たちの詰め合わせです。このサイズで10個セットだと、お土産にぴったりですね。

 

 

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「Wrist」と呼ばれる、蝶のぬいぐるみ2つセット。アメリカでは左右対称でない人形はよくあるのですが、こちらは、もともとニヤリとした表情のぬいぐるみでした。笑

 

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恐竜のフィギアセット。自然史博物館でも恐竜グッズが人気で、おもちゃ屋さんにはよくリアルな恐竜のフィギアが置いてあります。

 

 

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謎のブタさんと仲間たちの10匹セット。アメリカでのシルバニアファミリーの立ち位置なのでしょうか、イラストのブタのシュールな感じが可愛い。

 

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ボードゲームコーナーに紛れ込んでいた、スターウォーズの音が鳴るマシン。頭部・目・胴体・マスクの中心部分、と押せる場所がたくさんあるのですが、それぞれ違う音がなり、タイミングよく鳴らすと「ダースベーダーのテーマ」を演奏できる、という、かなり高度なおもちゃです。子供向けとは思えないものが突然現れてびっくり。

 

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「パイ・フェイス」というおもしろい装置を発見。顔面パイ投げをマシンを使って子供たちにやらせるというとんでもないおもちゃです。しかも名前を変えてバリエーションがたくさんあります。ここ全部パイ投げマシンコーナーなんですけど・・怖い。

 

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FIZZY FACTORYという、女の子向けのバブルボムを作るおもちゃです!「LUSH」のバブルバス用のボールを作る感じです。これはキュートで面白いおもちゃですね。入浴剤の元らしきカラフルな粉を混ぜて、メッセージカードなども閉じ込められるようです。これは40ドルぐらいでした。

 

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大人気「カーズ」の大きめのフィギアも。タイヤもちゃんと動くので、車が好きな子供のお土産にぴったりですね。

 

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アメリカらしく、さすが!と思ったのがこちら、ガンコーナー。BB彈ではなく、先端がスポンジ状になった大きめの弾が打てます。300個入りの弾丸も使い捨て用として売っています。ガンの種類も豊富。

 

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マインクラフトのレゴコーナーも充実。たくさんの建築物が作れます。

 

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ハンドスピナーもあります。真ん中には、近頃映画化もされた「絵文字」の顔が描かれているデザインです。「NINJA」と名付けられたハンドスピナーもありました。確かに、手裏剣にちょっと似てますね。

 

ボードゲームのコーナー

 

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さて、お次は筆者の趣味の「ボードゲーム」コーナーに。キッズ向けのボードゲームがたくさんあります!お目当ての「Connect4」も発見しました。

 

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アメリカでは、子供向けメモリーゲーム(記憶ゲーム)もお手頃価格でたくさんあります。「SHADOW Matching」は映画「ペット」のキャラクターが描かれたパッケージがありました。アメリカではよくみかけますが、日本ではあまり見かけないゲームです。影絵からキャラを当てるゲームです。

 

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昨日行ったボードゲームショップでも目にした「SORRY!」は、2〜4人で遊べる、子供向けすごろくのようです。他人を蹴落としていく際に「SORRY〜」と発するようで、このゲームでアメリカの子供達は自己主張の方法を覚えるのでしょうか・・

 

 

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その他、UNO、モノポリーをはじめとするゲームがたくさんありました。

 

アメリカのボードゲーム土産としてオススメするのは、「ドミノ」です。「ドミノ」は、ドミノ倒し・・ではなく、牌に描かれた数字が同じであれば繋げていく、とてもシンプルなゲームです。

 

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トイザらスプライベートブランドの「ドミノ」もあり、日本だと、色がついたカラフルなドミノは珍しいのですが、このドミノ、色・缶ケースがついて何と6ドルです。安い!友人も購入していました。

 

とはいえ、ボードゲーム専門店ではないので、品数は劣ります。ボードゲームを探す場合は専門店「The Compleat Strategist」がおすすめです。トイザらスからも歩いていける距離です。

 

一押しマイナーお土産

 

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ボードゲームが趣味のため、普段おもちゃ屋ではボードゲームのコーナーしか見ないのですが、今回どうしても気になる商品を発見しました。それは「カラフルリコーダー」です!しっかりしたリコーダーは18ドルもするのですが、右にあるチープな軽いリコーダーは、何と3ドルぐらいでした!安い!しかもこのカラフルさがアメリカっぽくて可愛い。学校指定のリコーダーはないのでしょうか・・ちなみに、安いしポップだからという理由で、この商品を友人のお土産に勧めたのですが、「あげても吹いてくれそうな年代の相手がいない」という理由で却下されました。

 

 

おもちゃ専門店では「Dinosaur Hill」の方が品揃えが可愛らしく、セレクトセンスを感じるのでおすすめです。

 

 

店舗情報 

店名 ToysRus Express
住所 Manhattan Mall, 901 6th Ave, New York, NY 10001
営業時間

日〜木は朝7時、金土は9時半開店。

閉店時間は日月23時、火〜木22時、金土は21時。

定休日 なし
URL

https://www.toysrus.com/

 

最新情報は公式HPを参照してください。

 

 

おわりに 

いかがでしたでしょうか。ターミナル駅近くにあるトイザらスタイムズスクエアからも地下鉄で2駅で行ける距離にあるので、自分だけの「これぞ!アメリカならではのお土産」を探して見てはいかがでしょうか。品揃えは豊富なので、ワクワクしながら見れること間違いなしです。キッズ向けボードゲームの品揃えも豊富なので、子供と一緒に訪れると盛り上がること間違いなし。

 

その他のアメリカボードゲームショップ紹介記事はこちら。

01. Barnes&Noble

02. the Uncommons

03. Amy's Hallmark Shop 

04. ToysRus Express

05. The Compleat Strategist

06. Forbidden Planet

07. Dinasaur Hill

08. Game Master Games

09. The Brooklyn Strategist

10. Staples 

11. Mcnally Jackson

12. Hex & Company

13. Comic Comics & Games

アメリカボードゲーム取扱店NY編『Amy's Hallmark Shop』

第3弾は、ニューヨーク郊外の雑貨店「Amy's Hallmark Shop」です。

 

お店の外観

 Amy's Hallmark Shop」はブロードウェイ・コモンズという巨大モールの中にあります。このモールには、子供向けショップなども多く存在するため、客層は家族連れがほとんどです。

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入り口はこんな感じ。中に入ると、ザ・アメリカという感じの商品の取り扱いではなく、色味が抑えられたおしゃれな雑貨が多くありました。母の日だったこともあり、マザーズデーグッズやグリーティングカードも多数ありました。

f:id:iroppu:20170515133838j:plain雑貨を眺めていると、早速ボードゲームコーナーを発見。

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その中でも気になったのがこれ、「CHUTES AND LADDERS」です。パッケージがレトロで可愛い!日本語訳は「滑り台とはしご」ですが、日本では「蛇と梯子」と訳されているようです。なぜへび?と思いましたが、日本でははしごがへびに置き換わっているようです。旧来からあるゲームで、発祥の地である古代インドでは Moksha Patamu という名で親しまれ、のちにイングランド→アメリカへと伝達されたようです。

 

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子供でも遊べるすごろくに近いシンプルなルールで、サイコロを振って出た目の分進み、ゴールを目指します。すごろくと異なる点は、はしごやへびがかかっているマスにぴったり止まると、数字が大きい方には移動できるところです。その代わり、数字が小さいマスに対してはしごがかかっているマスに止まってしまった場合、後戻りしなければならないのです。簡単なルールなので、子供と一緒に遊ぶのに向いてそうです。

 

日本ではこのパッケージでは残念ながら売っていないようですが、アレンジされたゲームは取り扱いがあるみたいです。こっちもパッケージが可愛いです。

 

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アメリカでよく見かける「TENZI」ですが、ここの店舗では、アメリカカラーのTENZIを発見しました。アメリカって、本当に国旗カラーが大好きですね。

 

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TENZIと同じメーカーの「SLAPTI」です。

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 このゲームは、世界のボードゲーム情報サイト「Board Game Geek」にも載っていませんでした・・なぞなぞのような形で、意味が一致しているイラスト・文のペアのカードをゲットするゲームのようです。こちらも子供向けですね。19.95ドル。

 

店舗情報 

店名 Amy's Hallmark Shop
住所 Broadway Commons, 358 Broadway Mall Ste 212, 2709, Hicksville, NY 11801
電話番号 (516) 938-0531
営業時間 10:00 - 21:30(日は19:30まで)
定休日 なし
URL

https://www.hallmark.com/

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。ボードゲーム好きの立場としては、たまたま寄った雑貨屋さんがボードゲームを取り扱っているのを発見し、嬉しい限りです。この店舗は、その他おしゃれな雑貨も取り扱っているため、プレゼント選びにも良さそうです。ニューヨークの郊外ですが、一味違ったお土産をお探しの方は、是非。

 

その他のアメリカボードゲームショップ紹介記事はこちら。

01. Barnes&Noble

02. the Uncommons

03. Amy's Hallmark Shop 

04. ToysRus Express

05. The Compleat Strategist

06. Forbidden Planet

07. Dinasaur Hill

08. Game Master Games

09. The Brooklyn Strategist

10. Staples 

11. Mcnally Jackson

12. Hex & Company

13. Comic Comics & Games

アメリカボードゲーム取扱店NY編『the Uncommons』

アメリカ各州のボードゲーム取扱店(ショップ・カフェ)を巡る記事第2弾は「the Uncommons」です。

 

ボードゲームカフェ「the Uncommons」に行ってきました。

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感想

先日の記事にも書きましたが、日本形式のボードゲームカフェはニューヨークではあまり見かけず、ここはマンハッタンに初めてオープンしたゲームスペースのようです。日本はもちろんのこと、アメリカよりフランスの方が、ボードゲームスペースが町に多くある印象を受けます。

 

さて、マンハッタン南部にある「ワシントン・スクエア」から歩くこと5分、店に着きました。ガラス張りの店内で中の様子を見ることができ、オープンな雰囲気のお店です。

 

店内に入ると、4人程お客さんが居ました。2人はPCを操作しながら何か打ち合わせてる模様。あとの二人はお一人ずつ、窓際に座って読書を楽しんでいます。なんとここ、ボードゲームカフェですが、ボードゲームを遊ばなくてもカフェとして利用できるのです。今回はたまたまなのでしょうか、カフェ利用のお客さんのみでした。

f:id:iroppu:20170329033431j:plainそして入って左の壁一面のボードゲーム達。レンタルして店内で遊べるゲーム(TO RENT)と、販売用のゲーム(TO BUY)両方があります。

 

初めて、かつ一人で来訪したため、紅茶をまずは頼み、ゲーム達を眺めてみることにしました。ゲームを一通り眺めた後、カウンターをよくよく見てみると…

 

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何!?スペシャリティー・ドリンクだと。見逃していた…

・"TEA"CKET TO RIDE(Earl Grey Latte w/ Lavender & Vanilla)
・MEPPLE'S MILK(Rasberry White Hot Chocolate)
・CONNECT4(BERRY Smoothie)
・the Splendor Spice(Pumpkin spice tea late)
・KING OF NEW YORK Cheesecake(Latte w/ Cheesecake & Rasberry flavor)

 

ティーケットトゥライド、ミープルズ・ミルク、コネクト4、スプレンダー・スパイス、キングオブニューヨーク・チーズケーキ・・ 最後以外、タイトルからあまり中身はわからないネーミングですが、全てボードゲーム関連のオマージュです。フォントやロゴまで原作を踏襲してこだわっているのが素晴らしい。

 

次回来たら頼もう。I'd like the Mepple's Milk!

 

そうこうしているうちに、ゲーム目当てのお客さんがやってきました。4人組の男性で、どうやら予約していたようです。ゲームを選ぶ棚の奥に半個室があり、そのテーブルに荷物を置いて店員さんにゲームのお勧めを聞いています…もし簡単なゲームであれば一緒に遊びたかったのですが、かなり大きい大箱を2個チョイスされていたので、ヘビーゲーマーと見て、遊ぶのを諦めました。言語の壁がとれるまでにどのくらいかかるんだろうか…

 

今日は遊ぶのを諦め、お目当てのゲーム3つを販売しているかどうか店員さんに聞き、あれば買うことにしました。しかし3つとも在庫がなく…来週だったら取り寄せられるとのこと。残念そうにしているのを見かねたのか、別システムを立ち上げて、社員番号のようなものをPCで入力し、店舗の在庫検索システムを利用して検索もしてくれていました…これ私に見せて大丈夫ですか?というような業務システムのページでした(笑)

購入を諦め、店員ANATOさんのオススメを聞いて教えてもらうことにしました。いつか友人と共に訪れると心に決めて…

 

1つ目はUnusual Suspects!

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12人の容疑者から犯人は誰かをあてる推理ゲームで、親・その他プレイヤーに別れ、簡単な質問カードにプレイヤーそれぞれの感性で○か×で答え、犯人ではないと思う容疑者を裏返していく。ミステリウムに近いですかね。

 

2つ目はKrazy Wordz!

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アルファベットを組み合わせてお題を表現する、ワードゲームです。2016年発売の新しめのゲームで、2016年ドイツ年間ゲーム大賞推薦作品のようです。

この写真の例では、

・Rare Mineral(貴重な鉱物)

・Music Genre(音楽のジャンル)

・Capital of Mars(火星の首都)

・Workout Equipment(運動器具)

というお題カードがあり、各プレイヤーに一枚ずつ手札としてくばります。例えばAさんが「貴重な鉱物」のお題カードを引き、手元にA,A,B,Iというアルファベットを持っていたとしたら、そのお題っぽく「BAIA」という(鉱物っぽいと思われる)ネーミングのプレートを作り、全員が作り終えたら、余分にお題カードを1枚プラスし、誰の単語がどのお題か?を当てます。あてた人と当てられた人に双方ポイントが入り、6ラウンド行って点数の高い人が勝ち、というシンプルなルールです。答え合わせを行ったあとに、「いや〜鉱物っぽいじゃん〜バイア!!」「全然わからないよ!」みたいなやりとりが想像できて楽しそうなのですが、これ、国によって感性がズレそうですね…。ちなみにANATOさんが手元のお題で秘密裏に作ってくれた「ROT」は「動物の鳴き声」のイメージだそうです…わからん…(笑)

 

どちらも5分程でルール説明を頂き、拙い英語で質問をしましたが丁寧に教えてくれました。その後店長さんにご挨拶し、帰ることにしました。

 

店舗情報 

店名 the Uncommons
住所 230 Thompson St, New York, NY 10012
電話番号 (646) 543-9215
営業時間 8:30 - 24:00(金土は25:00、日は23:00まで)
定休日 なし
URL

http://uncommonsnyc.com/

 

 

おわりに

ニューヨーク初のボードゲームスペースと聞き、取り急ぎ訪問してみました。ニューヨーク旅行中に複数人で訪れる場合、店長さんにインストしてもらえる上、1日10ドル(平日は5ドル!)で遊びまくれるので、近くに来た時は是非寄ってみてください。立地も良く、夜ご飯後にリーズナブルに24時まで遊べる場所はなかなか貴重です!次回は私も友人と共に訪れたいと思います。

カフェとしても利用もできるので、一人で行く場合も、散策に疲れて休憩するカフェとしても適しています。スペシャリティー・ドリンクがあなたをお待ちしています。疲れたあなたにティケット・トゥ・ライド。ではでは。

 

その他のアメリカボードゲームショップ紹介記事はこちら。

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06. Forbidden Planet

07. Dinasaur Hill

08. Game Master Games

09. The Brooklyn Strategist

10. Staples 

11. Mcnally Jackson

12. Hex & Company

13. Comic Comics & Games

アメリカボードゲーム取扱店NY編『BARNES&NOBLE』

アメリカ各州のボードゲーム取扱店(ショップ・カフェ)を巡る記事第1弾は「BARNES&NOBLE」です。

 

BARNES&NOBLEは、アメリカ各地にある大型書店です。郊外だけでなく都会にもあり、今回はNY州郊外の特に大きなBARNES&NOBLE店舗です。電車だとアクセスが悪いので、車で向かいました。

 

外観はこんな感じ。とっても大きい建物です。

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店内の様子

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広い!見てください、この広さ。2階建てになっていて、店内にはエスカレーターまで完備されています。2階は主に子供向けの本やおもちゃが取り揃えられており、1階にボードゲーム売り場があります。

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話題の本や、新刊、ハリーポッターの関連グッズ売り場なんかもありました。

 

ボードゲームコーナー

さて、念願のボードゲームコーナーです。

今回、第1弾の記事にしようと思った理由の一つとして「売り場のカテゴライズが謎」であることが大きな理由です。順番に見て行きましょう。

 

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まずは「Mind Memory & Logic」記憶ゲームや、木のパズルなんかもあります。

 

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おっと、私の所属するサークルで作ったボードゲーム、ピクテル海外版「イマジン」も置いてありました!

 

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ピクテルのそれぞれの国での価格管理については、各国パブリッシャーが行なっているので、我々といえども詳細に各地の販売価格を把握していないのが現状です。が、アメリカではなんと約15ドルで販売されているようです。食費は高いのに、ボードゲームは比較的手に入りやすい価格になっているとは驚き。

 

日本で生み出したものが、海を超え、アメリカの郊外の書店でも販売されているとは、嬉しい限りです。

 

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続いてこちらはストラテジー・ゲーム、いわゆる戦略ゲームのコーナーです。アメリカでよく見かける街コロをはじめ、名作と呼ばれる大箱ゲームがたくさん。

 

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「Fear & Foreboding」のコーナー。ミステリウム、ウォーキングデッドなんかもあります。さっきからスパイフォールがいろんなカテゴリで顔を出していますが、どうゆうことでしょうか・・。

 

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こちらは、「Cities & Civilizations」大人気カタンや世界の7不思議、ドミニオンがありました。箱が大きすぎて棚からはみ出てるし、売れ筋商品たちのはずなのに一番見えにくい場所に陳列をしているところも謎です。売れ筋だから見えにい場所でも売れるのか? 流通系のお客さんを昔担当してたので、売り場コンサルの血がさわぐ・・

 

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パーティゲーム。アメリカのパーティゲームは、文字が書かれたカードを用いたゲームが多い印象です。ヨーロッパと、また違った文化なのでしょうか。いわゆるアクションゲームは、キッズコーナーに寄せてあるのかもしれませんね。

 

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子猫の肉球、と言うなんとも可愛い日本語タイトルのゲームも発見しました。こちらでは猫の鳴き声はニャーニャーではなく「Meow!」のようですね。

 

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日本で見ない、テレストレーションのアフターダーク版。

 

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個人的に気になったのが、その隣にあった「GAME OF PHONES」です。スマホのスキルを競うカードゲームのようで、ベストな自撮りを探せ、とか他プレイヤーの写真をとれ、のようなことが書いてあります。面白そう・・パーティゲームっぽいですね。

 

 

 

 

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今回、一番ぶっちぎりで謎のカテゴリだった「ゲーム・ナイト」です。これ、カテゴリですよね? 

 

日本語で○○ナイト、と言うと、夜通し何かを遊ぶようなイメージがあるのは私だけでしょうか。人狼ナイト、とかオールナイトフェス、とか。オールナイトは別か。

 

この商品たちも、どちらかと言うと夜通しと言うよりは、ライトに遊ぶゲームが多い。かと思いきや、戦略ゲームも混じっていたりします。ちょっと夜遊ぶお供にどうぞ、のようなニュアンスなのでしょうか。

 

という疑問をTwitterでつぶやいていたら、以下のようなご意見をもらいました。

 

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 「夜更かしゲーム特集」って感じですかね!他の店舗だと結構品揃えが違ったりして、単なるカテゴリわけではなく店員の嗜好が見えるのが良いなぁ、と思いました。

 

店舗情報 

店名 BARNES&NOBLE
住所 91 Old Country Rd, Carle Place, NY 11514
電話番号 (516) 741-9850
営業時間 9:00-22:00
定休日 なし
URL

https://stores.barnesandnoble.com/

 

 

 おわりに

記念すべきショップ紹介記事第1弾は、最近よく行く「BARNES&NOBLE」でした。Twitterで写真と一言コメントだけで紹介することが多かったのですが、記事にした方があとでまとめて見れるので楽ですね。アメリカ各州のボードゲーム取扱店(ショップ・カフェ)も、お店のストックがたくさんあるので、しばらく続けられたらと思います。ではでは!

 

その他のアメリカボードゲームショップ紹介記事はこちら。

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10. Staples 

11. Mcnally Jackson

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13. Comic Comics & Games

ボードゲーム「Spirit Island」翻訳プロジェクトを終えた感想。

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はじめに

はじめまして、ボドゲイムひろです!Twitterで交流して頂いている方は、いつもありがとうございます。イベント担当・広報として所属しているボドゲイムのHPTwitterボードゲーム活動のメインログとしてきましたが、このたびサークルではなく個人的に長文でまとめて公開したい記事がでてきたので、新しくボードゲーム用の個人ブログ(仮:ひろのボードゲームあれこれ、ひろボド?笑)を作成しました。気が向いた時に書くスタイルかとは思いますが、普段Twitterなどでは書けない長めのレビューや、海外情報、オピニオンが書けたらなぁと思ってます。どうぞよろしくお願いします。

 

さて、先日ボードゲーム「Spirit Island」の翻訳プロジェクトが完了しました。1記事目は、こちらの翻訳プロジェクトについてです。




 

スピリットアイランドって?

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今回和訳をした、ゲーム「Spirit Island(スピリットアイランド)」は、米国キックスターターから始まり、現在はGreater Than Gamesから販売。BGGでも評価の高い人気の協力ゲームです。しかしながら、日本語版・和訳はまだ公開されておらず、日本ではまだまだ普及していないゲームと言えます。

Spirit Island | Board Game | BoardGameGeek

 

翻訳プロジェクトのはじまり

ある日このゲームが気になり購入したは良いんですが、マニュアル・カード・ボードの膨大な量の和訳に辟易していたところ「DTPならお手伝いできますよ」とU壱さんに声をかけて頂いたのが始まりです。その後、複数で進めたことがないのでプロジェクト化する自信がなく、ど〜しよっかな〜と思いつつ、本ゲーム製作者にコンタクトをとるなど個人で進めていました。その後、テキストで和訳作成中のとろんさんを発見&声をかけさせて頂き、ならば是非3人で合同で実施しましょうということで、本翻訳プロジェクトはスタートしました。

 

記事公開に至った理由

翻訳プロジェクトを複数人で進行したのが初めてだったため、気づきの多いプロジェクトでした。製作者やプレイヤーの方々にとっても、なかなか趣味でプロジェクトを進める機会はないと思います。さらに、翻訳の詳細なツール、ことボードゲームに特化した具体的な翻訳関連記事もそんなに見当たりませんでした。

 

そこで、このプロジェクトの知見を少しでも多くの方に知って頂きたく、翻訳初心者ながら筆をとりました。何かしら、みなさまに得られるものがあると嬉しいです。

 

以下、プロジェクト概要と詳細、そこから得たノウハウになります。

翻訳プロジェクト概要

◆メンバー

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A:U壱(@u1bdg)さん

B:とろん(@cocottejs)さん

C:ボドゲイムhiro(@bodogeimu)

 

◆期間

約3週間(2018/02〜2018/03)

 

◆役割

A:DTP全般(画像データ作成・翻訳流し込み・印刷用データ作成)

B:翻訳全般(テキスト抽出・翻訳メイン)

C:事務(製作者に公開許可申請等)・フレーバー翻訳補佐・校正

※全員、本ゲームを保有

 

◆翻訳が必要な対象物

・マニュアル(32ページ)

・各種パワーカード(212種)

・シナリオカード(4枚×表裏)

・精霊ボード(8枚×表裏)

・侵略者ボード(1枚)

 ※このゲーム、パワーカードの能力がそれぞれ全て異なり、文章内にアイコンも入っています。

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進め方

プロジェクトの進め方は以下です。

  • TwitterでグループDM作成、微量の修正であればここで報告
  • 各自ローカルファイルで作業を進める
  • Google Driveでファイル共有
  • txt/PDF等ファイルを更新し、グループDMで報告
  • 更新内容詳細は「更新履歴」で一元管理
  • 和訳はテキスト状態で別の人がダブルチェック、その後DTP流し込み
  • 印刷して実際に遊んで確認→誤字発見次第、元データと修正差分ファイルを更新
  • グループDMは会話が流れるため、修正フェーズ以降は「修正依頼」フォルダでテキスト管理

ツール

それぞれの工程で使用したツールは以下です。こちらが一番参考になるのではないかと。

 

・データスキャン

 セブンイレブンのマルチコピー機からiPadに取り込み。

(ボードは家庭用プリンタで取り込めないサイズのため)

 

・文字認識OCR

 メンバーB→使用せず、目視で手打ち

 メンバーC→Googleドキュメントで画像からデータ解析

 

・文章校正

 Ct converter(Windowsのみ、Iwib.jp/ct-converter/ )

 プログラムソース簡単変換(Filter.webings.net  ブラウザ上で改行を置換することができる)

 

・翻訳

 Google 翻訳 + 厨二病単語に修正

 

テキストエディタ

 メンバーB→Sublime Text 3

 メンバーC→CotEditor

 

厨二病用語探し

 Weblio類語辞典(https://thesaurus.weblio.jp/) 

 

DTP

 Photoshop

 GIMP

 

・印刷データ作成

 Print Album(Windowsソフト。カードなど複数枚の配置が容易)

 

・データ共有

 Google Driveでファイル共有

 →更新履歴を記載して、各自追記、バージョン管理も1ファイルで行う

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図:更新履歴の一例。

 

本プロジェクトの特殊な点

他翻訳プロジェクトになさそうな、特殊な点は以下。

・公開されているマニュアル原文PDFが画像

・手札になりえるカードには「ふりがなをふる」こと

・難解な(またの名を中二病)単語が多用されているところ

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他プロジェクトに応用できそうなノウハウ

この翻訳プロジェクトを通して新たに学んだノウハウです。

・【和訳】修正方針や統一する語句一覧を早いうちに作成

・【和訳】ボードはシールを貼らず英語表記のまま使われることを想定し、マニュアル表記にも英字をカッコで併記(例:恐怖カード山札(FEAR DECK) )

・【印刷】修正が入った差分ファイルのみの印刷ファイルを作成

・【DTPPhotoshopスポット修正ブラシツールで文字を消し込む

・【和訳アイテム作成】薄いアクリル板+印刷した和訳シール+ガラス保護の透明なシールで1からボードを自作、元ボードは全く手をつけず新たなアイテムとして使用する

 

Google Driveフォルダ構成

「Spirit Island翻訳プロジェクト」以下に「基本」フォルダを切り、イラストやテキストをフォルダ化。少しわかりにくかったので、拡張プロジェクトで構成を改良しました。

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メンバー感想

 お二方に感想をいただきました。

 

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U壱さん

いつもの自分のテキトー訳でなく、しっかりした内容のコピペ・カードシール製作を楽しくやらせてもらいました

1人ではどうしてもチェック漏れなどあるので、3人でやれてとてもスムーズに完了できたと思います

このプロジェクトが終わり、また1人でやってくと思うと、ツライなって思いましたw



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とろんさん

実は私はプロジェクトの開始前に自分で遊ぶためだけに翻訳作業を進めていました思いのほかマニュアルのページ数、カード枚数などが多かったんですが、買ってしまったものはしょうがないと思い作業を開始したのが12月下旬あたり。

マニュアルの基本的なプレイができるページのみ翻訳完了した状態でツイートしたところ、ボドゲイムさんとU壱さんから一緒にプロジェクトでやりましょうと声をかけてもらったところです。これは本当に嬉しかった。ひとりで黙々と作業しているのは結構キツいときもありましたので。

 

プロジェクトが開始してからは翻訳の貯金があったので、担当が割り振られていたとはいえ土日はがっつり遊べるペースでできたのも良かったです。ただ、それほど注目のあるゲームとは思っていなかったので(私が翻訳開始したときはBGGランクもそれほど上ではなかったと思います。Top500に入ってたかな?入ってないかも。)マニュアルがPDF化されるなど考えていませんでした。そのためかなりの表記揺れがあり、ゴタゴタしてしまった印象があるのが今回もっとも大きな反省点ですね。

 

いつもなら画像処理も結構面倒だなと思い、マニュアルは自分がインストできればいいやとテキストのみ、カードも簡単なシールで済まそうかと思ってました。しかしU壱さんのおかげで、マニュアルがきちんとPDFの形になり、カードも綺麗に和訳シール化されました。マニュアルの中でも最も困難な和訳のフレーバー部分を放置していたんですが、それをボドゲイムさんが担当していただけて、画竜点睛を欠く状態にならずに済んだことも気持ちのいいプロジェクトになり大満足。

 

つくづく「役割分担って大事だな」と実感。ひとりで作業していたらおそらくあと1〜2ヶ月はプレイできなかったと思います。ほかの方からも”Spirit Islandをプレイできたよ!”って声を聞けるのが楽しみです。



私の感想

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私、ほぼ何もしていないんですよね(笑) 今回お二方に翻訳/DTPをそれぞれメインで進めていただきました。また進行にも至らぬ点が多々あり、今後改善できたらと思っています。(→反省を生かして「Spirit Island拡張」の翻訳プロジェクト絶賛進行中!)

「翻訳」は独特の側面があり、たくさん学ぶことがありました。プロジェクト実施前後のギャップという面で一番学んだことは「英語力」よりも「日本語力」「(語句統一などの)整合性の検知能力」が重要ということ。もちろんGoogle翻訳の文を修正していく際、不明な箇所は元の英語を読む必要があるのですが、その結果、文章に意味が通らないと結局ルールを把握できないのです。また、語句の統一も、だいたい意味が通っていたら読めちゃうのですが、そこの小さな違和感に気づかないといけません。これは、普段あいまいな言語で成り立つ会話のコミュニケーションとは大きく違います。

 

おそらく今回のプロジェクトで一番成長したのは私で、お二方が普段使われてるツールを教えて頂いたり、リアルタイムの動画共有で、画像処理のツール例も教えて頂けたりしました(この辺も記事にすべきか?)。

 

普段のボードゲーム制作チームは、面識のあるメンバー(しかも全員同じ大学)とのやりとりなのですが、今回ご面識がなかったにも関わらず、このような形でチームとして進め、たくさんの学びを得ることができました。

 

最後に

突然始まった本プロジェクト、新しく何かを始めたもんがち、やりたいと自己表明したもんがち。海を越えて人をつなげ、さらなる新しい価値を生み出すボードゲーム。そう感じさせてもらったプロジェクトでした。楽しかったので、終わってしまうのが悲しい。

 

本和訳をtwitterで公開した時の反応、実際のデータは以下ツイートのリンクをご覧ください。DL時はコメントよろしくです。

 

 

最後に、U壱さん、とろんさんのお二方に、多大なる感謝の意を込めて。本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします!

 

海外のボードゲーム情報・ゲムマなどの出展情報はTwitterメインでつぶやいています。

twitter.com

これからも、面白いことがあれば書く予定です。

以上、長くなりましたが、初ボードゲーム記事でした!