ポルトガルに3泊5日で行ってきました!
JFK空港からリスボンのPortela空港まで6時間半!今回は3泊なので荷物を軽くしてバックパッカースタイルでの旅行です。
アメリカ国内旅行だと車移動などが多いのでいつもはここまで軽量化しないのですが、ポルトガルは電車移動が基本、来年のエッセンの予行演習として、荷物を切り詰めてお気に入りのバックパックに詰め込んでみました!準備してる時も楽しいって、旅とは素晴らしい…。
ポルトガルは、ヨーロッパのほぼ一番西にある国で、アメリカ大陸東海岸からは行きやすく(現在地のニューヨークが青い丸です)、ヨーロッパにしては気候もそんなに寒くないという、冬の観光に持ってこいの国なのです。
イギリス・フランス・オランダ・ベルギー・スペイン・イタリア。多彩な魅力に魅せられ、ここ2年でヨーロッパにガンガン行ってますが、ポルトガルは初めてです!これで7カ国目のヨーロッパ紀行になります。
ポルトガルのボードゲーム事情
まずはじめに、ポルトガルのボードゲーム事情から。いつも行う事前調査で、ポルトガル内のボードゲームカフェ、ボードゲーム専門店はそれぞれ1店舗ずつしか見つけられませんでした。都市であるリスボン・ポルトが今回の滞在地ですが、現地で書店、おもちゃ屋に入りましたが残念ながらボードゲームはあまり見当たりませんでした。
コインブラ、リスボア、シントラ、とポルトガルの土地やをテーマにしたボードゲームはたくさんありますね。アズレージョタイルはポルトの街中にたくさんありました。
ちなみに「Lisbon」は英語表記、Lisboaはポルトガル語表記のようです。
ポルトガルのデザイナ一覧リストはBGGにありました(ニコさん情報ありがとうございます!)
Games from Portuguese designers | BoardGameGeek
コンベンションとしては、毎年3月にレイリアという湾岸都市で「Leiria Con」、8月に首都リスボアで「Lisboa Con」があるようです。
ポルトガル年間ボードゲーム大賞2018も毎年発表されていますし、ネットで購入して自宅で遊ぶのが主なのでしょうか。
さて、事前に調べたボードゲーム専門店、ゲームカフェ、その他ショップと合わせ4店舗を巡ってきたので、本記事で紹介したいと思います。
1.ALE-HOP
まず初めに向かったのは、ポルトガル内に展開する雑貨屋「Ale-Hop」のリスボン店です。繁華街にあり、一際大きな牛のオブジェが目印の、Frying Tigerのような生活雑貨屋です。
おもちゃのコーナーは、子供用玩具がメインで、パーティ用のゲームがいくつか。
ジェンガで失敗した人が飲むゲーム、ルーレットで当たった人が飲むゲーム、全部ガラスのミニコップ付きです。ヘッドバスケットはまんまフライングタイガーと同じですね。
その他、白黒を基調にしたパッケージに、蛍光のバッグシリーズがクールで良かったです。
ワニの変な水鉄砲もありました!
その他はカラフルな雑貨、女性向けアクセサリーがありました。
2.Pow Wow
今回の目玉、リスボンの外れにあるゲームカフェ「Pow Wow」です。オーナーBruno氏いわく、ポルトガルで唯一のボードゲームカフェだそうです。平日は夜9時から夜中4時、土日は夕方4時からの営業。土曜に行きましたが、カップルやギークで賑わっていました。
利用方法は、ドリンクを頼むだけ。ドリンクは1.5ユーロからととてもリーズナブルで、ボードゲームは遊び放題です。こんな料金体系で大丈夫か!?こちらが心配になります。
所蔵ボードゲームはBoard Game Geekにリストアップされていて、このゲームと同じ数ぐらいのゲームがオーナーの自宅にあり、遊びやすいものをカフェに入れてるのだとか。
ゲームを適当に掴んでテーブルで裏の説明を読んでいると「何故このゲームを掴んだの?もしやりたいのが決まってなければ、今イチオシのはコレ!」と違うゲームに取り替えられました(笑)ちなみに、オーナーBruno氏が1番好きなゲームは「Key Forge」のようです。
今回は、せっかくなのでポルトガルメーカーしばりでゲームを3つ遊びました。
まずはじめに、店長の今のイチオシで、パッケージデザインが驚くほど可愛い「Arraial」を遊びました。ポルトガルメーカーMesa社の新作ゲームで、2018年エッセンでも売切れたとか。
アナログテトリス変化球です。自ターンに計3アクション選択、ボード回転かタイル取得ができます。タイルを取得するとその方向のまま降ってきます。同じ色タイル隣接でミープルゲット、3ラウンドまでどんどん積んでいき、ミープルの多い方が勝ちというわかりやすいルールです。
テトリスを基礎にしたルールなので、非ゲーマーの相方も楽しんでくれました。バーにぶつかるとラウンド終了でミープル没収などは少しややこしいけど、オーナーに聞いたらちゃんと説明してくれました。
盤面が鮮やかでポップなことが理由で、こんなウキウキしたのは久しぶりかもしれない。
続いて同じmebo社の軽いゲーム「Mistakos」椅子を交互に積んでって、ミステイクするなってやつですね。8個のコマはオールユニークです。
最後はど直球の「I♡Portugal」これもMesa社のもの。
ボード裏面にドッカーンと書かれています(笑)
これデッキビルドなんです。パッケージから得る印象の裏をつかれた。最初はほぼドミニオンで、手札5枚の貨幣を好きなだけ使って場のカードを買う。買ったらパンデミックよろしく飛行機で飛んだり1移動1コストで街を移動、その場に書いてあるコストを支払いフォト撮影。最後はセットコレクションで、同じ色3枚で10VPなどになります。
早取りでしかフォト撮影できないので、次のスポットを狙ってしゃがんでおく、などのジレンマがありました。何より、今まで巡ったリスボンやシントラ、これから巡るポルトやポートワイン産地などが出てきてオオッとなるテーマなのが良かったです。このゲームをポルトガルで遊べて良かった!
3.Imaginarium
ポルトに列車で3時間かけて移動した後は、ショッピングモール内にあるおもちゃ屋「Imaginarium」へ。大型ショッピングモールの3階の端っこにあります。
通常のエントランスと、背丈の低い子供向けエントランスが!遊び心を感じます。
品揃えは、子供向けが多く、いわゆるボードゲームはあまりなかったです。ヨーロッパだけど、おもちゃ屋には必ずボードゲームが大量にある、というわけではないようです。
クリスマス需要に向けてクリスマスセールをしていました。この時期はかき入れどきでしょうね。
このAcrobat、最近遊んだメナラに似てるなぁ(笑)
4.Arena Porto
最後はポルトの市街地から歩いて10分ほどの、ボードゲームショップ「Arena Porto」です。ちなみに、英語表記だと「Portu(gal)」になるはずですが、リスボン同様、ポルトガル語では「Porto」となるようです。発音も日本語の「ポルト」に近くなります。
店内はこんな感じ。最近アメリカのショップにしか行っていなかったので、アメリカで見ないImaginariumや、リスボン・ポルトガルをテーマにしたゲームが豊富にあり、喜びを感じました。
ポルトガル年間ゲーム大賞2018を獲得した「Lisboa」もドーンと置いてありました。
地下にあるプレイスペースは、なんとこちら利用料無料。カード大会が定期的に開かれているようでした。
レンタル用のボードゲームはこんな感じ。
クラシックな定番ゲームの中で、見たことない「Heart of Africa」というゲームを発見。
チップを競って、得た人だけが各地を移動したり資源加速させたりするゲームのようでした。マップ広げてふむふむとルールを読んでる途中でタイムアップ。アメリカで見かけたら遊んでみよう。
食べ物
ポルトガルに何度も行ってる方々が口を揃えて言う「物価安いのにご飯がうまい」は本当でした。海外旅行ではあまり食べ物に期待しないタイプなのですが、ポルトガルは台北・モントリオールに続く美食の国でした。しかも高いお金を払わなくても、そこそこのレストランで中々美味しい。ポルトガル人と日本人の舌が似ているとしか思えないです。
ベスト3は以下です。カッコ内は店名なので、気になる方は行ってみてください。
1.魚介リゾット(Granja Velha)
2.ピリ辛豚肉バーガー(CONGA)
3.イカスミリゾット(Chef Alexandre Silva)
観光地
一通りの観光地には行きましたが、ポルトガル各都市に行ったらここは抑えとけ!でおススメするならこの3つです。
1.ボルサ宮(ポルト)
2.ペナ宮(シントラ)
3.リベイラ市場(リスボン)
1.2はガイドブックに大きく載っている世界遺産なので説明は割愛します。
3つ目は、2014年にグランドオープンした総合市場。都市ならではのモダンな空間、出展している店舗がみんな美味しく、キュレーターにセンスを感じます。リスボンは街並みが美しく街歩きが楽しいので、特定の美術館や塔などに行かずとも楽しいです。街歩きとこの市場に最低行っておけば良いです。
おまけ:思い出インマイヘッド
旅行にハプニングはつきもので、今回も以下のような出来事がありました。
・始発1分前にならないと駅のシャッターが開かないので始発には100%乗れない(やむ終えず次の電車に)
・飛行機2時間遅延で乗継ぎイミグレ猛ダッシュ(疲労500%増し)
・シャトルバスが待ってくれない(15ユーロ損失)
・シャワーが水しか出ない(風呂途中で諦め)
あぁこれだよこれ…という感じでした。が、1番のエピソードはリスボンのGinja前でアフリカのおじさん達にお酒を奢ってもらったこと。
真ん中の方の親が中国にいるという理由で、何故か私達にお酒を奢ってくれて、その場で立ち飲みが始まりました。私、中国人ちゃうねんけどな!故郷であるアフリカのモザンビークから直行便が出ているし、リスボンは第2の故郷だから何度も来るんだ!と熱い語りを聞かせてくれました。
Ginjaの味は梅酒のような感じで、20%濃度とめちゃ濃い。チェリーの果実部分はあまりおいしくなかったですが、甘いお酒が好きな人はめっちゃ美味しく飲めると思います。酔います。ポルトワインもこの旅で何度も飲んだんですが、アイスワイン寄りの味でGinjaの方が私は好きでした。
おわりに
3泊5日のポルトガル旅は一瞬にして終わりました。ちょっと弾丸すぎて日にち足りるのか?と心配でしたが、朝5時起きで一日中街歩き、日帰りで近場も観光するのであれば、ポルトガルの規模ならこの日数で十分な気がします。ボードゲームは残念ながら他ヨーロッパに比べて巡るお店が少なかったですが、ご飯が美味しいので満足度の高い旅行になりました。
もうすぐ年末なので、ヨーロッパやアメリカ国内で巡ったショップなどを今一度まとめてみようと思います。それでは〜!