1年の始め、こんなことをぼんやり思っていました。
「今年はボードゲームに関する新しいことたくさん始めたいなぁ」
新しいことの粒度や定義は人それぞれですが、今年を振り返ってみると、新しいことを結構始めた年になった気がしています。フルタイムの仕事をやめてアメリカに来たあと、趣味の時間が増え、この1年ボードゲームのことによりフォーカスできたかなぁという思いです。
というわけで、自分なりに新しく始めた10個の事を、振り返ってまとめたいと思います。
1.ボードゲーム会の英語フレーズメモ
参加したボードゲーム会で、実際に聞いたフレーズをメモしてアイコン付きでまとめ、#hirobgmのタグをつけノートを公開しています。
ボードゲーム会では実際どんな風に使ってるんだ?ってのが聞ける貴重な機会なので、ゲームも楽しみつつ、ノート片手に参加しています。最初は「何このメモしてる人?」という目で見られていましたが、スタメンには理解を得たのか何も言われなくなりました(笑)
現在500近いフレーズが溜まっています。今後、同人誌としてまとめ、現実的に販売まで持っていきたいと本気で考えています。ただ、「ゲムマで対面販売できること」が私の中での制作必須条件なのですが、VISA更新の一時帰国とかぶせられない可能性がでてきました。来るべき日がきたときに向けて、配布手段の検討と、フレーズ貯蓄を続けます。
Twitterで毎週メモを公開しています。よければご覧ください。
2.アクセサリー制作
アクセサリー(ピアス・イヤリング)を作るのが好きで、今年から本格的に「minipeak」というブランドで作り始めました。ボードゲーム界隈では「アクセサリー」というと周辺サプライを指すことも多いですが、私の場合はファッション装飾品としてのアクセサリーです。
これはアズールをイメージしたピアスです。その他、アクセサリー、とは少し違いますが、手芸ってことでクロスステッチも少し挑戦しました。
ドットパターンを制作せず無計画に縫うと失敗がありますが、ドットパタンをつくるとそのパターンだけで満足してしまいそうで。かといって今のところ、時間がかかりすぎて楽しさが面倒くささを超えているので、一旦クローズです。
3.ボードゲーム漫画
アメリカで参加しているボードゲーム会でのエピソードを4コマ漫画にして公開しました。今年9月頃から開始し、個性的なキャラの方や印象的なエピソード、日常などを描いています。12月に新型iPadとApple Pencilを手に入れたため、12月からはほぼデジタルで描いています。
漫画を描きだして3ヶ月ですが、描いてはじめて「漫画描いている人の凄さ」がわかりました。合計23話描いてたので、見やすく別エントリーでまとめようかと思っています。
追記:本にして発売しました。通販もあります。
4.ブログ
ボードゲームに特化した本ブログを今年4月に始めました。私は言語能力にやや難があるので(笑)、ブログという長文・論理展開に適したメディアを継続する自信が全然なく、ジャンル特化型ブログをスタートさせることを躊躇っていました。しかし、アメリカや世界での経験を綴り、このネットの海に放つことは重要だと思い、飽きたらやめればいいやと軽い気持ちで書き始めました。検索ワードや流入ログを分析すると、コアなボードゲーム愛好者ではない方も読んでくれていそうな気がします。
ブログ開設当初はボードゲーム会の運営ノウハウがアクセス最多だったのですが、現在はボードゲーム2018上半期ベスト10の記事が一番アクセスが多いみたいです。検索からの流入、Twitterからの流入合わせ、継続的に読まれる価値のある記事を書きたいところです。
イベントレポ、 ベスト10を理由と共に発表、コラムなどはやはりブログの方が適している気がします。
twitterというフロー型ソーシャルメディアをメインに据え、ブログはサブとして上記のような用途で使用するスタイルは、これからも続ける予定です。
5.和訳公開
今年、ボードゲームの和訳をグループ・個人の両方で行いました。個人で遊びたいゲームを訳すことはあっても、複数人での和訳は今年初めて行いました。Spirit Islandのプロジェクトは、作者に公開許可を取ったり、DTPの技術を学べたりと学びの多いプロジェクトでした。Spirit Island和訳プロジェクトのブログはこちら。自分の得意不得意部分が見えるのは、複数人で進行するメリットかと思います。
現在、現地の方とゲームを行う機会が多いため、カード日本語化が全く不要(むしろ日本語化しては遊べない)ので和訳の機会がめっきり減ってしまいましたが、オンラインで遊べるゲームなどは今後も少し行う予定です。
また、この和訳公開をきっかけに製品和訳のお仕事を頂きました。来年、しっかりと本腰を入れてスタートする案件が、楽しみで仕方ありません。
6.ボードゲームプレイ記録
感想はTwitterで投稿、日時・ゲーム名をスプレッドシートで管理、を続けてみました。2018年上半期を振り返った際、ゲームログ記録アプリbgstatsの存在を教えてもらったのですが、そこまでに記録していたGoogle spreadsheetでそのまま管理しました。私はできるだけ多くの種類のゲームを遊びたい派なので、数が増えていくのが嬉しく、楽しみながらログを取りました。
直近に遊んだものが強く記憶に残りがちなので、2018年の下半期ベスト10は、冷静になってから来年発表したいです。
7.Twitterの知り合いとお会いする
今年は、Twitterのお知り合いとおそらく50人ほどお会いしました。海外住みなので、一時帰国期間のみで、です。これ、実は今までやった事のない試みでした。
日本に居た頃は、自分でゲーム会を主催していた、かつ当時はTwitterをアクティブにしていなかった事もあり、その必要性を感じていませんでした。
広報告知用として使っていたTwitterの使用方針を変え、知り合った方と積極的にお会いすることにした今年。6月と9月に各1ヶ月単位で一時帰国し、大阪・東京を中心にたくさんの方とお会いできました。
個の発信力が強くなっているネット売り手主義とはいえ、やはり対面でしか伝えられない面白さとか情熱があります。人に会ってしか得られない喜びを得れるし、ボードゲーム関係で突き抜けてる人は本当に面白い。そして「ボードゲームが好き」という共通点だけでどれだけ安心して話せることか。他の趣味に比べ、論理的な方とか穏やかな方も多いし。
しかし、です。
私を1番魅了しているのが、「遠隔地のボードゲーマーたちと仲良くなろうとするときのエネルギーの使い方が今までと異なる」ことなのです。
ボードゲームに興味のない人をこっちに向かせる事に情熱を注いでいた2年前とは大きくエネルギーの使い方が異なるのです。twitterで意味のある発信を行い、遊んだ時もボードゲームに対する熱意を忘れずに楽しみ、その後twitterという日常に戻っていく。こんなことほかでありますか?会う機会が少ない今だからこその感覚なのでしょうが、これが独自性がありすぎて私を魅了します。
というわけで、今後も帰国の機会があれば積極的にお会いし、面白い人と仲良くなりたいと思ってます。
8.ボードゲームショップ訪問記を書く
世界各国の旅行が好きで、ボードゲームショップ巡りが好きです。今年は、ブログも立てたという事で、巡った訪問記をできるだけ書くという目標がありました。
ボードゲームのディープな知識はそんなにないのですが、お店に実際たくさん並んでいるゲームを見たり、国ごとの特色を自分の目で感じたりするのは何ものにも変えがたい貴重な経験です。
何より、実際に旅の計画を立てる時、ボードゲームショップがある街の旅計画は、なんと楽しいことでしょう。いわゆる観光地だけではなく、マイナーな映画のロケ地や、個性的なボードゲームショッップを尋ねることで、自分の旅がとても個性的で唯一無二になると感じるのです。一番直近の訪問記は、カナダ(モントリオール)とアリゾナ(フェニックス)とポルトガルの旅ですかね。
ブログに挙げられていないもの含め、巡ったショップ名や情報は、Googleスプレッドシートで国ごとに管理しています。密かな定量目標として「世界のショップ100店巡る」という目標があったのですが、日本を含めると、今年100店達成していました!!このへんも追って公開したいです。
追記:本を作って日本で販売しました。通販もあります。
9.現地のオープン会・イベントに行く
現在、基本週1で郊外のボードゲーム会に参加しています。これはオープン会と呼ばれる形式の、ネットで見つけたボードゲーム会です。はじめて向かう時、実践英語を身につけていない状態で現地のゲーム会に参加する、ということでガクガクブルブルでした。体当たり系の私にとっても、随分と勇気が必要な事でした。
この記事にも書いたのですが、めげずにずっと行き続けていると、徐々に環境に慣れてきます。今は私のかけがえのないセキュアベースになり、ここで得たエピソードを漫画にしたり、英語フレーズをまとめたりと、毎週楽しい時間を過ごしています。
あとは現地の巨大イベントに複数参加しました。アメリカならではのコンベンション「Gen Con」「PAX Unplugged」、小さいものではに行けた年でもあります。Gen Conは飛行機で3時間、PAX Uは車で3時間参加しました。それぞれのイベント参加レポはこちらです。
10.オンラインでボードゲームを遊ぶ経験
Discordというツールを使用して、Board Game Arena(BGA)などで遊びました。ボードゲームに関する(時には全く関係ない)話題、たわいもない話ができる相手ができたのは大きいです。音声で繋いで対面で遊ぶかのような体験ができる。そんなコミュニティができたことが嬉しい。
インスト(ゲームの遊び方の説明)って「目の前で口頭で説明してもらって、質問したいときにできる」のが一番だと思ってるんですけど、音声を繋いでゲームをする時、それにほぼ近い状態でインストをしてくれる方もいます。和訳読んでるだけだったりとは大違いの理解度です。オンラインで密な友達ができたのが一番のメリットだと熱弁したいところですが、恥ずかしいので「インストがしてもらえる」「それぞれ自宅で都合のいい時間に集まれば場所不要で遊べる」がオンラインのメリットとさせてください!
その他
ボードゲームのタイトルをモジって、周期表を作りました。綺麗なPDFデータはこちらから。この頃は「何らかの情報をうまくDTPして形にすること」に取り憑かれていました。
振り返り
振り返ってみると、ボードゲーム本当に好きなんだなぁという当たり前の感想が出てくるのですが。
まず私は相当「ログが好き」ですね。何か100個数えたり、メモしたりリストアップしたり。定量ログをつけ、それを眺めてうっとりする傾向にあるようです。年始に具体的な数値目標を立ててはいないので達成率などは算出できませんが、ログ抜けはあまりありませんでした。ログ忘れがあっても、過去に遡り記録などできていたからです。時間がある今だからこそできることだなーとか思ってます。
次に「新しい事」が好きであること。ボードゲームにしても、リプレイより新しい未知のゲームに突っ込んでいくタイプです。
新しい経験をすると、その先が見えます。綺麗事に聞こえますが、実際にすごく辛いことももちろんあります。今、私が生きるこの時代は、多様性が認められたとても生きやすい時代だと思っていて、苦痛を受けない選択をし続けることは容易い、避ければ良いから。でも、そんな時代だからこそ、苦痛を受ける貴重な成長の機会を選択していきたいと思っています。
30数年の間、たくさんの尊敬すべき人に会いました。彼らに共通することは信念があること、または行動力があることでした。多動であり頭が良くない私にできることとは、行動量を増やし学びの機会を少しでも多く得ることだと思っているのです。
継続にかけるリソースより、新しいことを選択していく生き方を。もちろん継続が良い場合はそちらを選択し努力してみる。そんな風にして生きていこうかと思います。
来年の抱負
ボードゲーム関連では、新しいものに出会ったとき、すぐに挑戦できるよう、余裕を持つのを心がけておきたいところです。何かに追われていると新しいことができないし。
具体的に指標として決まっているのはこのへんです。
・ゲームをアイデアから形にする
・英語実録フレーズの同人誌を作る
・動画を作成してみる
・エッセンに行く
いくつ実践できるでしょうか。来年もブログを続け、振り返ってみたいですね。
個人的な長文を読んでいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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