はじめに
2人用トリックテイキングの面白さに魅了され、せっかくなので色々なトリックテイキングを遊ぼうと、ウェブや本のルールをメモしたトリテノートを自作し、たくさんのトランプゲームを遊びました。
トランプとルールがあれば遊べるという手軽さと、トリックテイキングのシンプルさ、また少しのルールを加えるだけで異なったゲームに感じる奥深さがとても良いなと思いました。
というわけで、主に最近遊んだ、トランプを用いた「2人用トリックテイキング」を10ゲーム紹介したいと思います!
目次
- はじめに
- Whist(ホイスト)
- Supertrump(スーパートランプ)
- Twenty two(22)
- Briscola(ブリスコラ)
- Ninety-nine(99)
- Officer’s Skat(将校スカート)
- Gold Mine(ゴールドマイン)
- Tressette(トレセッテ)
- Duck Soup(ダックスープ)
- Caterpillar(いもむし)
- おわりに
Whist(ホイスト)
切り札なしマストフォロー、各裏面8公開8手札10。4枚1トリック。ハイかローを順にビッド、両者ローならローゲーム。スコアはハイ:トリ数-6、ロー:7-トリ数。2人用にしては場所を使うけど、スートを一度枯らしても裏面になったカードからまた出てくるから、展開があまり読めず面白い。
Supertrump(スーパートランプ)
切り札とスーパー切り札を順に決めてから、前半は競り兼対戦、1トリック1点。勝ったら表の山札、負けた方は裏向きでカードもらうので後半有利。後半は競りでゲットしたカード13枚で対決、1トリック2点。裏でもらうのが後半に効いていておもしろい。
Twenty two(22)
一時帰国した際に別府さいさんと京都で遊んだもの。手札から1枚ずつ出していき、数字だけで勝てるカードがなければ弱いものから消費。最後のカードだけで勝敗が決まるが、なんと「弱い数字」の勝ち。ハンドマネジメントを行い、適材適所で数字たちを見極めて出す渋いゲーム。それはそうとコメディさんのトランプくせが強すぎて数字とかスート情報が入ってきません^^
Briscola(ブリスコラ)
山札トップを切り札にする、比較的スタンダードなトリテ。2ゲーム先取で勝ち。スートに従わなくても良いメイフォローは初めてで新鮮!「従わなくていいとなると自由度が高くなりすぎるのでは…?」と思ったが、使う・残すカードを自分で決めるのでより戦術が必要となる気がするぞ。変わってる所は、3がKより強く得点も高い所、3を取られた時のガッカリ感が半端ない。1枚ずつドローしてサクサク進むので、リズムも心地良い。
Ninety-nine(99)
99。2人用だが、半自動のダミープレイヤーが入る3人戦。手札12枚中3枚を事前ビッドに使う。3枚のビッド値合計ピッタリになったら点数爆上げ。このゲームを参照している、ルールが書く人によって微妙に違う場合があるという事に気づいた。トリテノートは壁に立てて使ってみた。生ける屍となったダミープレイヤーは、意思を持たずにどんどんルールに従ってカードを出さされてれてしまう。そんなダミー君に感情移入が止まらない。
Officer’s Skat(将校スカート)
場札8枚から1枚ずつ出していく、手札なしのトリテ。「手札がない」トリックテイキングって発想がすごいなぁ。4枚だけ公開した状態で切り札を選べる仕組み、裏向きカードは上積みカードを取ってからしか見れないので、どのタイミングで取るかも中々戦略的に進めないといけない。「コントラ」とか「レ」という個性的なワードで事前に勝つ事を宣言できる。色んな事が少しずつ捻られている感じ。それはそうと、将校スカートという邦題が中々珍しくてカッコいい。
Gold Mine(ゴールドマイン)
スペード2-7は得点用に伏せておき、他スートの2-7で戦う。金鉱を確認する人or手札錬金どちらかを選び、後者が先行プレイ×6トリック。山札の1番上スートがトランプ。確認した人の顔色を伺うやりとりも盛り上がった!先手プレイヤーが「金鉱を確認する」と、後手プレイヤーが必ずカードを交換しなければならなくなるので、中々に手札の読み合いが楽しい。運要素が程良い、2人用トリテ。
Tressette(トレセッテ)
手札10枚ずつ配って普通っぽいトリテをやるんだけど、山札からドローする時になんと「相手に見せてから」取る。このルールが加わっただけで、途端に記憶力が必要なガチゲーに早変わり。この捻り入れるだけでこんなゲームって変わるんだな。最後の計算シーンでも、カード1枚がなぜか「3分の1点」という所も「このゲームはシビアだぜ」感が出ている。めっちゃ取らないと点数取れないよ。タイトなゲーム。
Duck Soup(ダックスープ)
前半ダックフェーズと後半スープフェーズでランクが逆転。捻りはそこかと思いきや「クワック!」と言って相手と同じ数字を出す特別ルールあり。やり返しが3回続くと最後の4枚目を奇跡的に持っていたらそれを出して「ダックスープ。」と言って締める。もうここがこのゲームの全てやしもはや漫才やんけ感がすごい。サイレントゲームになりがちなトリテで、クワックとダックスープという単語を「発声させる」というのも、ルールで縛るとみんな必ずやる。こうゆうちょっとした所で面白さを跳ね上げる工夫が良いなぁ。ダックスープ。
Caterpillar(いもむし)
同じスートかJQK何色でも出せてスートチェンジ、合計が5の倍数になるとその都度得点ゲット。並べた姿はlikeイモムシ、そうこれは陳列ゲーム。最後JQKが残ってたら1枚100点、急に点数が爆上げされてウケる。これは出せるカードの幅が広すぎて少しトリテではない感じだけど、カードをいもむしのように並べていくという点がユニークだった。
おわりに
普段ボードゲームを遊ぶとゲームボックスにルールブックが同梱されていることがほとんどだけど、トランプを使ったトリテは都度ウェブでルールを見てみたり(英語しかない時もある)、自分でノートにルールを書いたり、覚えていたりしないといけないんだなぁという、少し手間をかけてゲームを遊ぶ感じなんですね。手間の掛け方が普通のボードゲームとはまた違っていて、なんだか楽しかったです。ちょっと調べてメモしてからじゃないと始められない、そんな感じ。2人用トリテはまだまだあるようなので、時間を作ってもうすこし掘り下げてみたいです。
twitterでは色々なトランプを使って遊んでいる人を見かけるので、私も新しいトランプを見つけたら久しぶりに買おうかなと思います。
ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter
Twitterでは日々遊んだゲームや、最近は漫画などをあげています。
よければFollowしてくださいね。ではでは!