2019年10月、そこそこ寒い時期に、かねてより行きたかった北欧・スウェーデンに行って来ました。
エッセン遠征・ゲームマーケットのため一時帰国・PAX Unplugged準備とバタバタとした日を送っておりましたが、やっと北欧の旅を振り返ることができたので、記事を公開します。
スウェーデンの位置
こちらも前回のノルウェー紀行同様、北欧の1国で、スカンジナビア半島に位置します。今回の滞在先首都ストックホルムは、バルト海に面した水の都です。
ボードゲーム事情
スウェーデンは、ボードゲーム専門店が比較的多く、個性的なお店が多かったです。小さいおもちゃ屋をのぞいてみたのですが、そんなにボードゲームはなかった印象です。ですので、スウェーデンのストックホルムに行く場合は、ぜひ本エントリーに書いた専門店へ!
Board Game Geekによると、コンベンションが複数開催されているようです。
Calcon - Kalmar (February 26-28, 2016)
Prolog - (March 4-6, 2016)
GothCon - Gothenburg (Easter; April 14-16, 2017)
LinCon - Linkoping, in May (ascensionday weekend; 25-28 May, 2017)
BSK - Borås, in October/November]
それでは、今回の旅で回った店舗を1店舗ずつ、思い出を振り返りながら紹介したいと思います。
Dice Café STHLM
ストックホルム唯一のボードゲームカフェ。多くのお客さんで賑わう、活気のあるお店です。
店内は人で賑わっていて、知人と夕方に訪問した日は、ギリギリ最後のひと席が空いておりラッキーでした。
ケーキなどカフェメニューも取り揃えられた、マダムが切り盛りする都会のほっこりカフェです。値札はミープル型になっていて、スイーツの種類も豊富です。カフェとしてデザートを注文して利用しているお客さんもいました。店名を冠したエナジードリンクなんかもあります。
レンタルボードゲームは、クラシックなラインナップを中心に、300個ぐらいといったところ。ほとんどのゲームに、太めのゴムバンドがかけられています。
この日は、遊んだことのなかった「Roll for the Galaxy」をこのカフェでプレイ。ダイスを秘密裏に振り、5つのアクションから自分のやりたいものを選択する。だんだんダイスが増えていくとやれることが二次関数的に増えるのですが、その頃にはもうゲームが終わるというバランスが調整されたゲームです。
会ったそばから英語素読みでルールを読む、ありがたい関係。一年ぶりの会話に花を咲かせつつ、ゲームでは真剣にアクションを選択・プレイし、楽しい時間を過ごしました。
Pocket shop
続いて、専門店ではなく書店へ。スウェーデン街中に数多くある書店チェーン「Pocket Shop」の一角にもボードゲームが少しあります。いつも人が絶えず、ストックホルムの人々への活字文化の供給所となっていることが伺えます。
この国ではゲームを『Spel』というらしいことがこの店舗に来てわかりました。同じく北欧のノルウェー語は『Spill』だったのですが、少し綴りが違うようです。ウノと同じ出版会社が発売している『SKIP BO』というゲームをここで見つけましたが、これ以降も街のそこかしこでこのゲームを見かけることになります。
このお店は、スウェーデン独自の可愛いパッケージのゲームが多かったです。ただ、物価が総じて高く、ボードゲームやカードゲームのお値段も比較的高いように感じました。
Alphaspel
翌日、ストックホルム中心地から電車で30分程度のHägerstensåsenというエリアにある、品揃え豊富なボードゲーム専門店「AlphaSpel」に行ってきました。2つの建物に別れており、販売エリアと、プレイスペースとなっています。ストックホルム中心地から5kmの位置に規模を拡大し移転予定だそう。
ボードゲームの品揃えはさすが専門店、白を基調とした背の高い棚にぎっしりゲームが並んでいます。「アメリカへの輸送は関税で高くなってしまうからここで買ってね」と商売上手で親切な店長さんの話ににくびったけです…
「NYHETER」は新作ゾーン。話好きの店長さんに乗せられて、スウェーデン産ゲーム「TRES」を買いました。
ボードゲームギークにも掲載されていないような、その国の言語で書かれたゲームを買うワクワク感は、何ものにも変えがたい。スウェーデン語の翻訳が難解で、途中で止まってしまっていますが、セットコレクションの比較的シンプルなゲームのようなので、年明けには遊んでみたいです。
SF Bookstore
ストックホルム、ノーベル美術館近くに位置する、SFに特化した本屋さんに来ました。ここは書店ですが、2階がまるまるボードゲーム販売エリアになっていて、種類も豊富です。
日本のOTAKUゾーンが作られていて、アニメイトのような雰囲気のコーナーまであります。OTAKU USA、ANIME USAというタイトルで日本のキャラが描いてある謎の雑誌がたくさん。キャラクターグッズがたくさんあり、何人かが真剣な目で見ていました。
一方、偶然ittenのTOKYO HIGHWAYやOink gamesの何作品かをこの店で見つけて、スタイリッシュな日本も同時に感じられた日だったのでした。
Dragon's Lair - Kungsholmen
さて、最後はストックホルム国立図書館すぐそばのボードゲーム専門店です!スウェーデンいちであろう品揃えで、先ほどの「AlphaSpel」と同等かそれ以上です。そしてここはアクセスも良好なのも嬉しいポイント。
『Bradspel』というスウェーデンのボードゲーム雑誌まであります!中世をイメージした椅子とテーブルが店内に所々あり、個性的な雰囲気を醸し出している素敵なお店でした。
ここではなんと著作「ピクテル」の海外版「Imagine」のフィンランド・スウェーデン版を発見しました(実はデザイナーだけど諸事情で他言語版は全然持っていないので、旅行した際に買うようにしています笑)中国版は、英語+中国語と1つのカードに2言語が併記されているのですが、この版は、なんと「フィンランド語のカードセット+スウェーデン語のカードセット」が入っているのです。重量も2倍となってしまうので重いのですが、この国で買うことに意味があるという動機付けの元、無事ゲット。この後、スウェーデン語の読めるドイツ人と知り合ってこのゲームを旅中に遊べるというミラクルが起きましたが、それはまた別のエントリーで。
なお、Dragon's Liar の2号店はカードゲームのプレイスペースがメインとなっているお店だったため、ボードゲームが目当ての方は1号店を訪問されることをオススメします。
スウェーデン総括
スウェーデンは3日間だけでしたが、本記事の充実したボードゲームショップ巡りはもちろん、ずっと行きたかった場所に行けて大満足の旅でした。
泊まった場所がデスメタルを流すバーの隣で、夜中までめちゃめちゃうるさかった事以外は概ねトラブルなく過ごせました。うるさすぎて寝れず、夜中に無理やり行ったコインランドリーも良い思い出です。洗剤はコップに入れてもらえるシステムだったのですが、このコップがスェデッシュデザインで可愛い。
・ストックホルム市立図書館
・森の墓場
・Post Museum
・近代美術館
上記が、今回ストックホルムで巡った中でおすすめです。
1人旅も好きですが、友人と合流したり、エッセンに向けて続々と集まる日本人のドイツ入りを旅をしながら知ったりと、ここでしかできないプライスレスな体験をしました。次にスウェーデンにくることがあれば、車を借りてどこかへ行くのもいいかな。北欧はこれで3カ国行ったので、フィンランドとデンマークもいつか必ず行きたいなぁ。
透き通ったような空気と、その国独特の世界観が美しすぎて、 やめられないんだよなぁ、北欧巡り。
いよいよ一年が終わります。アメリカでは年末休暇があまりないので、31日までみなさん出勤し、1/1だけおやすみのようです。年が終わる感じがあまりしないので、いつも通りの毎日を送っています。31日は幸いにもゲーム会に誘ってもらえたので、最後のボードゲーム締めを楽しんでこようと思います。
それでは、みなさま、良いお年を!
ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter
Twitterでは日々遊んだゲームや、最近は漫画などをあげています。
よければFollowしてくださいね。