皆さんはWelcome to ...というゲームをご存知でしょうか。
場にカードが毎ターン3枚出て、その中から「能力・数字」のセットを1つ選び、シートに記入していく、ただそれだけのゲームなのです。それだけなのにめちゃめちゃ面白い。何人でも遊べて、ターンは同時に進んでいくのですが、どの能力で点数を取るかによって全然違う盤面になっていく、なんとも悩ましい神もとい紙ペンゲームです。昨今の紙ペンゲームラッシュの中でも、ガンシュンクレバーと並んで美しく楽しいゲームだと思います。
第1版はアメリカでは販売が遅く最近まで手に入りにくかったのですが、第2版の主体はDeep Water Gamesというアメリカのパブリッシャーが先導してKickstarterを公開しています。つい先日(2018年11月中旬)に締め切りを迎えた上記のKickstarterでは、第2版として、書き込んだ文字を消して何回も使えるイレーザブルシートやプレイマットなどが公開されました。
その中でも個人的に注目しているのが、拡張4種のシート・個別のシティプラン(目標)カード。
めちゃくちゃワクワクしませんか?
そこで、現在Kickstarterのページで公開されている英語ルール・記事をもとに、Welcome to...の拡張4種のルールを推測してみたので、まとめます。
なお、本拡張のルール記載は「基本版のWelcome to ...を知っている」という前提で書いております。また、本記事で使用している画像は、プレイ画像以外はKickstarterページからお借りしてきたものです。
拡張1.Halloween
◆フレーバー
ハロウィーンへようこそ!お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!
◆追加ルール
基本ルールに加えて、trick(おばけ)or treat(お菓子)のボーナスが追加。
対応するマスを埋める時、おばけかお菓子のどちらか1つに○を付けます。
おばけとお菓子のボーナスは、早い者勝ち(同着可)で取得出来ます。
仮に誰かが6おばけボーナスを使用した場合、他のプレイヤーは使用することは出来なくなります。お菓子のボーナスも同様です。
プレイヤーは、それぞれのボーナスを最大で1つずつしか取得することは出来ません。
9おばけと4お菓子 可
6お菓子のみ 可
4おばけと9おばけ 不可
◆ボーナス内容
・4おばけ プールor公園を1つ埋める
・6おばけ プールを2つ埋めるorBisにチェックを入れずにBisを使用出来る
・9おばけ 公園を3つ埋めるorBisにチェックを入れずにBisを2つ使用出来る
・4お菓子 5点
・6お菓子 10点
・9お菓子 15点
◆シティプラン
・Candy Machine:お菓子を7個集める
・Spooky Town:3個目(一番下)のストリートで、全ておばけを選択する
・Trick And Treat:おばけとお菓子が1つずつの3マスエステートを3つ完成させる
◆考察
まず、ハロウィンというテーマをうまく表現できている!トリックorトリートを本当にやってる感じ、フレーバーがぴったりシステムに合ってて素敵。お菓子とおばけは、他人がどれを狙いにいってるかわからないので、早取りされて無駄になるところもあるのが良いですね。bisを無料で使えるボーナスも嬉しいけど、勝利点も欲しいし…悩ましい。
拡張2.Outbreak
◆フレーバー
ようこそ...アウトブレイクへ!ゾンビの群れが両側から来ています。弾薬を取得し、バリケードを作りましょう。
◆追加ルール
バリケード構築:トリガーは基本版にもある「柵のカード」選択時。下部のバリケードが空いているマスに数字を書くと、そのマスの下にバリケード1本+柵をどこかに1本かける.
弾薬GET:下部の不動産ゾーン(紫)で各数字のボーナスとしてもらえる。左側の弾薬に◯をつけていく(ゲーム開始時:弾薬1つ)。
◆ゾンビ襲来ルール
3つの山札のうち1つの山札に、数字カードの代わりにゾンビカード3枚を加えシャッフルします。1枚目が現れたら、各プレイヤーは、カードに書かれたゾンビを、矢印の方向に、バリケードの最初の穴まで移動させます。バリケードがあれば無事です。弾薬を1つ費して、全ゾンビ(horde:大群)が前進するのを防ぐことができます。できなければ、ゾンビは家に侵入します!マスに「Z」と両側にフェンスを書き、感染が広がらないようにしてください!
◆シティプラン
・Trigger Happy:弾薬を6回使用する
・Good Planning:3つのストリート全てでバリケードを2回貼る
・The Fortress:いずれか2つのストリートをバリケードで埋める
◆考察
おそらくシティプランとは別に「ゾンビカード」が3枚入っており、それがないと遊べないため未プレイ。パンデミックでいう所の「エピデミック」が起き、最初は無料の弾丸でやっつけられるが、公開情報だけだと、ゾンビの動きが未定。ゾンビ1匹に弾薬1個、だとするとかなり厳しくなりそうなので、弾薬1発で一度に6匹ゾンビ足止め?今度は強すぎるので、「左側のゾンビだけ襲来」のような条件付きゾンビカードのような気がしています。
拡張3. Winter Wonderland
◆フレーバー
ようこそ、冬のワンダーランドへ!
◆追加ルール
各ストリートで最も長い「連続した数字」の数ぶんのボーナス点がもらえる。
連続した数字にはbisを含めて良い。
◆点数計算方法
各ストリートで最も長い「連続した数字」のマスをそれぞれ計算する
例)1,2,3,3bis,4,5 だったら6点。
例)1,2,3,...,8,9,10,11,12 途中で連続が途切れていたら長い方のみ得点、5点。
◆シティプラン
・Friendly Competition:各ストリートで最長の連続した数字のいずれか5つが含まれるように5マスエステートを2つ完成させる
・Shining Lights:いずれか1つのストリートを連続した数字で埋める
・Grumpy Neighbor:数字が連続していない4マスエステートを2つ完成させる
◆考察
基本ルールとして、連続した数字を書けばその分ボーナスゲットなので、各々が気軽に点数を稼げる。ソロプレイと言われればそうだが点数がインフレして楽しい。シティプランなしで想像プレイしたが、それだけでも楽しかった。4拡張の中ではおそらく一番ルールがシンプルだが、これが一番スマートで好き。フレーバーが(まだ公開されていないだけかもしれないが)ないのが残念。冬の飾り付けをしよう!数字で!という感じか。
拡張4. Doomsday
◆フレーバー
ようこそ...地球最後の日へ!
突然の核破壊から人々を救いましょう。
◆追加ルール
シェルターを持つ家を建てるたびに、シェルター(◯)のスペースに番号を書きます。その数字は、その倉庫に避難させられる人数です。ゲーム終了時、各ストリートで助けた人数合計が得点になり、各ストリートの人数合計値が最も大きかった人が、(3ストリートそれぞれで)さらに10ポイントを獲得します!各ストリートで助けた人数合計が最も少ないプレイヤーも、10ポイント獲得します。
◆計算方法
ゲーム終了時、各ストリートごとにシェルターの値を加算し、その番号を各行の右側のスペースに書いてください。次に(3ストリートの)合計を数え、その数字を左側にある花のボックスに書いてください。その後、各ストリートの値が最大の人は、さらに(3ストリートそれぞれで)スコアセクションに得点します。人数の総合計値が最小値だった人は、花のパワーボックスにも数字を書きます!
◆(個人的な解釈)
シェルターに人を救えば救うほどよい、各行で最大をとった人が得点化される。しかし、救わない方針に決めた場合、総合計で最も低い値をとったら、逆にそれも点数になる。
◆シティプラン
・The Socialist:1つだけシェルターがある4マスエステートを3つ完成させる
・THe indivisualist:シェルターのあるマスのみの1マスエステートを6つ完成させる
・American Hero:3段のシェルター救出人数合計が50以上になる
◆感想
Welcome to ...が「家・建物」であることを崩さず、そこにシェルターをつくり人を救うというテーマが素晴らしい。シティプランの最後がアメリカン・ヒーローってところがアメリカの会社らしいですね。シティプラン公開前に想像で遊んだ際、合計最小値をとった人もメリットがあると思いきや、結局その花の10点だけなのでそんなに伸びなかった気がする。花の点をそのまま加算するなら、バランスが取れているのかな?ルール詳細の公開を待ちます。
まとめ
以上、Welcome to ...拡張4種のルール推測まとめでした。カードの必要そうなZombie版以外は遊んでみましたが、それぞれ個性があって面白いです。拡張で遊んだあと、基本版に戻れる気がしません(笑)
おまけ
なお、Welcome to ...が好きすぎて日本風ファンメイドシート「節分」「ひなまつり」のルールとシティプランを個人的に作成しました。節分は「鬼は外・福は内」「他者への攻撃インタラクション」を追加したもの、ひなまつりは「五人囃子などエステート個数しばり多め」「季節の花を集めるセットコレクション要素」を追加したものです。需要があれば後日公開したいと思っています。
3月にKickstarterの製品が届くのが楽しみです。ではでは。