いつもTwitterでは遊んだゲームについてメインでつぶやいていますが、今回はニューヨークで普段参加しているボードゲーム会の環境面について語ってみます。
リアリティに溢れすぎてひいちゃうかもしれませんが、日本で参加していたゲーム会とはかなり異なる面も多々あると思うので、参考になるといいなぁ。
「ゲーム中の習慣」の章は、私のメンタルの強さが全面に出た項目だと思います。ボードゲームあんまり興味ない人も読んで欲しいアメリカ・カルチャー。それでは、NY郊外の現場から赤裸々にレポを綴ります!
参加登録方法
「meet up」というWebサービスで事前ユーザ登録を行い、パブリックに募集されているイベントへ「参加する」のみです。この形式はいわゆる「オープン会」と呼ばれ、知り合いのみで開かれる「クローズド会」の対になる形式です。(余談ですが、筆者のクローズド会運営ノウハウはこちらから)
イベントには人数上限が設定されていないことが多いのはアメリカらしいかな?登録時には「好きなゲームを3つ自己紹介としてあげる」などの文化があります。私が参加しているボードゲーム会は、毎週固定の場所で開催されるため、事前登録なく来られる方も多いので、慣れてくると事前登録なしでも参加できます。ネットの事前登録は「新規参加者のために仕組み上存在する」といった感じです。
施設
ニューヨーク郊外で開催されている当会は、公立図書館の地下1階で行われています。主催の方が毎週1回17:00-21:30で施設予約を行ってくれているようです。
「利用料無料・飲食OK・騒いでもOK・隣の部屋でイベントが行われていることはほぼない」という素晴らしい施設です。片付けも不要で、図書館の清掃係の方がたまに掃除をしにやってきます。参加者に女性が全くいないため、地下階の女子トイレは貸切です(笑)トイレは(アメリカでは全般的に)綺麗とは言えませんが、その点を除けば快適な環境です。
左奥に見える赤と黒の背もたれクッションのようなものは、腰痛のある方はみんな椅子の上に載せて使用しています。たしかに硬い椅子に長時間座ると辛いんですが、洗濯してなさそうなので私はあまり使用してません(笑)
参加者
参加者の年代は20代〜40代。お子さんがおられる方や単身者など様々ですが、99%が男性です。雰囲気はこんな感じ。まぁまぁギークな感じです(笑)会社員がほとんどで、5時に会社を切り上げて9時まで遊び、ご家族がおられる方は自宅で食事、単身の方はこの場でピザなどを食べてることが多いです。
顔写真は載せられないので、イラストを書きました。ボードゲームガイズ。
参加人数は6人〜15人くらいなので、1卓〜4卓ぐらいの小規模な会です。
ボードゲームを持ち運ぶケース・バッグ
ゲームを持参するバッグ。日本で開いていたクローズドのゲーム会では、主催側はスーツケース、ナップサックに何個か詰めて持ってきてくれていたイメージですが、こちらは正方形のクッション性のあるバッグ、または大きめの手提げ袋が多いです。会場まで車で来られる方が多いので、口が閉まっているかは問わないイメージですね。
先日フォロワーのピーヨツさんがUber Eatsのバッグを購入し紹介されていましたが、このサイズ感が多いです。私も欲しい。
Scytheが4つは運べるボードゲームバッグを買いました。 pic.twitter.com/yoCD8SmyUk
— ピーヨツ (@yoppy) July 7, 2018
ゲームの遊び方
アメリカなので当たり前ですが、日本語を話せる方はおらず、全員ローカルの方です。そのため、日本のゲーム会では行わない事前準備を行い、当日ももちろん英語で遊びます。軽いものから重いもの(4時間)まで遊ばれますが、1〜2時間のそこそこ重いミドル級のゲームがよく遊ばれている印象です。パーティゲームっぽいと「俺はパスね」と言う方もおられます。
自分で新しいゲームを持参する場合は、英語のインスト動画を見たり、日本産ゲームの場合は事前に一度インスト練習を行うことが多いです。なぜなら英語ルールが同梱していないので、質問を受けても日本語ルールしか参照できないからです(笑)日本語インストでもそうなんですが「言い換えを行うボキャブラリー」が欠如しているとインストは厳しい。ここは英語学習の課題です。
他の方のゲームで遊ぶ場合、その場でインストを聞くことがほとんどです。参加者の方がBGGのOwnedリストを公開されてる場合があるので、遊びたいゲームは事前にプレイスルー動画をチェックして、プレイに備えています。ドイツゲームの場合、BGGからEnglishルールやサマリーを印刷してくる方もおられます。
アメリカ人でもインストの得意・不得意がもちろんあって、英語がわかっても「順番に話して!」「結局どうゆうことだ!?」という場合がありますので、動画配信されている方のインストを事前チェックする方が安心です。異例として、主催のうちの一人のMark氏のインストが超わかりやすいので、Markが参加している卓には新しいゲームでもガンガン入りがちです(笑)
ゲーム中の習慣
日本と異なるなぁと感じた4つの習慣は以下。
・ピザ食べながらプレイする
当初衝撃を受けたのですが、左手でピザを食べながら右手でプレイしています。手の所作の美しさなど微塵もありません。片手だけなのでカードは適当にぽいっと出します。一応同じフロアにお手洗いはありますが、食べた手もナプキンで拭いてそのままプレイされることが多い。ここは、衛生的な方(日本人)はカルチャーショックが一番大きいところかと思います。ウェットティッシュを持参しているのは私一人です(笑) ボードゲームの衛生面を考えると、スリーブは必須です。
・アプリでスタートプレイヤーを決める
こちらにきて驚いたことは「ジャンケンをしない」ことです。Rock,Scissors,Papers って聞いたことないぞ。スタP決定方法も完全無視、Chwaziというスマホアプリでスタートプレイヤーを決めます。他の会では、手の中に全色ミープルを1つずつ握り、ランダムで1個取る、という方法も見たことがあります。しかし、うちのゲーム会ではほぼアプリですね。
NYのゲーム会では、スタートプレイヤーを決める時、ジャンケンはせずChwaziというアプリで決めるのが主流です。指をしばらくタッチしておくと、自動で選んでくれるやつ。
— ボドゲイムhiro (@bodogeimu) May 16, 2018
ルールブックにどんなスタP決定方法が書いてあろうとも、これで毎回サクッと決めてしまう。ゲーム制作者殺しだけど、効率的。 pic.twitter.com/NkVkqLDcUR
・プレイ写真を撮らない
日本のように遊んだプレイ写真を撮る、SNSに写真をアップする習慣が全くないため、手番を決める時以外スマホを使うカルチャーがありません。私だけが、毎回写真係を名乗り出て手番外で他の卓も撮影してます。珍しいのか、"Are you a photographer?"と言われます(笑) 日本で「ボードゲームだけ撮って!顔は撮らないで」という感じも全然ないので、そこはオープンで楽です。
・椅子の上に片足で立ってプレイする人がいる
これは多分うちの会の特殊な1名だけですが、日本の友人に驚かれたので書いておきます(笑) 気分が盛り上がってるからなのか、靴を脱いで椅子の上に片足で立ち、カードを出すときは上から出す、山札ドローのときだけ机に近づいています。足元がグラグラしてて危ないです。身長が190cmぐらいある方なので、カードがかなり上から降って来ます。裏向きになることも多いので、私が表に向けます。
うちのサークルメンバーに電話で話した時も「いやいや、hiro先輩、さすがにそれはありえないでしょw」と何度も言われましたがマジです。ちなみに、最近その方は足全体に対して10分の1丈しかないトランクスのような夏用ショートパンツで参加されるので、めっちゃ見えそうです。そうゆう意味でも危ないです。多分、結構狂った環境ですよね。それでも重めゲームが遊べる、私にとってのかけがえのない環境なのです(スペインで遭遇した全裸バスジャックや、マンハッタンで参加したクラブイベントのハプニングに比べたら全くもって可愛いものなので大丈夫です)
プレイ中のメモ・プレイログ
Twitterで一度公開したのですがプレイ中と事後に「ボードゲーム英語メモ」を書いています。
そーいえば「アメリカでボードゲーム会に毎週参加してるのすごい」って日本の方によく言われます。しかし英語は全く流暢に話せないので、こんなことしてます
— ボドゲイムhiro (@bodogeimu) 2018年6月17日
プレイ中に初めて聞いた言い回しや発音ができない単語をノートに書いておき、帰宅後に意味を調べて覚えたいものをメモる通称BGMやってます pic.twitter.com/IkopwGiPCM
うちのサークルメンバーに「このメモをまとめて同人誌にしろ」と言われましたが、走り書きの日もあるので清書にめっちゃ時間がかかりそうなんですよね。コンテンツ的には生の英語なので良い感じはするので、検討しますかね。
プレイログはTwitterで1ツイート1ゲームで行っていましたが、過去ログを辿りにくいのでブログのタグ管理にシフトしようかと構想中です。
メンバーとの会話
普段は遊んでいるボードゲーム中心の会話ですが、メンバーが揃うまでサシプレイ時などには会話することがあります。初対面のメンバーだと「普段何してるの?」とか本当に雑談。この会はスタメンがわりと固定なので、日本に帰った時の話なども聞いてくれたりします。
毎週参加しだしてもうすぐ3ヶ月。私が英語ネイティブではないAsianというのと、女性というのがおそらく理由で、最初はあまり話しかけてくれなかった。当初は、彼らにとって私は「得体のしれないモンスター」だったと思います。だけど、つたないながらも英語で面白さをプレゼン・インストし、新しいゲームをガンガン買って持参し、一緒にプレイして時間を重ねることで、メンバーも少しずつ打ち解けてくれて、私も気を使わないで話せる関係性までやっと来た感じです。私の心のセキュアベースになりつつあるこの会、とんでもない人に会うことも多いですが、それ含めていい刺激になっています。これからも関係性の構築は続けようと思います。
ボードゲームショップ開業を構想している方が一人いるので、最近はその方と話すことが多いです。英語を頑張れば是非働いてよと言われていますが、どこまでがアメリカンジョークなのでしょうかね。私は真に受けてますよ!
おわりに
いつもTwitterでは遊んだゲームについてメインでつぶやいていますが、今回はニューヨークで普段参加しているボードゲーム会の環境面について語ってみましたが、いかがでしたでしょうか。スタメンとして参加している郊外のゲーム会について今回は記載したので、都会の方のゲーム会レポもいつかできたらいいなぁ。
Twitterでは日々遊んだゲームをツイートしています。
ボドゲイムhiro (@bodogeimu) | Twitter
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