
アメリカのナイアガラで開催された11日間にわたるイベント「Gathering of Friends」に参加してきました。
Gathering of Friendsとは?
様々なデザイナーやボードゲーム出版関係者が参加する、遊びがメインのイベントです。企業のブース出展などはなく、時々トーナメントや参加企業によるミニイベントがあります。チケットトゥライド等で知られるアランムーンが友人たちを招いて始めたイベントで、今年は570名が参加という大きなイベントになっていました。2年前にアメリカの友人と出版社を始めた筆者ですが、複数の友人に招待いただき、出版社枠で幸運にも参加させてもらえました。
体調がすぐれないのもあり、ゆっくりと過ごしたので、全部で33ゲームを遊ぶことができました。今回のエントリーでは、そのうちの18ゲームを紹介します。
Maestro

オーケストラを奏でる、古き良きタイル配置。絵が可愛い。指揮者を置いたら楽器隊が置ける。指揮者はどこでも置けるが、楽器隊はその楽器の場所しか置けないので、どの列でオーケストラを始めるかが悩みどころ。拍手タイルが指定回数引かれるとゲーム終了。
Sindbad

航海をしてお宝を集め、無事に持ち帰ってきたら売れる。お宝はカードから得られたり、自力で市場から買ったりする。売る時の相場の方が高いので、お金がある限り買っておきたいが、イベントカードや他プレイヤーからの襲撃によりなくなる。カード引き運要素が強いが、同じ数字を集めておくとイベントを無効化できたりするので、少し戦略要素もあり。
GoFでは、鉄道ゲーマー達が朝に集まり特定のダイナーに毎日行き、その後18xxを朝から始めるという「トレインギルド」なる集いがあるというので、誘ってもらって参加した。オハイオ流のトラディショナルなダイナーで、アメリカ!という感じで懐かしかった。
1846

18xxを400回以上も遊んでいるベテランゲーマー達が、初心者の私が入るという事で短めの1846をプレイすることに。なんと46分のスピードプレイもできるメンバーらしく、プレイの速さに驚愕(今回はゆっくり遊んでくれたので2時間半ぐらい)。一度プレイした事があったのとアドバイスをもらいつつプレイしたのでなんとかプレイできたが、18での早打ちがとても参考になった。やはり1846は面白い!
Colorado midland

友達が私のリクエストで持ってきてくれたWinsomeキューブレールシリーズの一つ。1手番で8個までキューブを置けるルールだが、お金がないので借金しつつ配置しなければならない。価格が二次関数的に上がっていくので、だいたい3-6個ぐらいが妥当な配置個数だった。借金のあるキューブレイルは中々珍しいのではないだろうか。
Freedom: The Underground Railroad

デザイナー本人がインストしてくれるテストプレイにお誘い頂き参加。基本版はすでにリリースされているが、拡張のバランスを調整中とのこと。奴隷を南から北へうまく移動させ開放を目指す、協力プロットゲーム。特定の色のラインに沿って動く警察のようなコマが5色あるので、それに捕まらないようにチップやカードを使ってちょこちょこ動かす。フェーズによってチップ価格やカード効果が変わり、後半にいくにつれて条件が厳しくなっていく。なんとか指定数のコマを解放させ脱出成功となった。
Wispwood

CGEの新作タイル配置。ほぼ完成品であった。場からタイルを取り自分の場に配置。ラウンド終了ごとに、色アイコンによるボーナス獲得。例えばオレンジのパンプキンアイコンだったら、その列に他のパンプキンがいなければ5点、など。5x5→6x6→7x7と置けるエリアがラウンドごとに増えていく。ユニークな点は、ラウンドをまたぐ際、色アイコンはそのまま全て残し、モブのタイルだけ戻すところ。それにより長期的な配置計画が要される。
(Prototype)
マーチン・ワレスと再会。私が金髪から黒髪に変わって最初誰かわからなかったと言われる。一緒にいた旧友Maxと初対面、彼もまたWinsomeから鉄道ゲームを出していた1人とのこと。東京ゲムマのトークショーで英語で質問した事や、鉄道ゲームの共通の興味関心を大変喜んでくれていて、ランチに連れて行ってもらい、その後新作をテストさせてもらった。既存作の続編となる新作は、ゲーマー向けな厳しめの調整というよりは、マスマーケットへ向けてマイルドなゲームに仕上げようとしている印象。大好きなゲームなので、完成版が楽しみだ。
Dune Uprising

ワレスが遊びたいというDuneをプレイ。プレイヤー間のバトルが起きる部分がお気に入りだそうで、今回は違う個人能力を試してみたいとか。拡張入りは初プレイ。ぶっちぎって負けた。デザイナー本人のゲームではなく、そのデザイナーの好きな要素を他ゲームを通じて知れるという体験が新鮮であった。
(Prototype)
シャクルトンベースのデザイナーFabioの新作テスト。イタリアからはるばる様々な重ゲーのプロトを持参していた。細かい内容には触れられないので残念だが、資源管理とワカプレで、出版は次々回のエッセン、テスト段階ながら全体のバランスがすでに整っていて驚いた。2年前からすでに出版社と契約し、仮のアートなどは自分で全て用意し、最終的なアートはアートワーカーに依頼するという。ゲームデザインのアイデアはどんどん湧いてくるそう。プレイヤーの様子を見て喜んだり、ゲームデザインに対して本当にワクワクしている様子で、彼の人となりを知れたことが嬉しい。
Tesla vs Edison

プレイした事があったような気がしていたが、カードゲームの方であった。ボード上部はパワーグリッドのような感じで、ボード下部は技術の進歩やAC/DCどちらの派閥が優勢かの要素などがある。発明家5人の株を買い、発明によって株価を上げ、最後に変換して得点を得る。Winsomeの株ゲームが好きな友人が好きというのも納得のプレイ感であった。
Age of Steam: Stalinist Russia

この春ゲムマでリリースする蒸気の時代新作拡張スターリン主義ロシアマップを、イーグリ社長、英語ルール校正者、アメリカのYouTuber とプレイ。機関車が2軸となり、最大8リンクまで運べるようになる。手番順で最下位のプレイヤーは、スターリンの機嫌を損い、敷設時にタイル1枚につき1ドル多く払わなければいけなくなり、終了時に得点を失う。5人戦はタイトで、競りも加熱、Michael Webb屈指のデザイン。完成品を初めて遊べたのだが、出版を決めて本当に良かったと思う仕上がりになった。
ゲムマ2025春で発売予定で、ゲムマに来れない方にプレオーダーを受け付けています。
トリカロス

トリックテイキングだけを遊ぶ「Trick Taking Extravaganza」というイベントがあったので1ゲームだけ参加、時差ボケのためこの日は体力温存で早抜け。東京ゲムマで買ったものを持参していた参加者のもの。(デザイナーはアメリカ人)カードに昼と夜の2方向があり、誰かが5をプレイすると即時で昼夜逆転する。トリックを取ると太陽に近づいていき、太陽まで到達するとトリガーが引かれ、特定条件で勝ち。テーマとシステムがよくあっている。
ミスターパイパイ
GoFでは、参加者が持ち込んだゲームを自由に借りて遊ぶ事ができる。その中で偶然見つけたのがこれ。ミスターダイヤモンドのように、偽物が混じっていて、それを取らないようにカードを獲得していくゲームだ。全て白色のカードだが、偽物は2枚が一部くっついているので、それを引かないようにする。日本のマニアックなゲームをアメリカのナイアガラで遊ぶ事になるとは!
終わりに
帰りの飛行機でまとめた感想をメインにまとめましたが、これでまだ半分!思い出が新鮮なうちに文章を書けたのは久しぶりで、懐かしくも嬉しい気持ちになっています。後半も新鮮なうちにかけたらなぁと思います。